明日、6月10日は「時の記念日」。
時の記念日だけに、
前日の今日から訴えないと、
間に合わない。
「時間を大切に」
英語では、
“Punctuality”
「時間厳守、几帳面」と『大英和辞典』にある。
語源の“punctual”のおおもとのラテン語は、
“punctus”で、
この言葉は、「点」「刺すこと」という意味。
「点の性質をもつ」ことから、
「きちょうめんな」「正確な」といった意味に、
使われるようになった。
“Punctuality”は、
自分の時間、相手の時間、
組織の時間などを、点でとらえて、
厳密にすること。
私たちも、時間を大切にしたい。
時の記念日には、その心持ちを、確認したい。
誰にも時間は平等に、公平に与えられている。
しかし、この時間は、使いようによって、
大きく格差が出てくる。
もちろん、上手に時間を使うことで、
無駄な時間を捻出することもできるわけで、
これを「ゆとり」という。
時の記念日は、1920年に決められた。
東京天文台と生活改善同盟会によって。
「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と、
呼びかけられたというから、
まさに“Punctuality”というラテン語から生まれた英語の、
普及のためと考えてよい。
その由来は西暦671年6月10日にさかのぼる。
『日本書紀』の天智天皇の時代。
日本初の時計が鐘を打った日が6月10日だった。
日本初の時計とは「漏尅」と表現され、「水時計」だった。
天智天皇時代の水時計を、
“Punctuality”の普及に結びつける。
いかにも日本人らしいが、
その日本人であることを誇りにして、
「時間の大切さ」を意識してみたい。
さて、商人舎ホームページ。
まだまだ完成はしていませんが、
新戦力の加入によって、
今秋から、また、少しずつ手直しが始まっています。
その一つが、画面の最上段にある「行動予定カレンダー」。
今週は、木曜日11日に、
オール日本スーパーマーケット協会の総会が開催されます。
来週は、私、月曜日から木曜日まで、熊本・福岡出張。
17日水曜日は、
テラオカ・ニューバランスフェア福岡で講演。
これは、基本的に無料セミナーですから、
九州・中国地方のみなさん、おいでください。
生まれ故郷の博多で、いつにもまして、
熱の入った講演を展開します。
90分の予定が、いつも120分を超えてしまいます。
テーマは、
「蛻変のすすめ――未曾有の危機への対策」
午後1時から、博多駅前のスターレーン。
18日木曜日は、「商業経営問題研究会」。
今回は、飯能の流通仙人・杉山昭次郎先生がご登場くださって、
短いけれど、有益な講義があります。
東京・神谷町の商業界会館。
午後1時半から。
これも、基本的にオープンマインドの研究会。
商人舎にお申し込みください。
さて、今日の朝日新聞。
「09年サラリーマン小遣い調査」
新生フィナンシャルが調べたもの。
2009年の男性サラリーマンの小遣いが、
1か月平均4万5600円という調査。
昨2008年から700円の減。
1990年のピークは7万6000円だったから、
40%のマイナスという。
ちょっと高すぎる気もするが、
みなさんの感想はいかが?
昨日、内閣府が発表した5月の「街角景気」。
最近の麻生太郎政権は、
この景気ウォッチャー調査をよりどころにしている感があるが、
5月は4月に比べて、
2.5ポイント上がった。
5カ月連続アップで、36.7%だという。
これもみなさんの感想を聞きたい。
面白いニュースのひとつは、
セブン-イレブンが今年10月から、
電子マネー「エディ」を全店導入するという報道。
セブン-イレブンはご存知「ナナコ」を発行し、運営している。
発行枚数ナナコ780万枚、エディ4800万枚。
「クリティカル・マス」を求めて、
電子マネーの提携合戦が始まった。
このブログでも、何度も指摘してきた。
提携の時期が、遅いくらいだ。
もう一つの面白いニュース。
松坂屋上野店が10日から16日まで、
「冬物バーゲン」をするという。
前年の商品をかき集めて、7割引き、5割引きで売る。
百貨店の営業の厳しさは周知のことだが、
この松坂屋の動き、
アメリカ型「オフプライスストア」へと結びつくに違いない。
OPSと略されるこのフォーマット。
全米小売業ランキング20位のTJXがある。
年商186億ドル、成長率7.1%、店舗数2,563店、店舗数伸び率3.9%。
このくらいのことを考え、実行しなければ
それこそ、日本の百貨店には時間がない。
時の記念日を控えた今日だけに、
政策転換に要する時間は、
短縮する方向で考え直したいものだ。
「時間を大切にする」とは、
ある時間を節約し、
ある時間に投入すること。
この節約する時間と、
投入する時間の配分に、
その人の人生がかかっている。
「この一瞬の積み重ねこそ、
君という商人の全生涯」
(倉本長治)
<結城義晴>