昨日の夕方、東京銀座。
読売新聞が号外を出して、
それに道行く人々が群がった。
テレビ・クルーは、街頭インタビュー。
民主党・小沢一郎党首辞任。
辞任記事自体は、用意された原稿で、
内容のないもの。
写真も、裏面の英語版のほうが、
インパクトがある。
3月5日のこのブログ。
私は、書いた。
小沢一郎に向けて。
「語る言葉無し」
そして、続けた。
「無茶はいけない、無理はいいが」
この2カ月間は、小沢にとって、
いったい、なんだったのだろう。
どんなことが起こるか、
彼に、読めないはずはない。
それとも「最後の無茶」を自覚していたのか。
5月11日の時点での辞任は、
党首討論を控えてのタイミングなのだろうが、
やはり語る言葉無し。
今、5月12日、深夜1時28分。
NHKの忌野清志郎追悼特番が、
机の脇のテレビから流れている。
清志郎は、無茶を知りながら、
無理を通り越した無茶をした。
だから私は、清志郎には、言わない。
「無茶をせず、無理をせよ」など。
唄を歌うのが天命の人間に訪れた喉頭癌。
だから癌を切らなかった。
そして昨2008年2月10日、
日本武道館「清志郎 完全復活祭」。
3時間で24曲の絶唱。
これはもう、知りながらの「無茶」。
そのとおり、1年と3カ月後に、逝った。
「君がそばにいるから
毎日が新しい」
(『毎日がブランニューデイ』より)
「誇り高く生きよう」
「誇り高く生きよう」
「誇り高く生きよう」
「誇り高く生きよう」
忌野清志郎の最後のメッセージは、これだった。
こちらは、感銘に、語る言葉無し。
<結城義晴>
[私は、まだ、引きずっている]