Everybody! Good Monday!
2009年7月、先週始まって、第2週です。
今週は火曜日が「七夕」。
雨模様が続く今週だが、
明日の七夕の日は、
幸いに晴れ間が見られそう。
七夕は一般的に「たなばた」といわれるが、
「しちせき」とも読まれる。
日本だけでなく、中国、南北朝鮮、台湾、越南など、
東アジアの五節句のひとつ。
元来、中国の節句行事だったが、
奈良時代に日本に伝わり、
日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説と合体。
織姫と彦星のロマンティックな物語と一体化され、
日本では人気のお祭りとなった。
七夕はもともと、お盆行事の一環。
精霊棚とその幡を安置するのが7日の夕方。
本来は旧暦の7月7日の夜のことを意味するが、
日本では明治時代の改暦以降、
お盆と同様に、7月7日と8月7日に二分されて、
「七夕祭り」が行われる。
日本古来のものと、
輸入されたものが、
合体すると、
根付くことが多い。
全国的に「七夕祭り」が行われるが、
モデルは戦後に始まった「仙台七夕」。
明治6年(1873年)に、維新政府によって、新暦が採用された。
そのため、七夕の風習もすたれていった。
しかし1927年、宮城県仙台市の商店街有志により、
中心街で、こぞって大規模飾りつけが行われると、
大勢の見物客で賑わった。
これ以降、「七夕祭り」は、
集客力のある商店街イベントとして認知された。
しかし、仙台の七夕は、
商売として、よくできていた。
「七夕祭り」は、神輿や山車を用いる祭りとは異なる。
事前に飾り付けさえしておけば、
祭り当日には人的負担がかからない。
商店前の通行規制も少ない。
従って、商店街の機能を低下させることなく集客できる。
仙台は8月の旧暦の七夕だが、
これは、夏物商戦の大バーゲンと軌を一にしていた。
商店は、夏物の売り切りに徹して、
お買い得品をディスカウントで売った。
商店街の衰退が激しいが、
現在では「都市イベント」として、
新たな局面をつくり出している。
あなたの店の「七夕祭り」は、いかに。
さまざまなご報告を聞きたいものだ。
さて、静岡県知事選でも自民党が敗れ、
麻生太郎総理総裁の進退極まった観あり。
今日からイタリアのラクイラ・サミットへ。
11日帰国し、12日、東京都議選。
今週中に政局には、ひと山あり。
消費や景気、日本人全体のマインドを考えると、
早く決着をつけてほしいところだ。
だから元気をつけるために、
ここで、今月の標語を思い出したい。
「答は現場にあり」
その好例がある。
㈱成城石井社長・大久保恒夫さんとの対談。
タイトルは「知識商人登場」。
その成城石井の「イチニッパを売れ」。
大久保さんは、社長として赴任すると、
「とにかく売れる商品を売り込もう」と考えた。
しかしそれが荒利益が低い、価格勝負の商品では、しようがない。
そこで、指示を出した。
①各部門ごとに、
②売上げランクが上位で、
③荒利益率が平均以上の商品を、
④10個リストアップ。
さらに成城石井として、
⑤自信のある商品
⑥差別化された商品、
⑦売り込めば売れそうな商品
⑧これを6アイテム、リストアップ。
10と6で、1部門16アイテム。
全8部門で、128品目。
社内用語で「イチニッパ」。
だから「イチニッパを売り込め」。
128アイテムの月間売上構成比は最初の段階で、6.5%だった。
さっそく、「イチニッパ売り込み」。
ただし、値段は下げない。
大久保さんは内心、きちんと売り込めば、
数量で3倍ぐらいはいくかなと思っていた。
本部から指示を出して、
マネジメントレベルを上げて、
店の徹底度を上げて、
全店で売り込んだ。
これが実は大切。
「マネジメントレベルを上げること」
そうしたら、最初の月には売上構成比が10%ぐらいに上がった。
「おぉ、上がるじゃないか」と思った。
荒利率が高い商品ばかりだから、
全体の荒利も上がってくる。
「あぁ、社長の言うとおりだ」と、
どんどん、どんどん、みんながやる気になっていった。
やれば褒められるし、表彰される。
最初の頃は「ちょっと並んできたな」といった感じ。
最近では、「こんなに並べているのか」と驚くぐらい。
値段を下げないで売り込んでいたら、
10カ月後には、売上構成比が25%を超えてきた。
128品目で、売上げ構成比が25%。
128品目は、現場にあった。
それをマネジメントレベルを上げて、
徹底して売り込んだ。
「答は現場にあり」
夏の政争も、ものともせず、
「現場第一に徹する」
それが今週、今月。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>