小沢一郎民主党代表の記者会見。
語る言葉無し。
「無茶はせず、無理をする」
それが私の今年の標語。
皆さんへの標語。
小沢一郎に、向けられるとは思わなかったが。
言っておこう。
「無茶はいけない、無理はいいが」
さて昨3月4日は、コーネル大学RMPジャパンの第6回講義。
今回は、東京の法政大学キャンパスから脱出し、埼玉県川越へ。
バスをチャーター。
川越駅に正午に集合して、約30分。
㈱ヤオコーの全面的ご協力によって、
ヤオコー狭山物流センターへ。
その会議室をお借りして、講義。
第一時限、第二時限は鈴木哲男先生。
㈱リテイル・エンジニアリング・アソシエイツ代表。
私、31年前の「横浜会」という勉強会のころからの仲。
テーマは「52週マーチャンダイジング」。
日本の小売業、とりわけてスーパーマーケットの最重要技術課題のひとつ。
それが「52週マーチャンダイジング(MD)」。
鈴木先生は、その草分けの権威。
説得力があったし、きわめて役に立つ講義内容だった。
52週とは、もちろん一年のこと。
しかし1年に52回、売り場をくるくる変えたり、
52回の販促計画をつくって、実施することではない。
ウィークリーで展開するお客様の生活サイクルに、
自分たちの仕事を限りなく合わせていくこと。
そしMDとは、
①商品政策
②仕入れ計画
③商品そのもの
④商品の特徴
⑤商品の売り方・見せ方・伝え方
この52週の考え方とMDの意味をつなげること。
そのために、
「重点商品を中心にした営業力強化と店舗活性化と組織風土改革」を進める。
この考え方と展開方法が、豊富な実例をもとに、講義された。
しかし鈴木先生の基本は次の言葉に集約される。
「技術は考え方によって活かされ、
考え方は組織風土によって育つ」
3時間の講義は、やはり時間が足りなくなるくらいに、あっという間に終了。
最後に「経済状況を売り場に活かす」が、
白板に手書きで説明された。
休憩に入って、満足顔のふたり。
荒井伸也首席講師と私。
大高愛一郎事務局長の紹介で、第三時限が始まる。
この講座は「ロジスティックスとセンター問題」
おなじみのヤオコー顧問・大塚明先生のコーディネートで、
今回は、実地研修をする。
そのための東京脱出。
ヤオコー狭山物流センターの紹介と解説。
㈱ヤオコーのロジスティックス推進部長兼サプライセンター担当部長・笠本秀之さん、
ロジスティックス推進部カイゼン担当部長・野沢成芳さん。
ロジスティックス推進部システム開発担当部長・神藤信弘さん、
ロジスティックスセンター関係部長揃い踏み。
その瀬尾揃いで、熱心に説明してくれた。
みな、プレゼンテーションが上手い。
これはヤオコーという会社の特徴、風土。
ヤオコーは、グロサリーセンターを2カ所、
チルドセンターを3カ所、
そしてデリカセンターを1カ所持つ。
狭山センターにはグロサリーとチルドの両センター機能が集約されている。
詳細は、近く、コーネル大学ジャパンホームページ、
および「結城義晴の企業・店・人」のブログで再録の予定。
乞う、ご期待。
90分の講義のあと、
さっそく視察。
まずは、物流センター。
グロサリーセンターは、
ディストリビューションセンター機能とトランスファーセンターの両機能を持つ。
まず、2階の、ストックスペースとピッキングラインへ。
軽量のピッキングカートが開発されている。
上にオリコンを載せて、使う。
ピッキングエリアを行く。
6000品目のうち、ケース単位で扱うのは2000品目。
4000品目が「ボール」や「バラ」で店ごとにオリコンに仕分けされ、配送される。
1階の搬出ライン。
これはどこのセンターにもあるライン。
外には、専用トラックが横付けされている。
24台の車両を2回転で物流している。
座学から視察研修へ。
第一期生の満足顔が並んだ。
そして夕食はサイボクへ。
㈱埼玉種畜牧場のレストラン。
ビールで乾杯し、トンカツをたいらげた。
明日は早い。
午前2時30分起床、3時集合。
早朝のチルドセンターでの研修が待っている。
私は、このブログを書いている。
もう1時15分。
1時間の仮眠。
今度は、自分に。
「無茶はいけない、無理はいいが」
充実した一日。
疲れは、感じられない。
今日は、とりわけてヤオコーの皆さんに感謝。
日本のスーパーマーケットのリーダー養成に、
大きな貢献を果たしていただいた。
これは忘れてはならない。
<結城義晴>