突然の、民主党代表・小沢一郎第一公設秘書の逮捕。
トンネル献金をしたとされる西松建設前社長らも逮捕。
私は、特定の支持政党を持たないし、
その時点で是々非々の判断をすることにしているが、
2009年3月の新しい期が始まる時のこの事件。
何とも言いようがない。
サブプライムローン問題から始まった今回の世界的危機。
根本は、「信頼感の喪失」にある。
金融への信頼感。
経済への信頼感。
「金」への信頼感。
それらが崩れた。
今、バラク・オバマ大統領を先導役として、
アメリカ合衆国は、この信頼感の回復に懸命だ。
ライバルだったヒラリー・クリントンが世界を巡るのも、
「信頼感の回復」のためだ。
「金」への不信感は、
「人」への信頼感で、
取り戻すしかない。
日本も、全く同じ。
だから、小沢代表の政治献金問題は、
言いようのない気分を醸し出している。
さて、昨日は、㈱商人舎の定時株主総会。
お陰様で、なんとか1年目の決算をすることができた。
当初の計画通りの売上げ。
利益も、想定内。
皆様に、心から感謝。
第2期に向かって、心新たに、邁進する。
そしてこの時期、増資することにした。
増資とは、会社への投資。
小さい会社であっても、
少ない額であっても、
いつも、未来に向かって、成長を志す。
それは、資本の増資。
それが、私の意志。
よろしくお願いしたい。
「志は気の帥なり」(公孫丑上)
孟子の言葉。
「帥」は、「ひきいる」と読む。
「総帥」「元帥」などと使われる語。
志が、気を、ひきいる。
「志定まれば、気盛んなり」
吉田松蔭のこの言葉のもとは、孟子にある。
孟子は気魄の盛んな人だった。
「志」を何かに表わさねばならない。
経営者のそれは、増資である。
「生も死も天の心のなかにあり春訪れて柳あおめる」
(『捧賢一歌集』より)
コメリ会長の捧さんの歌。
春先には、いつも思い出す。
今日の最後に、まど・みちおさん。
「なんでもない」
なんでもない ものごとを
なんでもなく かいてみたい
のに つい なんでもありそうに
かいてしまうのは
かく オレが
なんでもないとは かんけいない
なんにもない にんげんだからだ
ほら このみちばたで
ホコリのような ソバのハナたちが
そよかぜの あかちゃんとあそんでいる
こんなに うれしそうに!
なんでもないからこそ
こんなに なんでも あるんだ
天のおしごとは
いつだって こんなあんばいなんだ
(『いわずにおれない』より)
このまど・みちおさんの言葉。
文章を書くときに、いつも、
心のなかにとどめておくこと。
それは、生き方に通ずる。
捧さん、まどさんに、
心から感謝。
<結城義晴>