9月8日の札幌の空。
昨夕から、気候さわやかな北の都へ。
さてヒグチ産業㈱代表取締役の樋口俊一さんが、
先の衆議院選で当選し、衆議院議員となった。
その記者会見が、開かれた。
ヒグチ産業は、「薬ヒグチ」で知られるドラッグストア。
樋口さんは、民主党近畿比例区から立候補し、当選。
もともと、参議院議員でもあった経営者兼政治家。
日本チェーンドラッグストア協会では、
常に要職を務め、
マツモトキヨシ松本南海雄前協会会長や、
キリン堂の寺西忠幸現会長を支え続けて、
縁の下の力持ちを演じた。
私も、10数年前からのお付き合い。
とりわけ、能登の加賀屋の大浴場でばったり出会い、
生ビールをごちそうになった夜は忘れられない。
樋口さんのような「知識・見識・胆識」のある経営者に、
国会に出てもらうことは、うれしい限り。
薬事法改正なった現在、交通整理し、調整し、
本来の目的を達成する方向性を貫くためにも、
樋口さんの活躍は不可欠だ。
大いに期待したい。
その民主党、来週の組閣に向けて、
忙しい。
われわれ国民が、
「この国のかたち」を考える良い機会がやってきた。
もちろん仕事第一、自分の事業も大切。
しかし同時に、自分の国のこと、
将来のことを考える時だ。
ところで、
「対個人サービス」の値下げが進む。
日経新聞の記事。
ホテルニューオータニは正規の半額の客室を提供する。
東京ディズニーリゾートは一定条件で入場料を割り引く。
商品の値下げに始まり、
「対事業所サービス」の価格下落が拡大され、
「対個人サービス」にまで波及してきた。
もちろん新聞記事というものは、
全体をとらえてはいない。
先行的な事例を紹介して、
それが全体化するだろうと予測する。
「無形財」であるサービスの値段は、
極めて、あいまいな要素で出来上がっている。
それが一部、下がってきた。
消費マインドはこの秋、ここまで来た。
さて、昨日は、
東京・市ヶ谷の法政大学キャンパスへ。
矢作敏行教授と面談。
矢作さんは、コーネル大学ジャパンの主任講師を務めてくださっていて、
「小売りイノベーション」の講義をしてくださる。
第二期も、もちろんお願いしているが、
コーネル・ジャパンの方向性について、議論。
私の考えと全く同じで、
「脱グライダー人間」の養成に、
賛同してくださった。
「自ら考え、自ら動く」
自分の中にエンジンをもった人間。
その意味では、教師も学生も対等である。
共に学び、共に育つ。
経営者と社員が対等で、
共に学び共に育つのと、
酷似している。
矢作先生には、カリキュラム全体のご相談をし、
良きアドバイスをいただいた。
心から感謝。
その後、コーネル・ジャパン第一期生の飯塚正彦さんと、
そのまま法政大学で待ち合わせ。
法政大学出身の飯塚さんは、
㈱ショッピングセンター丸正総本店の若きリーダー。
社内報に、コーネル卒業旅行とアメリカ小売業の報告を執筆した。
その社内報に、私が、写真でちょこっと協力。
それにしても、飯塚さんの驚くべき分析力と文章力。
これからのリーダーは、
自分なりのエンジンを持たねばいけない。
飯塚さんのエンジンは何か。
他者と異なるエンジンほど、
自分の価値を高める。
だから自分の最も得意とすることを、
迷わずに、自分のエンジンとするべきだ。
ピーター・ドラッカー先生は説く。
「一流たるための七つの心得」
その第一、「所を得る」
①得意なことを知る
②得意な方法を知る
③得意な環境を知る
④自らの価値観を知る
これ、コーネル・ジャパン主任講師の上田惇生先生の受け売りだが、
凄く、いい。
飯塚さんには、この「所を知る」を贈ろう。
「自ら考え、自ら動く」
そのためにまず、
「所を知る」
これです。
<結城義晴>