まーるくなって。
ボクは、ねていました。
いい気分。
ジャマはさせない。
でも、
におう。
なにか。
カレー。
じっくり、にこんだカレー。
ゲンマイのごはんも、
たけた。
うつわも、
でてきた。
ゲンマイごはんが、
もりつけられた。
そこへ、
たっぷりと、
カレー。
たっぷりと、
かけるのがいい。
ゲンマイ・ライスカレー。
におう。
ねているボクにも、
におう。
ユウキヨシハルのおとうさんは、
そのうえにタマゴをわって、
のせるのがすき。
それにラッキョとフクジンヅケ。
んー、におう。
ねていたボクも、
おきてしまいました。
そして、銀のゴミバコへ。
ここにのると、
ごはんをくれるヤクソクに、
なっているのです。
だから、
銀のゴミバコのうえに、
のった。
ねえ、ねえ、おとうさん。
ボクも、ライスカレー。
ほしい。
<『ジジの気分』(未刊)より>