「民主、320議席獲得も」
朝日新聞一面トップ記事の見出し。
300から20増えた。
「政権交代」を主張し、先導するかのごとき、この新聞。
いま、有頂天。
民主党幹部は、楽勝ムードの蔓延に警戒感を高める。
マニュフェストは、「約束」。
約束においては、
どんな約束かも重要だが、
守ることが、何よりも大切。
選挙戦終盤、それが問われ始めている。
たとえ落選しても、
たとえ政権が交代しても、
「約束」を守る。
それが人間のあり方だ。
人間のあり方を貫く人や集団に、信頼が集まる。
だから、できない約束をすることが一番、
人間の信頼を損ねる。
しかし、人間は、出来そうもない約束まで、
してしまうことがある。
そこで、どうするか。
きっと、こんな時にこそ、
その人間の真価が問われるのだと思う。
ただし「君子」は、できない約束は、しない。
「君子、危うきに近寄らず」という。
会社やお店は、
できない約束を、
お客様や世間としてはならない。
その意味で、会社は「君子」でなけらばならない。
これが、絶対の原則である。
一方、日本経済新聞の一面トップ記事は、
「三越、正社員2割削減へ」
会社と社員との「約束」。
これも守られねばならない。
さらにいえば、新しい局面においては、
話し合いのうえで、互いに納得した「約束」が、
交わされねばならない。
さて、昨日は朝から、東京・池袋の立教大学キャンパス。
夏休みは、空いていて、いい気分。
キャンパスでは、学生のサークルが、
まさにサークルになって、朝の元気な挨拶をしていた。
銀杏の葉も、ちょっとだけ色を変えつつある。
少しずつ色づいていく。
秋がそこまでやってきている。
大学院独立研究科の事務所で仕事を済ませて、
蔦の絡まる3号館へ。
私の研究室がある。
夏休みだけに、研究室にやった来ているのは、私だけ。
「結城義晴」のところにランプをつける。
落ち着く。
猛烈に勉強したくなる。
しかし時間は限られている。
日暮里へ。
そして夕方まで、
㈱ダイナムホールディングスの会議。
夕方、急ぎ、横浜の商人舎オフィスに戻って、
松本光雄さんと面談。
オール日本スーパーマーケット協会の新任の専務理事。
わざわざ、ご挨拶に見えた。
ご苦労様です。
松本さんは、
前㈱松坂屋ストア代表取締役社長。
会社の立て直しに尽力され、
松坂屋ストアは、
基本のしっかりしたスーパーマーケットになった。
ちょうどその時、百貨店の大丸と松坂屋が統合され、
松坂屋ストアも大丸ピーコックの傘下に入った。
私は、松本さんに言った。
「水は高きから低きに流れる」
これは経営技術のこと。
松坂屋ストアの幹部・社員にはメッセージを贈った。
「商人には本籍地と現住所がある。
本籍地を大切にする商人が、
現住所でも幸せに仕事できる」
その松本さんが、今度は、
みんなのお役にたつ仕事に就かれた。
協会の専務理事の仕事。
オール日本スーパーマーケット協会は、
関西スーパーの北野祐次さん、
サミットの荒井伸也さんという傑出したリーダーのもと、
安田さん、油座栄さんという優れた専務理事がサポートして、
独特の「知恵の共同仕入れ」という概念を貫いてきた。
松本さんは、実にそれをよく理解されている。
「黒子に徹します」
松本さんの言葉。素晴らしい。
キチンとしたスーパーマーケット企業の社長経験者の専務理事。
この時期、とてもいいことだ。
日本スーパーマーケット協会の大塚明新専務理事に、
今回のオール日本スーパーマーケット協会の松本新専務理事。
そしてもうベテランの日本セルフ・サービス協会の三浦正樹専務理事。
陣容が整ってきた。
「スーパーマーケット応援団長」を自任する私としても、
本当に心強い限りだ。
<結城義晴>