新型インフルエンザ、世界での感染者1万0216人。
アメリカが一番多く、5469人。うち死者は6人。
次がメキシコで、3646人、死者72人。
3番目がカナダで、496人、死者1人。
この北米3カ国で94.1%。
北米への集中化現象。
第4位が日本の193人、幸いなことに死者0。
5番目がスペインの103人。
6番目がイギリスの102人。
この6カ国までが、三桁の感染者数。
日本でも地域的集中化現象が見られる。
兵庫県108人、大阪府81人、両府県で189人。
昨日、立教大学から5月18日付でメール通達が来た。
私も教職員の一人だから。
立教大学総長室・立教学院新型インフルエンザ対策実施本部から。
「感染国へ渡航の計画がある場合は、
その必要性などを十分に考慮して、
可能な限り自粛する」
4月30日付で決定していたのは、
「感染国への渡航を『取りやめ』」という表現となっていた。
「取りやめ」が削除された。
手洗い、うがい。ここまでは励行したい。
この機に、習慣化したい。
マスクは、兵庫・大阪の店舗など人が集まるところでは、
必須だろう。
「現場第一」
さて、今日の日経MJ。
「消費・見所カン所」というコラム。
㈱いなげや社長の遠藤正敏さんが語っている。
「まずは客数を増やす」という方向性を鮮明にした。
「週に何度も通ってくれる顧客を開拓する有力な武器」として、
ポイントカードを導入したが、
「購買額に応じてポイント比率が高まる方式」を採用。
2月から数店で導入し、この一年で全店導入の予定。
今こそ「客数主義」が重要。
さて、昨日は、私が座長を務める商業経営問題研究会。
Retail Manegement Learning Cercle。
略して、RMLC。
以前は「杉山ゼミ」と称した。
杉山昭次郎先生を囲む研究会だった。
飯能の仙人・杉山先生は現在も、
この商人舎ホームページで健筆をふるってくださっている。
その後、故磯見精祐先生がリーダーシップとってくださって、
私が三代目の座長。
今回のテーマは、「業態の盛衰」。
面白かった。
まず井口征昭さんから、問題提起と報告。
コーネル大学ジャパンの講師。
商業統計にみる業態の変遷から、
所得に見る消費環境の時系列変化、
マーケット特性の時代別変化など分析した後、
百貨店、総合スーパー、スーパーマーケット、コンビニなど、
代表的な業態の特徴を整理し、
その顧客、商圏、購買の仕方、商品開発、店舗展開、価格の比較。
そして最後に業態別の近未来予測。
全面展開。
それに対して、メンバーからの質問や意見、
ディスカッション。
私は、業態にはライフサイクルがあること。
間違いなく、多様化して、豊かになっていること。
業態・フォーマットのライフサイクルとバラエティ化の中で、
新しい業態が誕生、登場してくることなどをまとめとした。
この件に関しては、改めて、著述したい。
昨2008年に、二冊の本が出た。
『小売業態の誕生と革新――その進化を考える』(中田信哉著)
『業態の盛衰 現代流通の激流』(田村正紀著)
今、業態論を考える時期だろう。
RMLCのあとは、高木和成さん、山本恭広『食品商業』編集長と一献。
議論沸騰。
お疲れ様。
<結城義晴>