明日は土用の丑の日。
昨年の7月22日のこのブログは、
「本日土用丑の日」ウナギ販売の由来と今年の対策。
再びのチェックをお勧めします。
さらに、「林廣美の今週のお惣菜」でも、
丑の日対策が提案されている。
「ウナギだけでなく、丑の日にウシを」
林先生らしく、実に面白い。
お客さまの心理をつかんでいる。
㈱ハローデイ社長の加治敬通さんのユーモアにも通ずる。
チャンスは二回。
一の丑が、明日7月19日の日曜日。
二の丑は、7月31日の金曜日。
お客さんは、国産ウナギを食べたがっている。
国産ウナギを、原価近くまで値下げして、
ご提供する。
利益は、他で取る。
利益を上げる五つの法。
一 利は元にあり。
二 利は売りにあり。
三 利は内にあり。
四 利はこの品にあり。
五 利は他の品にあり。
利は他の品にあり。
それが林先生の「丑の日はウシ」
一の丑をはさんで、今日から三連休。
7月の商売のピークです。
さて、政局。
自民党執行部は、両議員総会をつぶして、
両議員懇談会とした。
だから連休明けの火曜日21日には衆議院解散。
そして総選挙の季節に突入。
私の読み通り。
そして小売業では、
セブン-イレブンが「見切りを容認する」
これは読売新聞のスクープ。
公正取引委員会の排除措置命令が出たのが6月22日。
翌23日には、廃棄損失のうち15%を本部負担にすると発表。
これは、年間100億円の額となる。
しかし、これでは排除措置命令への対応にもならないし、
一部の加盟店の反発も強かった。
そこで、「見切り販売の容認」となった。
ただし、「仕入れ値を下回らない範囲」。
この内容が盛り込まれている。
これは、実に正しい。
アメリカではロビンソンパットマン法が施行されていて、
「原価を割った販売」が禁止されている。
日本の場合、公正取引委員会は、
この面では軟弱で、機能していない。
だから愛知県一宮市のように、
「一円戦争」といった馬鹿なことが横行している。
公正取引委員会も、こういったことにきちんと対応すべきだが、
今回のセブン-イレブン本部の「見切りの範囲」は良い判断。
今後、セブン-イレブンでは、
販売期限間近の弁当・惣菜・調理パンなど、
見切り販売が自由に展開される。
私は、最初から言っているが、
セブン-イレブン本部がリーダーシップをとって、
「食料問題・環境問題」への解決策を、
提案してほしかったと思う。
容認ではなく。
しかし、見切りが自由になったからと言って、
「予測発注」と「単品管理」をおろそかにすることは、
断じて、あってはならない。
これが崩れると、「廃棄」は増える。
「見切りできる」という油断が、
発注の甘さにつながったら、
本末転倒になる。
これだけは、戒めること。
さて、昨日は、福島県郡山市。
㈱ニラクでの第三回目の講義。
ニラク研修センターに到着して、
すぐに原稿の校正。
いつも追われている。
講義のテーマは、
ニラクパーソンのための「商人魂」の檄。
私、このシリーズの講演、乗っている。
なぜか。
聞き手が真剣だから。
語り手も真剣になる。
今回のテーマは、
「店は客のためにある」
「店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
店主とともに滅びる」
倉本長治先生の言葉。
そしてサービスの考え方。
顧客が常に真ん中にあって、
人とシステムとサービス戦略が相互に関連しあっている。
「ホッケースティック」の顧客ロイヤルティ、
スターバックス角田雄二さんの三日間。
そして、これ。
「もしあなたが、
顧客にサービスを提供する仕事に就いていなかったら、
顧客にサービスを提供する人に、
サービスを提供するよう行動しなさい」
最後は、ジェームス・キャッシュ・ペニーの「黄金律」
「さらば、すべて、
人にせられんと思うことは、
人にもまた、そのごとくせよ」
(聖書マタイ福音書7章12節)
私は、「自ら、変わろう」と志す知識商人を、
応援し続ける。
セブン-イレブンでも、ニラクでも、
ペニーのゴールデンルールは、知識商人の鉄則である。
では、良い週末を。
<結城義晴>