2009年4月17日、
「商人舎発足を祝い結城義晴君を励ます会」。
あれから1年が過ぎました。
1年間、夢中で走ってきました。
この間、昨年10月から、コーネル大学RMPジャパンが設立され、
副学長として、多くの方々のご協力をいただきました。
講義もきわめて順調に進んでいます。
日本のスーパーマーケット産業内大学としての役割を、
何とか果たし続ける目処が立ってきました。
3回の商人舎主催のUSA視察研修会もご好評をいただきました。
渥美俊一先生との「ふたりのビッグセミナー」
ロックフィールド岩田弘三社長、林廣美先生との「ビッグセミナー」
田村洋三先生との「エコストアセミナー」
西端春枝先生の浄信寺をお借りした「寺子屋塾」
加治敬通社長の協力で実現した「ハローデイ視察研修会」
さまざまな研修会も、すべて成功することができました。
さらに各地、各社から次々にお呼びいただいて、
講演会や勉強会、研究会も目白押しでした。
CDオーディオセミナー「知識商人対談」も、7巻を数え、
毎月、楽しみなインタビューとなりました。
その上、今年、4月からは、
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の教授に就任し、
今日から講義とゼミが始まります。
そして何より[毎日更新宣言]。
途切れさせることなく、続けることができました。
徹底とは、
①詳細に
②厳密に
③継続すること
それができました。
商人舎としての社会的な役割、
結城義晴の活動、
ここで終わりでは、もちろんありません。
しかしここまで、よくやってくることができた。
そんな感慨でいっぱいです。
ありがとうございました。
心から感謝いたします。
さて、アメリカの1月から3月の景気は少し戻ってきたというのに、
日本の地方経済状況が「大幅に悪化」している。
日本銀行の「地域経済報告」調査。
全国9ブロックのうち、横ばいは中国地方と東海地方だけ。
大幅な悪化は、
北海道、東北、北陸、関東甲信越、
近畿、四国、九州沖縄。
製造業や建設業などの設備投資が調整という名のもとで削減され、
さらにあらゆる企業の経費が削減され、
それが消費者マインドを低下させている。
政府が発表した4月の月例経済報告では、
「急速な悪化が続いており、厳しい状況にある」
と、景気の基調判断を下した。
「生産」は極めて大幅に減少。
「輸出」は大幅に減少。
「雇用」は急速に悪化。
大幅や急速が並ぶ。
「個人消費」はゆるやかに減少、と、
ここに一点、希望が寄せられる。
その小売業売上高も、3月の百貨店は、
前年対比13.1%のマイナス。
3月としては過去最悪。
パチンコホール企業㈱ニラク社長の谷口晶貴さんが言う。
「丸の内で、ビジネスマンにインタビューしたそうです。
98%の人が『100年に一度の危機』を知っていた。
しかし、『100年に一度の危機』に対して、
行動を起こしている人は、たった7%だった。
私たちは、行動を起こしている7%に入らねばならない」
そのニラク、今回の決算でも増収増益。
「富士山の姿は素晴らしい。
しかしその姿を支えている富士山の大地はもっと素晴らしい。
私たちは、この7年間、会社の大地を築き上げてきた。
これから、姿をつくる時です」
谷口さんの言葉には、謙虚さの中に力強さが満ちている。
一昨日から、福島県郡山で、昨日は、そのニラクで講義。
ニラクパーソンのための
「商人魂の檄」
第2回で「自ら、変われ」
会社も社会も、人が変わらなければ、変わらない。
革命も改革も、改善・改良も、
人が成し遂げる。
そのカギを握る「人」が、より良い方向に変わる。
いつでも変わる用意をしている。
そんな組織、会社が、社会貢献を果たすことができる。
講義のあとは、第4四半期および年間アワードの表彰式と懇親会。
年間グランプリの店舗の皆さんと、
谷口社長、谷口久徳副社長に私も入って、写真。
そして懇親。
最後に、表彰された皆さんにお祝いの言葉。
つくづく思う。
人が大切な時代である。
金が大切な時代、
資源が大切な時代。
思想が大切な時代、
仕組みが大切な時代。
みな大切なことに変わりはない。
しかし時代時代に応じて力点が変わってくるなかで、
今、人が大切な時代に入っていることは、間違いない。
その「ひと」を育てる仕事。
いや、「ひと」が育つのをお手伝いする仕事。
それが商人舎と結城義晴の役目である。
ありがたい役目である。
心から、感謝。
<結城義晴>