皆さんは、駅や建物のエスカレーター、
利用しますか?
私は、ほとんどの場合、
利用します。
そして、必ず、
エスカレーターの階段を、
歩きます。
関東では、右側。
関西では、左側。
そしてできる限り、
スピードを上げて、登ります。
この写真の女性のように。
なぜか?
先日富士登山をご一緒させていただいた平富郎さん。
70歳にして、階段を二段跳びで歩くことで、
脚力を鍛えたといいます。
だから、階段を上るのは、良いことです。
しかし私は、エスカレーターで、歩く。
なぜか?
私は、エスカレーターは、
「タイムマシン」だと考えているからです。
エスカレーターがタイムマシンというのではなく、
エスカレーターを歩くことが、
タイムマシンの機能を果たす。
私たちには三つの選択肢があります。
①階段を歩く
②エスカレーターに乗って立っている
③エスカレーターで歩く
どれも、上階に上がる、あるいは下がるという目的は一緒です。
しかし、③の方法で、
しかも階段と同じスピードで歩けば、
時間が短くなる。
それは、まるでタイムマシンに乗って、
未来に行くような気分を、
私に与えてくれます。
だから必ず、私はエスカレーターで歩く。
急いでいなくても、エスカレーターで歩く。
混んでいても、空いていても、
エスカレーターで歩く。
さて、日本チェーンストア協会から、
7月の売上高が発表されました。
既存店ベースの前年対比売上高は、
マイナス4.8%。
7月単月でみると、1999年以来の低水準。
10年ぶりの悪い傾向。
前年割れは、8カ月連続。
衣料品がマイナス13.7%、
住関連品がマイナス5.1%。
食品もマイナス2.3%。
サービスが、わずかにマイナス0.1%
現在の消費全体のトレンドをよく表現しています。
日本DIY協会発表の既存店売上前年比も、
マイナス8.8%。
こちらは、電機カテゴリーがマイナス13.9%、
レジャー用品がマイナス14.5%。
全カテゴリーがマイナス。
6月7月と消費の低迷は、とどまるところを知りません。
だからこそ、
「節約、倹約。もったいない」
この顧客の気分に同期できなくてはいけない。
「最良のベーシック」に徹しなければいけない。
安かろう悪かろうではありません。
いま、必要なことは、
お客さまの信頼を得ること。
お客様から頼りにされること。
そのためにも、
あなたも、
タイムマシンに乗ってみませんか?
ささやかなことだけれど。
<結城義晴>