結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年04月08日(水曜日)

2008年自動車販売伸び率順位①プリウス②クラウン③パッソ④フィットの理由

まさに春爛漫。

いい季節です。

まず、お知らせ。
このホームページ右段に新コーナー登場。
アメリカ視察のBlog記事を読む
これ、意外にエキサイティングで、面白い。

それから「スタッフ日記
これも臨場感があって、面白い。
3月のアメリカ小型店視察の顛末が載っている。

そして6月18日から1週間の「USA定番視察研修会」のお知らせ。
今年は、フェニックス、オースティン、ダラスです。
これも、期待に胸が膨らむ。
ゴールデンウィーク前までには、メンバーの決定をします。

もう一つのお知らせは、「コーネル大学RMPジャパンの講義録」。
今回は、サミット松戸新田店でのLSP視察の一部始終を、
大高愛一郎事務局長が毎日更新で連載中。
これも必読のページ。

お楽しみください。

さて、自販連という組織がある。
日本自動車販売協会連合会。
平成20年度の登録車ブランド別販売状況が発表された。

1位 フィット(ホンダ)
15万2185代台(前年度比2.7%増)。
フィットは2年連続トップ。
fit

2位 カローラ
3位 ヴィッツ
4位 パッソ
5位 プリウス  

以上、みな、トヨタ自動車。
6位 フリード(ホンダ)
7位 セレナ(日産)
8位 クラウン(ご存知トヨタ)
9位 ヴォクシー(トヨタ)
10位 デミオ(マツダ)  

さて、このランキングのうち、
前年の売り上げ台数を上回ったのは、どのブランドか?
その伸び率順位は?

クイズです。

答えは、
第一位 ハイブリッド車のプリウス。  
15.6%増の7万0618台。
平成19年度の11位から躍進。

第二位、なんとクラウン。  
7.8%増。6万4387台の販売。
売上げ順位2位の大衆車の代表カローラが、
12万5160台で15.1%のマイナスだから、
クラウンは、カローラの半分以上の台数を売ったことになる。

第三位が、パッソ。  
5.6%のプラス、7万9571台。

そして伸び率第四位がフィット、2.7%。  
フィットは、販売台数もトップで、
現在の自動車販売のトレンドを体現している。

あとは全部、伸び率マイナス。

全国軽自動車協会連合会が発表した軽自動車のランキングは、
1位 ワゴンR(スズキ)で、7.0%減。
6年連続首位だが20万8494台。

私のいう、「最良のベーシック」。
分かってもらえただろうか。

かつてのベーシック「カローラ」は落ち込んだ。
(コンベンショナルでいまだ第2位を確保しているのは凄いが)

同じくコンベンショナルなホンダのシビックは
ベスト10にすら入っていないし、
日産のサニーは生産すら中止された。

アメリカのスーパーマーケットでも、
コンベンショナルタイプ(伝統型)は見るも無残。

日本のファミリーレストランも同様。

現在の自動車の「最良のベーシック」は、
小型車のニューライフスタイル型のフィットであり、
パッソが急追している。

そして「差異が価値を生む」を表しているのが、
時代の要請を受ける「プリウス」。
さらに時代を超えた「差異性」を有する「クラウン」。

小売業の商品、店舗の伸び率と、
これは同期している。

「最良のベーシック」
そして「差異が価値を生む」  

「プリウス」の大衆普及版が出たら大ヒットするに違いない。

<結城義晴>  

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