結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年07月20日(月曜日)

祝日「海の日」は、失敗を恐れない「売る人間の日」

Everybody! Good Monday!  

今日は、海の日。  
2009年7月第4週。

児童、生徒にとっては、
夏休みが間近。

大学生は、前期末試験の最終段階。

ちなみに、テレビなどでとても気になる言葉遣い。
小学生は、「児童」、
中学・高校生は、「生徒」、
大学生・専門学校生を、「学生」と呼ぶのが正しい。

だから女子高生に向かって、
「学生さん?」と聞くのはおかしい。

ちなみに大学院生は「院生」と呼ばれる。

さて、「海の日」。  
1996年に制定された日本の国民の祝日の1日。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」
これが、趣旨。

国民の祝日となる前は7月20日の「海の記念日」だった。
私は、横浜で育ったので、
この海の記念日を、市民こぞって祝った気がする。

その海の記念日は、1876年の明治天皇にさかのぼる。
東北地方巡幸の際、
灯台巡視の汽船「明治丸」で航海し、
最後に7月20日に横浜港に帰着した。

そこで7月20日を「海の記念日」とした。
それが1996年から「海の日」の祝日になり、
2003年から7月第3月曜日として三連休となった。

だから今日は、海の恩恵に感謝する日。
そして海洋国日本の繁栄を願う日。

これを考えると、
どうしても魚が食べたくなる。

「横浜市歌」というのがある。
なんと森林太郎(森鴎外)作詞、そして南能衛作曲。

わが日の本は島國よ 
朝日輝ふ海に
連り峙つ島々なれば 
あらゆる國より舟こそ通へ
  

されば港の数多かれど 
此横浜に優るあらめや
むかし思へば苫屋の烟 
ちらりほらりと立てりし處  
 

今は百舟百千舟 
泊る處ぞ見よや
果なく榮て行くらん御代を 
飾る寶も入り來る港
  

体育祭などでよく歌ったが、
独特の、高揚した気分がわきあがる、格調高い歌だ。

海の日は、そんな気分の祝日。

国民の祝日は現在、15回設定されていて、
私は、日本らしくて、
しかも国民が喜んでいて、
とてもよいと思う。

ただし小売業・サービス業は、
国民の祝日に店を開け、仕事する。

それが嫌だという若者も多いだろう。
しかしそれでも小売業・サービス業に職を求めた若者、
一生、この仕事を続けたいと考える若者は、
確かに一つ、他の産業を志向する者とは異なる。
「土日・祭日」に働くという意思を持つ。

そういう若者たちを、
私たちは大切にしなければならない。
感謝しなければならないし、
応援しなければならない。

『日経ビジネス』7月13日号が特集している。
「売れない時代に、私が売る」  
 
つまり、「人」が売るという人間を主語にした特集。
「売るという行為」を「生存をかけた取り組み」と総括している。

この特集の中で、ふたりのプロの、
お客様や仕事への気持ちが表現されている。

高島屋東京店デザイナーズワールド売場課長の松浦祐子さんの信念。
「来店時よりやさしい表情でお帰りになってほしい」  

ヨークベニマル赤塚店鮮魚チーフの河又富士子さん。
「お客様の要望やスタッフのアイデアをすぐに実行に移す」  
すると、「自分たちで企画した商品だと、
『何が何でも売り切ろう』とスタッフが燃えてくるのです」

人間が、人間に、売る。  

「売る」という仕事の最大の特徴は、
ここに行きつく。

『日経ビジネス』7月13日号には、
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんが登場している。  
大久保さんは、社員たちに言う。
「売上げは目指さなくていい。  
まずはお客さんが満足する売り場をつくれ。
結果として売上げが伸びるのだから」

「小売業は非常に面白い。
だから失敗してもいい、
自分で考えて何でもやるべき。
どんどんうまくいったらもっとやる、
失敗したらやめる」

これを「繰り返せば、売り場は必ず良くなる」

買う人間が集まりやすい祝日に、
売る人間の仕事の場がある。  

非常に面白い仕事がある。
自分で考えて実行できる仕事がある。
失敗してもいい仕事がある。
うまくいったらもっとやる仕事がある。
必ず良くなる仕事がある。  

今日は、海の日。
国民の祝日。

商品やサービスを「売る人間の日」  

Everybody! Good Monday!  

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