コーネル大学リテールマネジメントプログラム・オブ・ジャパンは、
国内講義を2日残すのみ。
私にとって、あっという間の10カ月だった。
講師の先生方、事務局のみなさん、
そして第一期生の皆さんに、
心から感謝したい。
その初日の昨1日は、
4月の講義レポート報告の優秀作の中から、
カスミ㈱の塚田英明さんに報告してもらう。
カスミにおける「カイゼン」が、
従業員満足と顧客満足の両概念に支えられていることが、
素晴らしい。
そして第一講座は、私の「サービス・マーケティング」論。
最後の講義は力が入る。
が、先週からの疲労で、気管支がおかしい。
聞き苦しい講義で恐縮。
フィリップ・コトラーの古典的なサービス概念から、
カール・アルブレヒトの「サービス・マネジメント」まで、
一気に概説。
そして第二講義は、巣鴨信用金庫常務理事の田中実さんから、
「巣鴨信用金庫のホスピタリティへの取り組み」を講義していただく。
いつも思うが、巣鴨信用金庫の「金融ホスピタリティ」は素晴らしい。
常に改善が進んでいる。
それは、イノベーティブな組織文化ができているから。
この日の最終、第三講座は、㈱YUMEキャピタルの諸江孝祐さん。
「有効な戦略としてのM&A」がテーマ。
諸江さんは、ゴールドマンサックス証券のアナリスト時代、
小売業アナリストナンバー1に何度も輝いた人。
現在は、独立して、経営者。
その諸江さんが、これ以上ないというほどに、
噛み砕いて、M&Aを語ってくれた。
さらにスーパーマーケットの今後まで、
諸江流の見識を披露しながら展望してくれた。
サービスやホスピタリティからM&Aまで、
180度の広さをもったコーネル大学RMPジャパンの講義。
その中で、受講生は、自分で「考えた」。
初日の講義が無事終了。
この日は、国内授業の最後を惜しむべく、
皆で、東京・三田の綱町三井倶楽部での懇親会の夕べ。
第一期生の三井食品㈱阿部太さんの計らい。
伝統ある瀟洒な記念館。
さすが「三井財閥」といった感じの庭園。
ロダンの彫刻。
本物に直接触ることができるのは、ここだけ。
パリのロダン美術館では、
これはできない。
落ち着いた控えの間。
夕方、6時開始のパーティは、
まず、日本セルフ・サービス協会会長の増井徳太郎さんの挨拶から。
「コーネル大学ジャパンの成功に感謝します」
私にとっても、感慨深いパーティだった。
乾杯の音頭は、副級長の㈱成城石井社長の大久保恒夫さん。
「学んだことをすぐ実行」
それが大久保さんのモットー。
今回は第一期生、講師陣、そして関係者が、
勢ぞろい。
これだけ一堂に会していただくと、
コーネル・ジャパンのパワーを感じる。
そして、懇親。
懇親が一段落して、講師陣から、短いスピーチ。
まず、学習院大学経営学部教授の上田隆穂先生。
学習院マネジメント・スクールのヘッドマスターでもある。
次に、伊藤ハムマーケティング研究所所長の大西徹男先生。
食肉マーチャンダイジングの講師を務めてくださった。
㈱賃金研究所所長の弥富拓海先生。
そして、情報システム講師の當仲寛哲先生。
ご存知、商人舎コンピュータ・リテラシー研究会座長。
そして、惣菜マーチャンダイジングの林廣美先生。
沖縄から持参された超大型のシフォンケーキを、
懇親会にプレゼントしてくださった。
講師陣を代表して、
荒井伸也首席講師から、お礼の挨拶。
最後に講師陣全員で記念写真。
第一期生も全員で記念写真。
三井食品㈱取締役副社長の大橋幸多さんからもご挨拶いただいた。
この懇親会場を手当てしてくださった。
コーネル・ジャパンの生みの親、故西村哲さんのアーマ・ジャパンにも、
大橋さんはずっと参加された。
私たちの学校の恩人の一人でもある。
中締めは、副学長の仕事。
私自身、このコーネル・ジャパンは、
「期待を裏切らず予想を裏切る」ものだった。
最後は、正式に三本締め。
手が痛くなるくらいの、気合の入った締めだった。
ご協力、感謝。
<結城義晴>