イオンも下取りセールを始める。
イトーヨーカ堂から始まったこのマーケティング。
どんどん広がりつつある。
「もったいない」と「再利用」「需要の発掘」。
「家庭内商品在庫のフローとストック」
ひとつの潮流であることは間違いない。
さて、昨22日は、本当に忙しかった。
これが続くと、体がもたない。
朝一番で、銀座。
『財界』の座談会。
『財界』は、1953年の創刊。
故三鬼陽之助氏が「企業経営は人なり」という観点から、
新たな経営分析・評論のカタチを確立した。
現在の社長・主幹は、村田博文さん。
社長自ら、座談会の司会。
村田さんの司会は、よどみない。
私から見ると、先輩であり、同業。
勉強になった。
座談会のテーマは、「国民の目線でパチンコホール改革を提言する」。
パチンコ・トラスティ・ボード有識者懇談会の委員が参加して、
パチンコホールの産業化を語り合った。
メンバーは、まず有識者懇談会の座長・三好正也先生。
元経団連事務総長。
財界の重鎮。
川上隆朗先生。元インドネシア大使。
経営コンサルタントの牛島憲明さん。
元東京証券取引所上場審査部長・元ジャスダック取締役兼執行役員。
そして、結城義晴。
3年間、有識者懇談会で研究し、議論してきた内容が、
村田さんの司会のもと、語りつくされた。
私はそんな印象を持った。
私は、小売業・サービス業がたどってきた産業化の軌跡を語った。
そしてそのために社会的ミッションと「志」が大切であることを強調した。
詳しくは、『財界』誌上で。
その後、パチンコ・チェーンストア協会の人事問題研究部会で講義。
「チェーンストア初級講座」を2カ月に1回ずつ6回、
1年にわたって講義する。
今回はその第4回。
「先進モデル・アメリカのチェーンストア」
しかし、アメリカのチェーンストア産業を2時間で語ることは、
難しい。
ついつい脱線が多くなってしまって、2時間半、150分。
そして次回に積み残し。
しかしこういった連続講義はいい。
連続でも、最後には余すことなく語れるから。
最近、大学院やビジネススクールでの講義が増えた。
そのせいもあるが、丁寧に丁寧に語るようになった。
だから時間もかかる。
人事問題研究部会のリーダーは、
㈱ニラク人資部総括マネジャーの末次秀行さん。
次は、7月。楽しみに。
さて、忙しい結城義晴。
田町に急行。
流通ニュースを発信し続ける㈱ロジスティック・パートナーズへ。
7月3日のプレミアムセミナーの打ち合わせ。
商人舎と流通ニュースの共催。
タイトルは、
「日本のプライベートブランドはこうなる!」
デイモン・ワールドワイド・ジャパンの副社長が語り、
私が整理・分析を試みる。
近く、詳細がお披露目される。
乞う、ご期待。
あわただしく田町を後に、目白の学習院大学へ。
学習院マネジメントスクールの第一回講義。
ディマンド&サプライチェーンマネジメント基礎講座。
半年にわたって、毎週の講義がある。
その2009年度第一回。
いつも私が「潮目の時代の流通概論」と題した講義をする。
「流通概論を面白く」
これが、この講義のモットー。
初めに、校長・ヘッドマスターの上田隆穂先生のピンチヒッターで、
学習院大学経済学部経営学科教授の青木幸弘先生のご挨拶。
そして私の講義。
18時30分から20時30分まで、のところが、21時15分まで。
もちろん最初に事務局の報告事項や青木先生のご挨拶があったので、
私の延長は30分ほど。
毎回のことなので、これはいわば恒例。
学生諸君、ご了解のほど。
私の流通概論は、小売業から製造業までの機能を、
構造的に捉えることをモットーとしている。
そしてそこにイノベーションの可能性を見つける。
イノベーションとは何かを学び取る。
ここでも丁寧に丁寧に、わかりやすくわかりやすく。
それをいつも考えている。
私の講演や講義。
ひとつだけ、心に銘じていることがある。
「これが最後の講義だと思って語る」
だから結果的に、私は、講義に手を抜かないことになる。
どんな講義、どんな講演、どんなレクチャーでも。
150分ほどの講義も、あっという間に終わり、
学生諸君との交流会。
学習院大学経済学部の内野崇教授がご挨拶のために、
わざわざお出ましくださった。
心から感謝。
今日は、ほんとうに忙しかった。
座談会が1時間45分ほど。
講義が5時間ほど。
私は、一瞬たりとも、手を抜かなかった。
それが私の誇り。
体と気力が充実していることに、感謝。
<結城義晴>