結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年04月30日(木曜日)

新型インフル「フェーズ5宣言」とブータンの「国民総幸福量」

豚インフルエンザ、勢いは止まらない。
フェーズ5の警戒度5段階が宣言された。  
いまや、「新型インフルエンザ」と呼ばれるようになったし、
アメリカではメキシコ人の男児が死亡したとの報告。
死亡したのは、テキサス州に旅行中の1歳11カ月の男児。
一方、ニューヨークのハイスクールは学校閉鎖。

これで日本の渡航制限領域の「メキシコ等」の表現が、
「北米」となりそう。

私たちの5月視察セミナー延期の判断は、
図らずも当たってしまった。

このセミナーは9月に延期になったが、
私自身それまでに6月、7月と渡米の予定がある。
6月は商人舎主催の定番視察研修会、
7月はコーネル大学ジャパンの卒業記念旅行。

6月の商人舎研修会開催に関しては、
連休明けに決断します。  

何度も言いますが、私はジャーナリストとして、
新型インフルエンザが問題になっているときに、
アメリカを訪れることは、勉強になると思っています。

しかしツアー主催者としては、皆さんの安全を考える。
万が一、感染して戻ってくるという事件が発生したら、
これは、国家的危機管理の問題となる。
それらも全て私の責任。

だからぎりぎりまで、考えます。
考えさせて下さい。

豚インフルエンザがフェーズ5からフェーズ6へと、
猛威をふるうようになったら、
季節性のA香港型は、新型にその座を譲るそうだ。

一番危険なのが、豚新型インフルエンザウィルスと、
東南アジアの鳥インフルエンザウィルスとの合体。
それによるさらなる新型インフルエンザの登場だという。

心配な日々が続く。

さて今日で4月は終わり。
ゴールデンウィークの真っただ中。

昨日、話題にした「幸福のパラドックス」。  

「国民の幸福感向上」を目標とする国がある。
「国民総幸福量」を政策の指標とする国、ブータン。  
Gross National Happinessという。

このブログへの常連投稿者いまちゃんのご指摘にもある。

この提案は同国のジグミ・シンゲ・ワンチュク元国王からなされた。
「国の豊かさを測る上で国民総生産(GNP)よりも重要」と主張。
ブータンは現在、民主化への移行の途上にある。
そしてこの民主化の考え方を表わす憲法草案にも、
「国民総幸福量」の概念は盛り込まれている。

ブータンは人口約70万人の小国。
しかし最近の調査では、なんと68%の国民が幸福であると感じている。

しかし、大阪大学教授の筒井義郎先生は、主張する。
「一国の幸福度を見るとき、
主観的幸福感に頼るべきではない」  

「経済学は人生は選択であると教える」
これも筒井先生の言葉。

幸福感の尺度を何にするか。
その選択。

しかしこの選択には、国家がする選択と個人がする選択がある。
個人の幸福感の選択は、個人がする。
私はそう思う。
これはこれで問題は解決される。

国家の幸福感の選択はいかにするか。
国家には様々な人が住んでいるからだ。

新型ウィルスを水際作戦で食い止めるのは国家の責任。
これは明確。

しかし幸福感はどう定めるか。

これは新型ウィルス対策より、はるかに難しい。

会社の幸福感や店の幸福感も、
指標にして総量を弾き出すとしたら、
これは、難しい問題ではある。

私は「ゲルソンズの幸せ」を学んで、
会社の「幸せ基準」をつくろうと呼びかけた。
しかし難しい。

指標や基準など考えずに、
まずは、自分の周りの人を幸福にしようと考える。
そして自分が幸福になろうと努力する。
お客さまの幸福も考える。
そう決意する。

決意するだけで、
幸福になれるから、
本当に不思議だ。  

ゴールデンウィークは、
仕事に邁進しながら、
幸せに暮らそう。

<結城義晴>   

2009年04月29日(水曜日)

昭和の日の「幸福のパラドックス」

豚インフルエンザ。  
アメリカから浅野秀二先生の緊急レポートが入った。
浅野秀二のアメリカ寄稿」  

かくて、私の5月アメリカ渡航は、9月に延期となりました。
皆さん、その時間を、有効に使いましょう。

アメリカでさまざまな勉強をしたり、体験したりするはずだった。
日本国内で、それ以上の充実した時間を過ごしましょう。

今日は、「昭和の日」。  
昭和天皇の誕生日を祭日にした。

昭和元年は、1926年。
12月25日からの7日間。
そして昭和の最後の年、64年は1989年で、
1月7日までの7日間。

面白いことに、前後とも1週間で、
実質、62年間と2週間。

この昭和の年号を使った62年と14日間は、日本史上最長だった。

そして、昭和は20世紀のど真ん中を占めていた。
大正は、15年間で、大正元年は1912年。

明治は、1868年に始まった。
19世紀のこと。

平成に入って21年目を迎えるが、
私たちは、まだまだ昭和的なものを引きずっている。  
20世紀の問題解決を終わらせてはいない。

私は、昭和27年、1952年の生まれ。
20世紀のほぼ真ん中。

そして1989年元旦、㈱商業界の『食品商業』編集長に就任。
編集長になって、8日目に平成時代に入った。

私の父は、大正15年12月20日生まれ。
6日後に、昭和に変わった。
昭和の62年と2週間を生き抜き、
さらに平成の21年間も潜り抜けて、健在。

母は、大正15年3月15日生まれ。
ほぼ同じように83年間を生きた。

昭和の日には、
そんな自分のまわりの「昭和」を見直してみたい。

日本経済新聞の「やさしい経済学」シリーズ。
大阪大学教授の筒井義郎先生が「幸福の経済学」を連載中。

この連載の中で「幸福のパラドックス」という言葉が出てくる。
「多くの国で戦後の数十年間に国内総生産が増え、
生活水準が大幅に改善したのに、
その間の国民の主観的幸福感の平均値は、
あまり変化していないという事実」  

日本はその典型だという。
「1958年から91年の約30年間に、
1人あたりの実質GDPは大きく増えたのに、
生活満足度は全く変化しなかった」

1958年は、昭和33年、
1991年は平成3年。

その間の「幸福のパラドックス」

今、私たちの役目は、
この「幸福のパラドックス」を覆すこと。

自ら「幸福」になること。
お客さまの「幸福」を支えること。  

お客さまの主観的幸福感を高めることにお役立ちする。
そのためには、自分の周りの人の幸福感を高める。
そして自分の主観的幸福感を高める。

それが平成21年の昭和の日の、
私の決意。

決意するだけで、
幸福になってくるから、
不思議だ。  

<結城義晴>  

2009年04月28日(火曜日)

豚インフル「フェーズ4宣言」とサトカメ佐藤勝人の一点突破

メキシコから始まった豚インフルエンザ。  
北米大陸から、世界へ。

そして世界保健機構[WHO]が、
「フェーズ4宣言」。  
新型インフルエンザの人への感染症が確認された。

今朝、舛添要一厚生労働大臣が緊急記者会見。

①うがい・手洗いの励行・徹底
②メキシコ等の発生国への渡航を中止
③マスクの準備と使用  

国民に三つの要請を発表。

二番目の「メキシコ等」の表現が、私にとっては問題点。
「等」とはアメリカ、カナダを指していることは明らか。

実は私、5月8日から1週間の渡米を予定していた。
アリゾナ・テキサス。
メキシコに接しているエリア。

中止・延期するか、決行するか。
「フェーズ4」の宣言は重い。

ジャーナリストとしての結城義晴は、
行きたい考える。
事件が起こった時に、
その場にいることは、
ジャーナリストの原点。

いま、アメリカのスーパーマーケットや食品産業が、
どんなことを考え、どんなことを実行するか。
それを体験し、実感したい。

しかし、50名近くのチームを引率する立場としては、
団員の安全や、国内への感染への責任を負う。

私は2001年の9・11を思い出した。

商業界で編集・教育事業を担当する取締役をしていた。
北米ツアーを中止するか、行うか。
悩んだ。

最終的には、外務省の判断を重視することにした。
そしてこの秋のアメリカツアーは中止となった。

現在の豚インフルエンザに関しては、
日本でも、水際作戦が展開され、
インフルエンザの国内への感染を食い止める。

ただし、食用としての豚肉そのものは、
たとえメキシコ産でも、問題なし。

風評被害は、避けられないだろうが。

ゴールデンウィークを控えた今。
次々に、日本社会、人間社会に、問題が発生する。

「自分たちの力の及ばないところで大変化が起こる」  
イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊さんの予見。

しかし「何か」が起こることを、
私たちは運命的にとらえて、
逃げたり、あきらめたりしてはならない。

変化のときには、必ず、ビジネスチャンスがある。
それをいち早く受け止めるか否か。

[祈り]  
変わるものを変えてゆく勇気と、
変わらぬものを受け止める心の静けさと、
それらを見分ける英知を、
お与え下さい。  

さて、21世紀になって大変化に見舞われたカメラ写真業界。
その風雲児「サトカメ」こと、
サトーカメラ代表取締役専務・佐藤勝人。  
日本販売促進研究所代表の経営コンサルタントでもあるし、
私とはブログ同志。
毎日「一刀両断」を書いている。。
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昨日は、栃木県宇都宮市に佐藤さんを訪ねた。

東京から東北新幹線で43分。
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雪がかぶった榛名山。

餃子の街・宇都宮駅からタクシーで1メーター。
栃木県内に集中的に18店を展開する地方の雄「サトーカメラ」。
その宇都宮本店。
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佐藤勝人さんと結城義晴の対談。
「知識商人対談シリーズ」第9弾。  
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商人舎と商人ねっとのコラボレーション企画。
「CDオーディオセミナー」
絶好調の波乗りシンドバット。

さて対談の内容。
カメラ業界の大激変から始まった。
かつて、デジタルカメラが出てくる前。
サトカメは栃木県でフィルム販売量80%のシェアを占めていた。
しかしデジカメの登場。
フィルムは、ほとんど売れなくなった。
ピークには、日本のカメラ写真業界は小売り段階で1兆円産業だった。
現在、それが3000億円業界になった。
3分の1以下。

その中で、佐藤勝人とサトカメは、
どう判断し、どう成長してきたか。

佐藤勝人はいち早く、業界が激変することを読み取った。
どう考えても、デジカメのほうが顧客にとって便利である。
だから顧客は、デジカメに転換する。
サトカメも変わらなければならない。
そして社内の説得に明け暮れる。
150人のアソシエイツは、信じなかった。
取引先も信じなかった。
お客さんまで、「何、考えてるんだ」と信じなかった。

しかし、最後には信じてもらった。
そして、商売の転換に入る。

まず、第一に理念の確立。
「思い出を綺麗に一生残すために」  
これを、会社のコンセプトにする。
思い出を綺麗に一生残すためなら、
フィルムか、デジタルかは、手段にすぎない。

そこからサトカメの再スタートが始まった。

第二に考えたこと。
「生まれ故郷の栃木県内に絞って、商売しよう」  
そう考えた途端、自分の商売が楽しくてしかたなくなった。
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「それまでは外に出よう外に出ようと思っていました」
ヨドバシカメラやビックカメラに、負けまいと焦っていた。

しかし栃木でやれることはないかと考えると、
実は多かった。
お客さんの喜ぶことは、
150人のアソシエイツと一緒に何でもやった。

お客さんの「思い出を、綺麗に、一生、残すために」

栃木県は人口200万人、60万世帯。
この60万世帯にデジカメは2万台しか売れていない。
あとの58万世帯をも相手にして、
客層を広げていった。

現在、デジタルカメラ一眼レフは、
栃木県内の60%の売り上げシェアを誇る。

そこまでやり遂げることができた。

カメラ業界の大変化を、いち早く、読み取り、
受け入れたからだ。

佐藤さんのコンサルタントとしての方針も、
ここにある。
まず、売ることの喜びを教える。
そして「1点突破全面展開」  

コンサルティングにも全力投球。
1週間に4日間はサトカメ専務。
3日間はコンサルタント。
365日24時間、勉強しつつ、仕事する。
それ以外は何もしない、できない。

このエネルギーが、またサトカメという会社に好影響を与える。
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「昔は二足のわらじといっていましたが、
それが一致してきた」
コンサルティングで学んだ他業界のことは、
サトカメの経営に活きる。
サトカメの経営改革は、
コンサルティングに活きる。

かくて、44歳の佐藤勝人、
わが道を、行く。
今を、生きる。

宇都宮本店の中は、元気いっぱい。
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天井に鯉のぼりが泳ぎ、
アンパンマンが飛ぶ。
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楽しさいっぱい。

店頭には
アイデアいっぱい。
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佐藤勝人さんから、元気をもらった一日だった。
saigo

変わるものを変えてゆく勇気と、
変わらぬものを受け止める心の静けさと、
それらを見分ける英知を、
お与え下さい。  

多謝。

<結城義晴>  

2009年04月27日(月曜日)

連休に働き続ける知識商人の誇り

Everybody! Good Monday!  

2009年4月最終週です。
そして今週金曜日から5月。

最長16日の連休を取る人は、
もう始まっています。

しかし日本全国で、
本格的な黄金週間気分がスタートするのは、
29日木曜日の昭和の日から。

普通の人々が休んでいるときに働くのが、
商業・サービス業の人々。  

2008年7月4日。
昨年の米国独立記念日の日。
私は、ニューヨークにいました。

多くの小売店は、営業せず、お休み。
ウェグマンズ1
しかしニューヨーク郊外のニュージャージーのウェグマンズは、
アメリカ国旗を掲げつつ、営業していました。
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早朝の売場は、少しゆったりとしていて、
まだまだ出来上がってはいませんでしたが、
常に「働きたい企業100社」の上位に位置するウェグマンズの人々は、
インディペンデンスデーにも、働いているのだと、
温かい気持ちになったものです。

日本も同じ。

日本のゴールデンウィークも同じ。

さあ、働きましょう。
胸を張って、
お客さまのために、
社会のために。

不況の中の日本経済のゴールデンウィークに、
その「財の回転」に貢献する。

これは、基幹産業の重大な役目です。

私は福岡県の出身なので、
子供のころから聞いた話です。

旧八幡製鉄、現新日鉄。
「鉄は国家なり」の製鉄業。
現場の人たちは、
基幹産業を支えていることを誇りにして、
昼夜、休まず、
汗を流しながら、
塩をなめながら、
溶鉱炉に石炭をくべ続けました。

現在の日本では、
商業やサービス業が、
その基幹産業の一翼を担っています。

だからこそ、このゴールデンウィークは、
商業・サービス業の出番なのです。

そのことを実感しつつ、
良い店、
良い売り場、
良い商品、
良いサービスを、
生み出し続けてほしい。  

そんなひたむきな知識商人を、
私は誇りに思います。

さて、先週土曜日の日経新聞。
「2月期決算企業の今期予想」の記事。  
2010年2月期の予想連結経常利益増加率ランキング。

第1位 ガリバーインタナショナル。  
中古車販売の会社で増益率予想は、92%。

第2位 米久。  
加工肉製造販売を中心にした企業で、41%増。

第3位 キリン堂。  
関西中心のドラッグストアで、28%。
キリン堂会長の寺西忠幸さんは、商人舎発起人のおひとり
私もうれしい。

そのあとに、食品や外食の企業が名を連ねる。

5位は、プレナスで、持ち帰り弁当チェーン。
6位は、ドトール・日レスホールディングス。
7位は、ラーメンチェーンのハイデイ日高。
8位、広島に本拠を置くイズミ。
9位、イオングループのコンビニのミニストップ。  

ここまでが、経常利益率伸び率予想10%以上の企業。

「比較的低価格路線」と日経は表現するが、
「低価格で、品質が確か」といった方がいいし、
総合スーパーを中心に展開するイズミは、
ご存知、「商売は松梅」戦略。  
我が家の猫・ジジではないが、
「ショーバイヮ、ショーバイ」と読む。

松の商品と、梅の商品。
高い商品と、安い商品。
コモディティとノンコモディティ。  

そのプロフィット・ミックス。  

これが、2010年の基本戦略であることは間違いないが、
それがゴールデンウィークの基本戦略でもある。

利益を上げることは、知識商人の技術です。
そのことに、誇りを持つべき。
なぜなら「財の回転」が国家目標になっているから。

さあ、今週も、誇りを持って。

Everybody! Good Monday!  

2009年04月26日(日曜日)

ジジの猫の手[日曜版]

「春眠暁を覚えず」  
「シュンミン アカツキヲ オボエズ」
こう、よむそうです。

ボクは、ねていました。
ジジ1
キモチよく。

ジュータンのうえ。
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ゴミかごをころがして。
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右手をだして。
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「猫の手も借りたい」  
「ネコのテ」と、いうそうです。

そうしたら、
ユウキヨシハルのおとうさんが、
おきだしてきて、
でかけるみたい。

日曜日なのに。
jiji4

ぼくは、あくび。
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こわいカオでしょ?
ボクのナカマは、
トラやライオン。

おとうさんがおきたので、
しかたがないから、
ボクもおきた。
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「猫の手も借りたいくらい忙しい」
おとうさん、そういった。

でも、ボクは、
ボーッとしています。
bou
おとうさん、シゴトにいった。

そとはツツジが、
マンカイ。
tutuji 2

おとうさんのカイシャ。
kaisya
このビルの2階です。

商人舎。
shoninsha

そして、「ロヂャース28号」
jitensya
サム君のあとでやってきた。
PB自転車。

おとうさんは、日曜日なので、
シゴトのあいまに、
のるみたいです。

ボクの手もかりたいって、いってたのに、
ほんとうはロヂャース28号にのりにいったのかな?

「ほんとにジジの手も借りたいくらいなんだよ」
おとうさん、そういってますが。

ボクは、また眠たくなった。
mataneru

こんどは、左手をだしてねる。
oyasumi

右手は、おとうさんに、
かしたつもり。
mataneru2
「おやすみなさい」

<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年04月25日(土曜日)

「お客という名の友人をつくる」

草なぎ剛の公然わいせつの現行犯逮捕事件。
「SMAP」のメンバーだけに大げさになった感もあるが、
一般人も、現行犯逮捕される経験は多くはない。

マスメディアは、妙に同情的であったり、
あるいは、やたらに道徳的であったり。

34歳の社会人。

自分でしたことは、自分で責任をとり、自分で処理する。
普通人はこんなことで記者会見はしないが、
親がかりのような記者会見で、
ちょっと子供っぽく演出したのは、
本人のために良くなかったと思う。
残念。

大人は、自分のことは、自分で解決するものだ。

さて、「結城義晴の研究テーマ」。  
立教大学に提出し、WEB上に掲載されるもの。

商業・サービス業のマネジメントとマーケティングを、
イノベーションとホスピタリティの両サイドから究明している。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科でカバーする分野は、
フード&ベバレッジ・マーケティングとサービス・マーケティング。  

日本の国内総生産統計では、
2005年度に製造業の構成比をサービス業が追い抜いて、
第一の産業となった。  

その意味で、すべての企業活動は「サービス業化」の潮流の中にある。
「サービス業化」の経営戦略とは何か、
そのイノベーションはいかに展開されるか。
それが直近の研究課題。  

専門は小売業・流通業の経営戦略で、
日米欧の企業群の「近代化と現代化」のプロセス解明を、
長期的な研究テーマとしている。  

ご理解とご協力を、お願いしたい。

最後の「近代化から現代化へ」が、商人舎をつくった目的でもある。
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンを、
創設した意味でもある。

しかしそこで忘れてはならないこと。
故岡田徹さんの詩。

生涯の願い    

私の生涯の願いは
タッタ一人でよい
この店は
私にとっては
だいじな店です

いって下さる
お客という名の
友人をつくること

(『岡田徹詩集』(商業界刊)  

岡田徹は昭和20年代から30年代にかけて活躍した商業指導家。
物事を突き詰め、
それを簡素に描き出す天才。

しかしこの戦後の昭和期の岡田徹の言葉は、
商業現代化の「芯」になる部分でもある。

お客という名の友人をつくる。
そんな週末を過ごしたい。

<結城義晴>  

2009年04月24日(金曜日)

自転車のうた

自転車

自転車に乗って 
ベルを鳴らし
あそこの原っぱまで 
野球の続きを
そして帰りにゃ 
川で足を洗って
自転車に乗って 
お家へ帰る

   
(詩・曲 高田 渡)   

高田渡さんのゆったりした歌声が、
耳に残っています。

ある朝、この歌を、
ふっと、思い出すことがあります。
そうしたら、一日中、
高田渡さんの声が、
私の耳に聞こえています。

そして、一日中、
幸せな気分になります。

        
ぼくの自転車の
うしろに乗りなよ
二人乗りで
二人乗りで
遊びに行こうよ  

(作詞・作曲 忌野清志郎)  

自転車には、「なにか」があります。
だから自転車の歌はいい。
高田渡の「自転車に乗って」もいいし、
忌野清志郎の「ぼくの自転車のうしろに乗りなよ」も、
もちろんいい。

でも、自転車の歌、意外に少ない。

自転車に「なにか」があるのに、
自転車の歌、意外に少ない。

それは、自転車の「なにか」を、
歌にする能力を、
自転車が、
人々から奪ってしまうからです。

だから自転車の歌をつくることができる人は、
自転車から愛された人です。
それくらい自転車を、
愛した人でもあります。

自転車から愛され、
自転車を愛し、
しかもそれを自然に歌にすることができる人。
少ない。

少ないけれど、
必ずそんな人はいる。
そんな人は必ず、
自転車の歌をつくる。

だから自転車の歌は、
みんな、「なにか」を持っています。

自転車と似たもの。
それは店です。

私は、自転車の歌がつくりたい。
私は、店の歌もつくりたい。

高田渡、
忌野清志郎、
そして岡田徹。

<結城義晴>  

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流通RE戦略―EC時代の店舗と売場を科学する

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