商人舎の第3回目のアメリカ視察。
始まりました。
今回は、アリゾナ州フェニックスと、
カリフォルニア州ロサンゼルス、サンフランシスコ。
注目のウォルマートのマーケットサイドや、
テスコのフレッシュ&イージーを見る。
そして仕上げはサクラメントのナゲットマーケット。
緊急特別セミナーで、新年度が始まったばかり、
もしくは年度末のこの時期に、決行。
私自身が、どうしても、マーケットサイドを見ておきたかった。
ドラッカー先生が言うように、
「まず、見よ!」である。
3月17日、午後3時、成田空港で、
最初の短い講義。
そして今回の団長・㈱万代の圓石一治さんのご挨拶。
8時間後には、サンフランシスコ到着。
そして、ダブルコーディネーターの浅野秀二さんと合流。
今回もお世話になります。
私は、必ず、現地在住のコーディネーターの先生と二人羽織で、
視察研修をする。
日本にいては分からないことが多いからだ。
サンフランシスコから2時間余りでフェニックスに到着。
暑い。
そして休む間もなく、ウォルマート・スーパーセンターへ。
この店は同社の非食品総合業態ディスカウントストアからの業態転換店。
しかし、火曜日の午後3時半というのに、
駐車場は埋まっているし、客数は多い。
ウォルマートの、実に地域に馴染んだ店。
青果部門も、従って鮮度がいい。
不況真っ只中のアメリカで、ウォルマートは絶好調。
真の商人は不況に強い?
コカコーラのエンド陳列もいつもながら見事。
プライベートブランドの「グレイトバリュー」。
パッケージをリニューアルしたばかり。
新製品も80品目出した。
ウォルマートは、このエリアで、17.6%のシェアを占める。
2008年からクローガー系のフライズに次いで第2位。
17%このクリティカルマスのポイントを超えた。
そのウォルマートの変化。
「ちょっきり価格」が増えた。
食品と非食品の境目のアイランド。
フォーウェイ什器の角に「1ドル」。
それ以外にも、セントがついた価格設定が少ない。
これ、不況対策の一つ。
分かりやすい価格。
ちょっきり価格。
定番のエブリデーロープライス商品から、
ロールバックで値下げして、ちょっきり価格へ。
うまい。
座布団一枚!
次に、フライズ・マーケットプレイスへ。
フライズはクローガーの傘下のローカルチェーン。
マーケットプレイスは、非食品強化型の、対ウォルマート店舗。
フライズは、このマーケットプレイスの業態とフード&ドラッグの二つのタイプの店で、
このエリア18.7%のトップシェア。
最初に、シェア第1位と第2位の店を見る。
これがオーソドックスな姿勢。
青果部門は、ウォルマートをしのぐ。
食品は、ハイ&ローを基本に、クラブカードシステムで、
フリークエントショッパーズプログラムを展開。
その意味で、ウォルマートと対極をなす。
フライズで夕食の買い出しをして、ホテルへ。
そして2時間の講義の予定だが、
みんな疲れの極み。
1時間半くらいで終了。
そして、フライズの商品でディナー。
ディナー。
ディナー。
お疲れ様。
明日が本番。
<結城義晴>