結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年08月25日(火曜日)

[お知らせとお詫び]


[お知らせとお詫び]
昨夕、4時ごろ、
商人舎サイトのサーバーがダウンしました。
そのため一時、このホームページを、
ご覧いただくことができなくなりました。

すぐに復旧に努めましたので、
間もなく、ホームページは回復しましたが、
1年分の写真データが消失してしまいました。

幸い、写真のバックアップはとってあります。

再度、写真画像アップにまい進しておりますので、
完全復旧まで、今しばらく、お待ちください。

せっかくこのホームページにおいでくださったのに、
まことに申し訳ありませんでした。
お詫びいたします。

㈱商人舎スタッフ一同

2009年08月24日(月曜日)

夏の終わりの蝉の声、あなたには聞こえるか?


Everybody! Good Monday!  

Good MorningやGood Nightがあるのだから、
Good Mondayがあってもいいに違いない。  

そんな思いをこめて、
2007年9月3日から始めた呼びかけ。

そろそろ“Good Monday!”も2周年です。

さて、2009年8月は、あと1週間。
今週末の第45回衆議院総選挙まで1週間。

「選挙に行こう・投票しよう」  
今月の標語を掲げてから24日目。

期日前投票が、
当日投票日のように盛況だとか。
いいことです。

こういう形で期日前投票率が増加していくと、
投票率はぐんと上がる。

小売業・サービス業に従事する人々にも、
期日前投票が当たり前になってくると、
私は世の中が変わると思う。

本当にいい傾向です。

今日の朝日新聞の一面コラム「天声人語」。
コラムニストが書いている。

「久しぶりに、いや初めて、
『歴史』に関与している感慨を覚える」  

ここでひとつは、
この人は完全に、
民主党が勝つという「歴史」が起こることを信じている。
自民党が歴史的大敗をすることに疑いを持っていない。

ふたつに、朝日新聞というメディアが、
この歴史の変化に関与したことに誇りを感じている。

だからわざわざ、「コラム書きではなく、一人の有権者として」と、
最後に書き添えている。

このコラムニスト氏、期日前投票をしてきた。

このブログを読んでいる方にはおわかりだと思う。

朝日新聞は、
「政権交代」をメディアとしての主張にしている。
ハッキリ言えば、今、民主党支持である。

だから、コラムニスト氏は、
もう、勝利宣言をしたようなもの。

一方、読売新聞は、「政権交代」よりも、
「政界再編成」を誘導したがっている。
再編の鍵を、「大読売」が握りたがっている。
これは、しかし、妄想にすぎない。

日本経済新聞は、財界の意向を反映させて、
経済至上主義である。
だから景気がよくなる方に、シフトしていく。
いま、自民党から民主党に傾斜し始めた。

新聞にそれぞれの主張が出てくることは、
悪くはない。

しかし、それならば、もっとはっきりと、鮮明に、
どこの党を支持していると言えばいい。

ただしそうなると、系列のテレビ局の番組が、
面白くなくなる。

「田原総一郎のサンデープロジェクト」は民主党支持だ、となると、
あの番組の「公平らしさ」の表現がおかしくなってしまう。

しかし、見ているとよくわかるから、
テレビ局が考えるほど、
視聴者も馬鹿ではない。

新聞もテレビ局も、
支持政党を明確にすることは、
悪くはない。

そうなると、選挙期間中の選挙番組は、
つくれなくなって、困るんだろうなあ。

と、いったところで、
自分の尊厳をかけて、
「選挙に行こう・投票しよう」  

期日前投票も、よろしく。

さて、夏の終わり。
完全に、秋の態勢づくりを今週、
しなければならない。  

2月決算の企業は、第二四半期の終わり、
上期の期末。
それが今週。

普通の人々は、今週末まで、
子供たちの夏休み。

不思議なんもので、
家族の誰かが夏休みをとっていると、
全員が夏休み気分になる。

お父さんは一生懸命働いているのに、
お父さんの勤務モードではなく、
子供たちの夏休みモードが勝つ。
家族全員が夏休みモード。
お父さんだけ仕事モード。

しかしそのお父さんも、ちょっと傾いて、
夏休みモード。

このゆったり感が、今週の生活トーン。

いいものです。

そして、夏の終わりは、さみしいものもあります。

妙に蝉の声が、耳に残る。
これまで夏の間、さんざん聞いてきたはずなのに、
そのときには意識しなかった。

それが8月の最終週となると、
大きく聞こえる。

これこそ、夏の終わりを象徴している。

蝉の声に足を止め、
手を休めて、
聴き入る。  

人間らしさを取り戻したい。

選挙運動している人たちは、
この蝉の声、聞こえるのだろうか。

きっと、蝉の振り絞っている声が、
聞こえる人が、当選するんだろうな。

そんな人に投票したいな。

私は、そう思う。

もちろん、自分の仕事をしっかりとしながら、
蝉の声にも、耳を傾ける。

そんな1週間でありたい。

では、みなさん。

Everybody! Good Monday!  

<結城義晴>  

[追伸]
①本日の日経新聞一面トップ。
「ローソン、マツモトキヨシ提携」  
共同出資で、今年度内に新会社を設立。

方向性として、大いにあります。
コンビニとドラッグストア。
「コンビネーション・ストア」の考え方というよりも、
融合して、新フォーマットが出来上がる。

アメリカのドラッグストアの機能は、
日本のコンビニの機能と似ている。

だから薬事法が改正された今、
日本で、両者の融合が始まる。

当然の成り行き。
もちろん今回も、
三菱商事が関係しています。 

②9月30日からの商人舎USA視察研修会。
このひとつの目玉が、
「ウォルマートのマーケットサイド」  
「このフォーマットは、日本のコンビニ機能である」  

私はそう考えている。
世界中の小売業が、
互いの国々での展開を勉強し、
相互作用が始まった。

面白い時期です。
勉強になります。

三菱商事のあなたも。

私も。

ご一緒しましょう。
いかが?  

2009年08月23日(日曜日)

ジジと二周年と100回記念[日曜版]

今日、8月23日は記念日です。
このブログ[毎日更新宣言]の二周年。
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ユウキヨシハルのおとうさんが、
毎日更新を宣言したのが、
2007年の8月23日でした。

だから今日で、まるまる2年。

ボクが、毎週の日曜日に、
このブログに出るようになったのが、
2009年の9月30、日曜日。

それから今日で、
ちょうど100回目になります。

ボクが生まれたのは、
2005年3月7日。
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みつごでした。

まだ、ちいさかった。
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でも、ブログは、
はじまっていなかった。

ブログがはじまったころから、
思い出してみます。
2

夏から、秋へ。
そして冬になり、
クリスマス。
お正月。

おとうさんといっしょに、
ブログで、新年のごあいさつ。
2

このころは、おとうさんも、
不安でいっぱいだったと思います。
でも、着物すがたで、
きっぱりと。

ボクは、3歳でした。

それから、また。
3
春がきて、
夏になって、
秋をむかえ、
冬となりました。

また、新年のごあいさつ。
4

かんがえてみると、
いつもユウキヨシハルさんと、
いっしょでした。
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去年の夏の終わりに、
ボクは全身の毛をカットしました。
そして、秋の到来を、
予言しました。
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おとうさんは商人舎という会社をつくり、
コーネル大学ジャパンの副学長になって、
ボクたちはすこし、安心しました。
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サムくんがやってきたのは、
去年の冬でした。
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ボクは、すぐにナカマになりました。

ボクはいつも、
ベランダから外を見ます。
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花が咲いていたり、
雪が積もっていたり、
風が吹いたり、
日が差していたり。
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それを見ながら、
ボクは、想像します。
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ユウキヨシハルのおとうさん、
どうなっていくんだろう。

でも、はっきりしていることが、
ひとつだけあります。

このブログが毎日、続いていて、
日曜日には、かならず、
ボクがでてくること。

ボクも、それで満足です。

そのためにボクも、
ユウキヨシハルさんも、
元気でいることが、
ボクの2周年と100回記念にあたっての、
ささやかな希望です。

みなさん、こんごも、
よろしくおねがいします。
<『ジジの気分』(未刊)より>  

2009年08月22日(土曜日)

[毎日更新宣言]丸二年、「学び、考え、纏め、発する」そして感謝

今日のこのブログで、
[毎日更新]を宣言してから、
丸二年。  

昨年がうるう年だから、
366日+365日=731日  
連続して、やや長編のブログを書き続けてきました。

ご愛読くださっているすべての皆さんに、
心から感謝したします。

読むひとがいる。
だから書く。  

これが丸二年続いた原動力です。

阪神タイガーズの「アニキ」金本知憲選手のような連続記録は、
実は2007年8月12日から続いています。
だから厳密には、連続741日。

当時、私は、㈱商業界の代表取締役社長でした。
60年近くの会社の七代目の社長。
8月31日に定時株主総会を控えていて、
その場で、商業界勤続30年と取締役11年、
代表取締役2期4年を無事終了させ、
退任することになっていました。

そこで、いわば自由になる自分に、
負荷をかける意味で、
[毎日更新宣言]を発したのでした。

毎日できるかどうか、
まったく自信がなかったので、
8月12日の日曜日から、
ウォーミングアップを10日ほど。

そして勢いをつけて、
8月23日に「宣言」を発しました。

「宣言」すると、意地でもやめられない。

ついでにブログのタイトルも、このときから
結城義晴のBlog[毎日更新宣言]  

2007年8月23日。木曜日。
私は、以下のように書いています。

[結城義晴のBlog 毎日更新宣言]の今日。
私の心の中にあるのは、
「凡時徹底」と「有事活躍」である。
「悪戦苦闘能力」である。  

まったくこの通りでした。

以来私は、いつどこに行くときにも、
パナソニックCF-W7を携帯し続けました。
たった一回の例外は、富士山頂に向かった時だけ。

毎日毎日、「凡事徹底」の積み重ね。
昨日感じたこと、考えたこと
感動したこと、怒ったこと。

良い言葉、良い店。
新聞、雑誌、本。

毎日を意識しているうちに、
日々の生き方が大切で貴重だということがわかり、
そのうえで、1週間の過ごし方が鍵を握ることが実感され、
1カ月は結果であることが判明しました。

私は、30年間、
主に月刊雑誌を執筆し、編集し、統括してきました。
だからマンスリーのサイクルで生きてきた。

しかし、デイリーが基礎単位であって、
ウィークリーこそ生活単位なのだということを、
いやというほど思い知らされたのです。

「凡事徹底」が、「毎日」を充実させるのです。

しかし「有事活躍」もありましたし、
「悪戦苦闘」もありました。

アメリカ出張するたびに、
このブログは私に、大きな負荷をかけました。
ほとんど毎日2~3時間の睡眠で書き続けました。

先日は、富士山頂からブログをお届けしました。
この時だけは、携帯電話からでしたが。

[毎日更新宣言]を始めた週末の2007年8月26日[日曜日]。
参議院選挙がありました。
ここで自民党は大敗し、
安倍晋三首相は、8月28日の火曜日に新内閣を組閣し、
9月中旬、突如、退任してしまいました。

私の退任は、その組閣の3日後でした。

それから福田康夫首相、
麻生太郎首相。
この[毎日更新宣言]は、
三人の首相と付き合ってきたわけですが、
4代目の首相で、政権交代の雲行きです。

朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞こぞって、
民主党300議席獲得を予言しています。

このブログを続けている間、私は、
「病気になれない」と思っていましたが、
昨年春の桜のころには、
緑内障手術で10日ほど入院しました。
2時間の手術を2回受けました。

しかし、「ブログだけは」と思って、
「悪戦苦闘能力」を発揮させました。

いつしか、結城義晴は、
「ブログ命」となっていました。

2007年9月30日、日曜日からは、
「ジジ」が登場しはじめました。
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いまでは、全国的な人気を頂戴しています。
これも、うれしいことでした。

苦しいこと、
楽しいこと、
悲しいこと、
憤ること。  

私は、すべてを、このブログに表現しています。

ご愛読くださっている皆さん、
応援してくださっている皆さん。

心から、感謝いたします。

これからも、
結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
毎日、続きます。

さて、神出鬼没の結城義晴。
昨日は、東京・芝の機械振興会館で研究会のレクチャー。
社団法人流通問題研究協会の、
「チャネル戦略研究交流会」。  

テーマは「リテール・マーケティングの方向性」  
一昨日の盛岡講演とは、全く別次元の内容。

こういった小さいけれども鋭い人々の集まる研究会で話すこと、
私は大好きです。

協会理事長の三浦功先生、
㈱プラネットの玉生弘昌社長。
お二人が中心の研究会。

質問も討論も、高い次元のレベル。
ここでも私、本当に勉強になった。

学び、
考え、
纏め、
発する。  

再び、
学び、
考え、
纏め、
発する。  

みたび、
学び、
考え、
纏め、
発する。  

この繰り返しが、
私の人生。

私の人生自体にも、
心から感謝。

<結城義晴>  

2009年08月21日(金曜日)

コンビニ25カ月ぶりの売上げ減と業態の盛衰・ライフサイクル

コンビニエンスストアの7月売上高が落ち込んだ。
昨年の7月との既存店比較で、
マイナス7.5%。  

全店売上高も前年同月比5.0%減で、
これは25カ月ぶりのマイナス。

日本フランチャイズチェーン協会に加盟するコンビニ11社の統計。
セブン-イレブン・ジャパンが既存店マイナス5.5%。
ローソンがマイナス8.7%
ファミリーマートはマイナス7.3%。  

この統計が始まった1998年12月以降、
最大の落ち込みという。

理由は、はっきりしている。
第一は、昨年のタバコ自動販売機成人識別カード・タスポ効果の消失。
第二は、全国的な天候不順。  

コンビニは、気温や天気の予測はずれが、
営業に大きく響く。

1店舗の面積が30坪と狭く、
従って、品揃え幅は狭い。
だから予測と発注の精度が必要になるが、
天候不順はその精度を狂わす。

精度が高ければ、
狭い面積で高い効率をはじくことができるが、
それに狂いが生じると、
売上げそのものが減ってくる。

スーパーマーケットなどと比べると、
天候不順に弱い業態ということになる。

しかしこの二つの理由以外にも、
コンビニでは、10年近く、
弁当・惣菜など核商品がジワリジワリと、
下がり始めていた。

「店舗飽和」こそが、本当の理由。  
誕生以来、伸び続けたコンビニ・フォーマットのライフサイクルが、
下り坂に差し掛かったというのが、
客観的な見方だろう。

飽和の次にやってくるのは、
当然ながら、淘汰である。

さて、神出鬼没の結城義晴。
昨日は、盛岡で講演。

「2009サマー・オーナー・セミナー」  
秋山会計事務所と大沢会計&人事コンサルタンツの共催。

最初のご挨拶は、秋山信勝所長。
1

200人を超える参加者だった。
2

私の講師紹介をしてくださった大沢英夫先生。
3

そして、私の講演。
4
タイトルは「未曾有の危機への戦略と対策」。  

最初に、「理念武装・理論武装・技術武装」と、
「顧客創造」こそ、2010年までの対策であることを強調。

それから、イノベーションのすすめ。
すなわち「自ら、変われ」の提案。

多業種・多業態の集まりには、
まず第一に、この提案をすることにしている。
それが、共通課題だから。

これは日本社会全体の課題でもあるし、
現在進行形の衆議院選挙で展開されるべきテーマでもある。

講演のあと、
私を推薦してくださった小松務さんから記念品を授与していただいた。
㈱小松製菓代表取締役社長にして、
商業界全国連合同友会会長。
もちろん、商人舎発足の会発起人のおひとり
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ありがたいこと。

この講演のなかで、気づいたこと。

小売業や外食業は、店がある。
店の社会的機能としての業態がある。
だから業態の盛衰やライフサイクルが、
極めて明確にわかる。

コンビニが、そのピークにさしかかろうとしている。

もちろん、息の長い業態もあるし、
それが短いものもある。

しかし店舗という形をもたないビジネスや商売では、
自らの社会的機能の盛衰とライフサイクルが、
見分けにくい。

ビジネスや商売は、
地域社会に貢献することで成り立っている。
だから地域が変わり、社会が変貌し、生活が変化し、
競争環境が変質すれば、
当然ながら、ビジネスの形は変わってこなければならない。  

それがわかりにくいビジネスが、意外に多い。
製造業は商品をつくるから、
小売業ほど業態がはっきりしていない。
出版社、雑誌社、マスコミ、広告代理店なども、
業態というか、フォーマットが明確ではない。

コンサルタントや団体・政党にも、業態があるだろう。
しかしその盛衰は、見分けにくい。

だから、イノベーションや転換が進みにくい。

しかしそんなビジネスや社会的機能にこそ、
イノベーションは求められている。

上田惇生先生訳で、ドラッカーは言う。
「イノベーションの必要性を最も強調すべきは、
技術変化が劇的でない事業においてである」  

「イノベーションとは、
顧客にとっての価値の創造である」

「それは、科学的・技術的重要度ではなく、
顧客への貢献によって評価される」

そしてつづける。
「イノベーターは、リスク志向ではない。
イノベーターは機会志向である」  

語りながら、説明しながら、
私はそんなことを考えていた。

夕方、5時に講演会が終了してから、
小松さんご夫妻と、
秋山会計事務所第一部門総括主査の高橋有幸さんと、
食事。
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小松さんは、岩手県を代表するほどの優れた経営者。
もちろん、21世紀の商業界のリーダー。

この夜も、勉強することが多かった。

心から感謝。

<結城義晴>  

2009年08月20日(木曜日)

商売も政治も「期待を裏切らず、予想を裏切れ」

神出鬼没、結城義晴。  
昨日は、大阪へ。
そして今日は、盛岡へ。

昨日は、正午に待ち合わせて、
大西徹男さんと熱談。  
伊藤ハム㈱マーケティング研究所所長にして、
コーネル大学RMPジャパン講師。
1
今年2月3日の法政大学での講義は、
90枚以上のスライドを使った詳細な食肉産業の解説だった。

心から感謝し、第二期の講師もお願いした。

大西さんの行動範囲と行動力は、
群を抜いている。
だから私とは、話題が合う。

イオン岡田元也社長の国際チェーンストア協会での話、
イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊さんの流通科学大学での講演の話、
北海道のスーパーアークスは旭川店がいいという話、
九州ハローデイの新店の話、
万代の強さの秘密、
パークスアマノの店の生鮮と惣菜とクレンリネスの話、
一宮の一円戦争の話、
エトセトラ、エトセトラ。

まさに「現場主義」で、
経験に裏打ちされた理屈がある。

あっという間に時間が経過し、
固い握手。
2
ありがとうございました。
今期も、よろしくお願いします。

さて、舛添要一厚生労働大臣が、
「新型インフルエンザ本格的流行」を宣言。  
変な宣言だが、10~16日の1週間で集団感染をはじめ、662件が報告されたと発表。
7月下旬から3週間の連続で増加し、
感染者累計は、1734件に達した。

いまのところ死者3名、
重症化のリスクが高い患者は36人。
12~18日の間に入院した患者数は全国で計86人。

ことさらに騒ぎ立てる必要はまったくないが、
店を運営している以上、
顧客や世論の動静には注意を払っておくべきだろう。

さて、19日の日経MJのトップ記事は、
㈱はとバスを取り上げて、これが面白い。  
資本金4億5000万円、年商147億円ながら、
2009年6月決算では過去最高の売上高で、
16年ぶりの営業利益が黒字化。

私は、8月6日、7日の富士登山で、
はとバスのツアーが元気よく登っていて、
びっくりしたので、
この記事には納得がいった。

「1000本ノック」と呼ばれる企画会議で、
アイデアを絞り出し、出しまくり、
そこからチョイスする。

一方、年間30人に達しない企画は中止する。

会社と事業に、なんというか、
エネルギーがある。
それが企画力になって、
どんどんアイデアがわいてくる。

それは新大阪駅で見た「ギフト・キオスク」に似ている。
4
新幹線駅構内で一番いい立地の店には、
通常のお土産物などが並べられているが、
この端っこの店には、
独特のカテゴリーが揃う。
「芸人グッズ」。

「血液型Tシャツ」
3
このほかにも、
「大阪弁グッズ」
「御当地はろうきてぃ」

「らしさ」を徹底して売る。
その中に意外性を盛り込む。
これでもかと、盛り込む。
はとバスにも、それがある。

「期待を裏切らず、予想を裏切る」  

これです。

コーネル大学RMPジャパンでも、
私は、それを強く意識した。

今回の衆議院選でも、
「期待を裏切らず、予想を裏切る」政党や政治家が勝利するに違いない。

なんといっても、選挙戦は長い。

期待を裏切らないことばかりに腐心していても、
有権者の信頼は得られない。

「顧客の期待を超越せよ」  
商売も政治も、これが大切だ。

神出鬼没も、
「期待を裏切らず、予想を裏切る」の極意なり。

<結城義晴>  

2009年08月19日(水曜日)

衆院選「小選挙区比例代表並立制」と「自分をもつこと」

仕事や人間は、
どのように評価されるのだろうか。  

誰から、評価されるのだろうか。  

そしてその評価は、どのように報われるのだろうか。

昨日は、そんなことを考えた。

お陰様で、コーネル大学ジャパンは、
産業内大学として、第一期に大きな成果を収めた。
私は、そう思っているし、
米国コーネル大学の先生方も、そう評価してくださった。
何よりも第一期生諸君がそう考えて、
誇りをもってくれている。

だから第二期生も、続々と集まりつつある。
講師陣も、張り切っている。

仕事は顧客から、評価されるものなのだ。  

しかしこの評価というものは、顧客以外の人々には、
伝えなければ、分からない。

伝わらなければ、正しく評価はされない。

ときに、評価する基準を、
自分の中に持たない人がいる。

それが困る。

「自分がないひと」。  

私は、コーネル・ジャパンで、
自分を持てと、教育し続けた。

それが人間として、リーダーとして、
不可欠の条件だからだ。

荒井伸也首席講師も、最後に、
「自分で考えよ」と講義してくださった。

「自分」があるから、
「自分」を変えることができる。

自分がないものは、
自分を変えようがない。

いつも、他人に支配されているから、
「自ら変われ」ができない。

本当に怖いのは、
「自分」がないことである。  

さて昨日、
公示された衆議院議員総選挙。  

小選挙区比例代表並立制。  
小選挙区制と比例代表制が並行して実施される。
小選挙区と比例代表区、それぞれに議員が立候補し、
選出される。
日本の衆議院では重複立候補制によって、
双方が一部連動している。

有権者は、従って、2票をもっていて、
小選挙区では個人に、比例代表区では政党に投票する。

今回、300の小選挙区の300人と、
11の比例代表区の180人を選ぶ。  

衆議院議員は480人である。
この480人が一般に「代議士」と呼ばれるし、呼ばれた。
これは旧大日本帝国憲法下の名残。
参議院議員は「代議士」とは言わない。
国会議員ではあるけれど。

戦前は、衆議院と貴族院とで国会が成り立っていた。
衆議院議員は国民の選挙によって選出された。
だから民選議員。
貴族院議員は、華族、学識経験者など非民選議員。
そこで、民選議員の衆議院議員を「代議士」と呼んだ。
現在は、貴族院が参議院と変わり、議員は選挙で民選される。

さて、私の選挙区の顔ぶれを見ても、
小選挙区では、
自民党と民主党、そして幸福実現党からの立候補。

全国300小選挙区を見ても、
与党の自民党・公明党の両党と、
野党の民主党・社民党・国民新党・新党日本の共闘態勢との対立構図。

これを「政権選択型」という。
300小選挙区のうち、280が、この対立構造。
全体の9割を超える。

さらに自民党・民主党2党だけの「一騎打ち」が、
122小選挙区となる。

従って、衆議院総選挙全体を見ると、
実に面白い選挙戦となるが、
自分の投票する選挙区は、
はっきり言って、つまらない。
拍子抜けするほど、つまらない。

「面白い、つまらない」
この次元で語ってはいけないのかもしれないが、
私の選挙区は、つまらない。

私たちの小選挙区の「代議士」となるべき人物の個人的魅力が、
私たちに伝わらないからなのかもしれないが、
つまらない。

だから、きちんとマニフェストを読み切ったうえで、
選挙全体を楽しむことにしなければ、
面白くはならない。

そんな第45回総選挙である。

しかし、それが、国政を変える。
だから今月の商人舎標語。
「選挙に行こう・投票しよう」  
楽しみつつ、国政に参画したい。

この場合も、「自分」を確立して、
立候補者を評価すること。

「自分」がない者は、他者を評価しにくい。
投票することは、「自己の確立」につながる。
投票したからこそ、以後、
自分らしく生きることができる。

さて、昨日は、
浅野秀二先生が商人舎を訪ねてくださった。  
ご存じ、商人舎USA研修会の現地コーディネーター。
サンフランシスコ在住の島根県人の浅野先生だが、
現在、帰国中。

鈴木敏さんと吉野光一さんとともに「しゃしん忘るべからず」。
鈴木さんは㈱トッパントラベル部長にして商人舎ディレクター。
吉野さんは㈱ジェイ・エイ・シー・エンタープライズ東京営業部長。

今秋は、9月30日から10月12日まで、
ご一緒する。
第一陣は、アリゾナとテキサス。
第二陣は、テキサスとニューヨーク。
第一陣は、業態開発と小型店開発を中心とした特別セミナー。
第二陣は、競争の本質と商業の現代化を追求する定番セミナー。  

今回は、どちらもプライベートブランドの現状と近未来を、
強調して解説するつもり。
特別講師の元HEB副社長メリッサ・フレミングさんにも、
プライベートブランドの現状や開発手法を中心に、
米国の競争を解説してもらう。

新しいフォーマットの開発においても、
競争対策においても、
アメリカでは日本以上に、
プライベートブランドが鍵を握っている。

ACニールセンの調査だが、
このアメリカの食品におけるプライベートブランド比率は、
全体の19%。

世界のプライベートブランド構成比の平均は20%で、
驚くべきことにアメリカは世界平均より、低い。

ちなみに日本は4%。

日本のプライベートブランドも、
どの方向に進むのか。
それを見極める2009年秋の商人舎USA研修会となる。

浅野先生とは、そんなアメリカ研修会の打ち合わせ。

もうひとつ、浅野先生が、8月下旬に、
富士登山に挑むという。

即席の先輩として、ちょっとだけレクチャー。
楽しいひと時。

「自分」を持った人。
互いに評価しあう人との時間は、
充実しているし、楽しい。

選挙も、楽しめるところまで、
「自分」を高めねばならない。

<結城義晴>  

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