自由民主党第24代総裁に谷垣禎一氏。
有効投票数498のうち、300を押さえて、当選。
しかし、何と世間の扱いの小さきことよ。
自民党にこそ、Changeが求められていることは、
さんざん言われてきたが、
気弱な派閥の長である谷垣氏自身の総裁就任が、
Changeを感じさせないという自己矛盾を内包する。
基本的な考え方として、現在の民主党は、
鳩山由紀夫氏が先祖がえりのように唱えた政党。
そこに自由党を表明した小沢一郎氏が合流して、
自由民主党ではなく、民主党となった。
さらに旧社会党系、旧自民党系の議員が集合し、
そこにプロパーとも言える新しい議員が加わり、
現在の大所帯の民主党が出来上がっている。
とすると、自民党自体が、
完全に民主党に飲み込まれていることになる。
欧米流を模倣すると、
アメリカでは民主党Democratic Partyに対して、
共和党Republican Party。
イギリスでは、労働党Labour Partyと、
保守党Conservative Party。
対極をなす必要がある。
これらはわかりやすく、
「貧乏派」と「金持ち派」。
別の切り口ならば、
「個人派」と「法人派」 。
日本の今の自民党は、
この根本的な考え方を鮮明にするところから始めるべき。
しかし貧乏派・金持ち派、個人派・法人派は、
20世紀的・階級的な考え方。
もっと21世紀的な発想が、あってよろしい。
そのあたりの考え方がいちばん、求められるもの。
「地方分権」か「中央集権」か。
「個」か「全体」か。
これらは、例えば企業や組織の考え方にも通ずる。
チェーンストアの組織作りにも、
分権派と集権派がある。
個店主義と本部主導主義がある。
自民党が、目先の政策やマニフェストで、
差異性を出すことは、いまや、
量の勝負で民主党にかなわない。
さて自民党にそれが可能かどうか。
自民党が、新しくて面白い局面に入ってきたことは、
確かなのだが。
昨日は、大阪・堺リーガロイヤルホテルへ。
万代ドライデイリー会。
そのアメリカ勉強会報告会講演。
私は、2時間のところ、
2時間20分ほど語りまくった。
最初は、ゆっくりと、丁寧に。
途中は、スライド200枚ほどを使って。
脱線も多く…。
スライド説明で時間をとられ、
最後は、超ハイペースで。
しかし、「自ら、変われ」
「Can you change?」の、
結論には何とかたどり着いた。
アメリカ小売業、アメリカ消費産業について語ると、
いくら時間があっても足りない。
しかし、終わりよければすべてよし。
ご清聴と盛大な拍手、心より感謝。
講演会の後は、分科会。
ドライグロサリー、デイリー、
それにデリと住関連。
ドライグロサリーの分科会では、
アメリカ勉強会参加者のグループ別報告が行われた。
どのチームにもするどい観察と深い考察があった。
聴いていて、私は、本当にうれしかった。
続いて懇親会。
加藤徹㈱万代社長と並んで、懇親会に臨む。
ドライデイリー会会長の今津龍三さんのごあいさつ。
還暦を迎える加藤さんに、花束贈呈。
「先週は、ユニオンの皆さんに還暦を祝っていただいた。
それがとてもうれしかった」
加藤さんらしい。
その後、食事と懇親。
そしてアメリカ勉強会参加グループごとのスピーチ。
まず、チームとんかつ。
次に、チーム・プロペラ。
そして、チーム・シロタク。
シロタクは最後に、リーダーの胴上げ。
住関連、デイリー、デリ・グループ。
万代ドライデイリー会副会長の坂本修三さん。
最後に「オジン・チーム」。
オジンと呼ばれつつも、
さすがに立派な調査と分析と報告がなされた。
そして、締めは、今回のアメリカ勉強会リーダー。
万代執行役の磯田雅人さん。
磯田さん、こういったまとめが、
とてもうまい。
玄人が舌を巻く。
磯田さんの挨拶で締まった。
私は、とにかくうれしかった。
現地でアメリカ流通業の解説をしていて、
さらに帰国してからも勉強の成果を報告し合う。
これこそ、あるべき形。
これこそ、一人ひとりの成長を促す勉強会。
皆さん、ありがとうございました。
Did you change?
Yes, we did.
Were you able to change?
Yes, we were.
そうです、これがイノベーションなのです。
<結城義晴>