7月の「ユニクロ」、国内既存店売上高が、
前年同月比4.2%マイナス。
とうとう来たか、の観あり。
前年同月比割れは、それでも9カ月ぶり。
最大の理由は、天候不順。
梅雨明けが遅れ、一部地域に豪雨があって、
既存店客数0.3%マイナス、客単価3.9%マイナス。
Tシャツ、ポロシャツなど夏物が伸び悩んだが、
肌着など低価格品は売れた。
「最良のベーシック」。
もうひとつ、「ブラトップ」など、
新開発製品はヒットを続けるが、
08年7月の実績11.9%増の反動で、
既存店マイナス4.2%。
このユニクロの動静は、
全需要の代表として、
他の分野でも注目しておきたい。
最良のベーシックの盆商戦である。
さて8月3日、清里・清泉寮。
「結城ゼミ合宿」からその足で、
小海線を小諸方面へ。
八ヶ岳がそびえる。
そして、日本最高度の駅・野辺山へ。
佐久平で新幹線に乗り換え、軽井沢へ。
恒例の「トリマス会」。
エクシブに宿をとって。
部屋に落ちついて、ひと段落。
主催者の㈱とりせん会長・前原章宏さんと、
サミット㈱社長・田尻一さん。
㈱スーパーアルプス社長・松本清さんと、
㈱千葉薬品社長の神崎彰道さん。
そして、㈱関西スーパーマーケット社長・井上保さんと私。
交流とディスカッション。
オール日本スーパーマーケット協会会長の荒井伸也さん。
もちろんコーネル大学RMPジャパン首席講師。
㈱田子重会長・曽根冷三さん。
さらにあづま食品㈱社長・黒崎英機さん、
フジッコ㈱社長・福井正一さん、
そして㈱土佐屋商店社長・中津直三さん。
みんな揃って、写真。
この会合で話題になったことの一つ。
宇沢弘文氏が地球環境国際賞「ブループラネット賞」を受賞。
東京大学名誉教授の宇沢先生は、
環境問題を経済学の視点から分析しつづけた。
そして「社会的共通資本」の概念に至り、
それを提唱している。
「環境」は現在、バブル気味。
しかし宇沢先生は、1972年に、「社会共通資本」の概念を打ち出した。
これが、地球温暖化対策を考える上で極めて重要な概念となる。
「自然環境、社会環境を経済理論のなかにどう取り込むか」
それが社会共通資本となる。
さらに宇沢先生は、「人間の心を大切にする経済学」を信念とする。
この考え方は、トリマス会のメンバーに共感を与えた。
私も、もちろん。
「人間の心を大切にする経済学」
とてもよい。
<結城義晴>