自分が体力中心の人間であることを、
あらためて認識させられた。
今、成田空港近隣のエクセルホテル東急。
今日、11時過ぎのアメリカン・エアーラインで米国に発つ。
結城義晴2009年秋米国三番勝負の第二番勝負。
商人舎USA視察研修会第4回特別編。
アリゾナ州フェニックス、スコッツデール、
テキサス州オースティン、ダラスで、
「小型店問題」を研究し、
同時に米国小売業からの教訓を学ぶ。
そんな意図の特別研修会。
昨夜、9時頃、このホテルについて食事の席に着いたが、
どうにもたまらなくなってひとり部屋に入った。
熱がでる、腹が痛む。
サツマイモのスープを胃に流し込んで、
布団を二枚かけてベッドにもぐりこんだ。
事務局が気を効かせてくれて、
部屋にオニオングラタンスープを届けてくれたが、
それを口にする気にもならない。
8時間ほど、うなされつつ、寝た。
明け方、すこし回復。
一昨日は、大阪に日帰り出張。
全力を振り絞って2時間20分ほどの講演をした。
懇親会など出席して、とてもいい気分で夜、帰宅し、
深夜まで原稿書き。睡眠時間2時間。
昨日は、朝から、東京・大門。
カスタマー・コミュニケーション㈱で役員会。
午後は、立教大学大学院の結城ゼミの柿沼将人君の取材につきあって、
その後、増上寺から東京プリンスホテル。
特別のアポイントで、熱談1時間半。
夕方、帰宅して、荷物をトランクにまとめ、
成田に向かった。
9月19日に米国から帰国し、ちょうど10日間。
テキストづくりや原稿執筆、会議をこなし、
休む間もなかった。
それが可能となったのは、私に体力があったから。
つくづく私は、体力人間なのだと思う。
ありがたいこと。
しかし、昨夜、渡米直前の大事な時に、
体力の限界を超えた。
体力人間は、消耗すると、
気力まで落ち込む。
じっと、体力の回復を待つ。
療養する。
それが何よりも必要。
体力人間の良さは、体力が回復しさえすれば、
いつも、全力で活動できること。
私は、体力人間。
それを実感しつつ、
アメリカに向かう。
さて、総務省が、
8月の全国の消費者物価指数を発表した。
2005年を100として試算する。
生鮮食品を除く総合の数値が100.1だった。
これは、前年同月比マイナス2.4%。
6カ月連続の下落で、下落率1971年以降で最大。
さらに、8月の数値では直近性が足りないので、
9月中旬の東京都区部の消費者物価指数も発表される。
これも99.7とマイナス2.1%で、
下落率は同様に1971年以降で最大。
昨年、一昨年と総合スーパーや百貨店の売上げ減少が深刻化した。
しかし食品スーパーマーケットやコンビニまで、
その深刻化は蔓延している。
スーパーマーケットはじまって以来の危機と、
見ることができるかもしれない。
消費者物価指数を見ていると、
10月11月12月まで、
回復の気配は見えない。
しかし給料は上がらない、ボーナスは減るという顧客の気持ちを察すると、
物価の下落は、私たちの顧客にとっては、ありがたいことだ。
売上げ増にはつながりにくい物価下落を、
自分の顧客と一緒に喜ぶくらいの気持ちで仕事に臨みたい。
私の体力と同じで、
顧客と一体化した店には、
必ずいちばん先に回復がもたらされる。
そのことを心から祈念しつつ、
もっと深刻な経済不振と消費不況のアメリカに発つ。
こう書いているうちに、
私の体力が回復してきていることを実感する。
体力人間結城義晴の真骨頂をお見せしよう。
<結城義晴>