一昨日、昨日の行動日誌を駆け足で。
3月9日月曜日。
東京・東銀座。
パチンコトラスティボード(PTB)有識者懇談会。
奇数月の第2月曜日に開催される。
もう5年を経過する会議体。
PTBは、「業界外の有識者・専門家による組織」。
パチンコホール経営企業の社会的地位向上を目指す。
有識者懇談会は、その中で、
パチンコホール業界の「あるべき姿」につき社会各層の有識者が自由に議論し、
とりまとめた意見を広く社会に発信する会議体。
座長は、三好正也先生。元経団連事務総長。
現在、㈱ミヨシ・ネットワークス代表取締役会長。
写真左から副座長の岩崎秀雄さん。
元日刊工業新聞論説委員、現ネットプレス㈱代表取締役社長。
黒瀬直宏専修大学商学部教授。
落合清四UIゼンセン同盟会長。
牛島憲明さん。牛島憲明事務所代表の経営コンサルタント。
元㈱東京証券取引所上場審査部長、元㈱ジャスダック取締役兼執行役員。
こちらは右から、川上隆朗元インドネシア大使。
和田裕㈱日本イノベーション代表取締役社長。
旧通産省時代は堺屋太一さんの上司で、大阪万博の仕掛け人。
マスクの三堀清弁護士。三堀法律事務所代表。
そして、 結城義晴。
このほかに、村井純慶應義塾大学環境情報学部教授、
松田修一早稲田大学ビジネススクール教授らがメンバー。
夏にかけて、PTB有識者懇談会からの第3弾アピールが発せられる。
その論議の中で、牛島委員から、画期的な原案が提案された。
もうちょっと慎重な討議が必要だが、その趣旨に、私は大賛成。
ただし、ここでも政局の動きには目が離せない。
その後、泉岳寺のカスタマーコミュニケーションズ㈱で、
8時くらいまでミーティング。
3月10日火曜日は、西永福のサミット㈱本部へ。
コーネル大学RMPジャパン事務局長の大高愛一郎さんも同道。
サミット㈱常務執行役営業企画担当の工藤静夫さんと打ち合わせ。
4月1日、2日のコーネルの講義は、「オペレーション・システム」。
その現場研修を、2日間にわたってサミットの店舗で行う。
その詳細の打ち合わせ。
私は、現在のスーパーマーケット企業の中で、
オペレーション・システムは、サミットがナンバー1であると考えている。
チェーンストア・システムを採っている中では、
アメリカやヨーロッパのスーパーマーケットと比較しても、
サミットのそれは最右翼のモデルとなる。
そのサミットの現場を夕方と朝から昼まで、
勉強させていただく。
工藤さんは、細かに、今回の段取りの検討に参加してくださった。
心より感謝。
その後、日暮里へ。
ダイナムホールディングス執行役社長の佐藤洋治さんと対談。
㈱商人ねっとと㈱商人舎のコラボレーション企画。
CDオーディオセミナー「知識商人」対談シリーズ。
佐藤さんの話は、実に興味深かった。
パチンコホールにも、スーパーマーケットと同様の職人問題があった。
「釘師」という職人である。
この職人問題の解決にあたって、佐藤さんは、
自らその中に飛び込んで徹夜の話し合いを繰り返した。
その時に佐藤さんが学んだこと。
「どんな人も環境によって変わる」
以来、ダイナムとダイナムホールディングスは、
「人と信頼」を基幹に置いて経営を貫く。
今年も、大卒400人、その他50人の450人を採用。
UIゼンセン同盟に1万4500人の組合員を送り出す。
そして年商1兆2000億円、経常利益340億円、店舗数300店。
「企業は人なり」を貫徹する。
3月20日、「信頼の森」というネーミングの新しいフォーマットの店をオープンさせる。
完全分煙、店内騒音70フォン、コンシェルジュ常駐。
これで「煙い、うるさい、わからない」のパチンコホール3大問題が解決される。
しかも1円パチンコ。
これならば2000円で、2時間も楽しめる。
例えば映画の楽しみ方と同様の時間消費で、
その上、ときにはささやかに儲かる。
そして800品目の景品売り場ではコンビニ並みの品揃えが用意されている。
ダイナムの1円営業店舗では1日平均30万円の景品売上げがある。
パチンコホールには、さまざまな偏見や蔑視が向けられている。
しかしダイナムホールディングスの佐藤さんのような経営者を見ていると、
そしてPTB有識者懇談会で議論を重ねていると、
その偏見や蔑視を、なんとか跳ね返さねばと勇気がわいてくる。
かつて、商業が士農工商と貶められ、
多くの人々の努力で、ここまで社会的な地位を上げてきたことと、
道筋は同じである。
佐藤さんとの対談、今回も感動させてもらった。
その後急いで神田の日本セルフ・サービス協会へ。
電通のソーシャル・プランニング局長上条典夫さん、
ストラテジー・プランニング局の土井弘さんとミーティング。
三浦正樹専務理事が即断即決で、
「国民自給率向上運動」への賛同を示してくれて、
上条さんが進める「Food Action Nippon」の国民運動は一歩進んだ。
事務局のみんなと写真。
右から、川崎かおるさん、土井さん、上条さん。
私をはさんで、籾山朋輝さん、城山将臣さん。
川崎、籾山、城山の3人が日本セルフ・サービス協会の精鋭。
「どんな人も環境によって変わる」
この二日間、多くの人と会った。
そのたびに、私は、この言葉をかみしめている自分を確認した。
<結城義晴>