結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2009年10月16日(金曜日)

コーネル・ジャパン第二期公開セミナー開催される

快晴の10月15日、東京・青山。
国連大学は青山通りに面して、
青山学院大学の向かいにある。
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その国連大学を1日お借りして、
コーネル大学リテール・マネジメント・プログラム・オブ・ジャパンの、
第二期が始まった。
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いつも、第一日目は、公開セミナー形式をとる。
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会場は、3階の「ウ・タント国際会議場」

主催は日本セルフ・サービス協会。
増井徳太郎副会長が、開催の挨拶。  
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オール日本スーパーマーケット協会、
日本スーパーマーケット協会、
そしてFMIジャパンの協賛。

すなわち、日本のスーパーマーケット業界のすべての協会、
さらにアメリカ最大のスーパーマーケット協会が、
こぞって賛同してくれた教育機関であることの表明。
私は、とても嬉しかった。

増井さんは、その経緯など丁寧に説明してくれた。
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最近の増井さんのスピーチは、冴えわたっている。

第二番目は副学長・結城義晴のメッセージ。
「コーネル・ジャパンのミッションとビジョン」。
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コーネル・ジャパンは、産業内大学であること。
次の時代のリーダーを養成する機関であること。
そのために自分のエンジンをもった
脱グライダー人間を育成すること。
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難しい21世紀という時代には、
オクシモロンの問題解決をしなければならない。

例えば利益を上げつつ、環境問題に取り組まねばならない。
少子高齢化の時代に、成長を続けなければならない。

こんな難しい問題を解決するのが、
これからの時代のリーダー。

私たちは一緒になって、そんな人財をつくりたい。

さて第一講座。講師は、エドワードW.マクラフリン博士。
コーネル大学食品産業学部長のマーケティング教授、
コーネル・ジャパンでは学長を務めていただいている。
タイトルは「グローバル・リテーリングのダイナミズム」。 
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マクラフリン先生の講義は、
最先端の最新の情報が満載されていて、
その上でそれらがきれいに整理されている。
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米国国務長官グリーンスパンの告白から、
講義がスタートして、
スリリングな内容が、
1時間45分、一気に展開された。
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ウォルマートの趨勢やアルディの急成長、
カルフール、テスコの世界戦略など。
そしてスーパーマーケットにとって最重要な
ポジショニング・マトリックス。  

本当に大切な講義だった。
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会場には、第一期生と第二期生50人ほど、
それ以外に100人の聴講者が集まって、
貴重な講義を聞いた。
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第二講座は、名誉学長のジーン A・ジャーマン博士。
テーマは「食品小売業の革新マネジメントの要件」。  
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ジャーマン先生は、イノベーションの意味と内容を、
見事に整理したうえで、
ウェグマンズを選んで、
具体的にイノベーションを語ってくださった。
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ダニエル・ウェグマンCEOのメッセージがビデオで流された。
トップマネジメントがウェグマンズの転換に、
大きな機能を果たした。
そのリーダーシップが証明された。

ウェグマンズは、独自のサービス&クォリティのうえに、
ウォルマートに対抗できるエブリデー・ロープライスを実現させた。
まさしくオクシモロン。
その謎が解明された。

第三講座は、上田惇生先生。
ご存知、ドラッカーの分身。
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「ドラッカー・マネジメントの真髄」  

上田先生は、ドラッカーの思想が、
体の芯までしみ込んでいる。

だから一挙手一頭足がすべてドラッカー。
ドラッカーの言葉が、湧き出るように出てくる。

どこから語られても、ドラッカーが描きつくされる。
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白板に言葉を書き込みながらの講演。
あっという間に時間が来た。

貫かれていたテーマは「イノベーション」。
マクラフリン先生、ジャーマン先生の講義と、
一貫した精神が語られた。

上田先生に心から感謝しつつ、
記念写真。
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第四講座は、㈱カスミ代表取締役の小濵裕正さん。
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小濵さんの祖先は福井県小浜市出身で、
古くは「おばま」と名乗っていた。
そこで、自分を「プレジデント・オバマ」と称している。
と、冗談を飛ばしながらの講演。

素晴らしい内容だった。

私は、コーネルの先生方が、
プレジデント・オバマの講義を聞いてくれたことに、
日本の流通人として誇りを感じた。

世界的に通用する経営者の話だと思った。

そしてプレジデント・オバマの経営は、
コーネルの考え方やドラッカーの思想にぴたり一致していた。
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4人の先生方の講義は、
当然のことではあるが、
不思議に一貫したものを私たちに教えてくれた。

それは、ミッションとビジョンが、
イノベーションを導き出すということ。  

それが、この公開セミナーのテーマでもあった。

最後の、総括は荒井伸也首席講師。
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荒井さんは、こういうまとめの達人。
日本のスーパーマーケットの進化をもとに、
4人の先生の講義を総括してくださった。

そして最後の最後は副学長。
感謝のご挨拶と私なりの総括。
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マクラフリン先生も「素晴らしかった」と、
褒めてくださった。

続いて、懇親パーティ。
冒頭は、マクラフリン学長の挨拶。
p1
小濵講師をはじめ、80人ほどが集った。
p2
乾杯のご挨拶は、増井副会長。
p3
ここでも冴えたスピーチ。

そして第一期生の紹介。
p4
これは例年副学長の役目。

級長の大田順康さんのスピーチ。
北辰商事㈱副社長。
p5

「伝説の第一期生」の記念写真。  
p6

続いて、第二期生の紹介。
第一グループ。
p7

第二グループ。
p8

第三グループ。
p9

第二期生紹介の後は、先生方とご一緒に来日された奥様へのプレゼント。
ジャーマン夫人には、荒井先生から。
p10

マクラフリン夫人のアニーさんには、私から。
p11

総括の挨拶は、
ニッコーレン会長の本間謙伍さん。
コーネル大学MBA卒業生で、
わがコーネル・ジャパン設立の大恩人。
p12
故西村哲アーマ・ジャパン代表とともに、
日本の流通業とコーネルとの架け橋になってくださった。

そして中締めは、副学長。
p13
すべての皆様に感謝しつつ、
コーネル・ジャパン第二期がはじまった。
「第一期生が伝説をつくったのならば、
第二期生は奇跡を起こさねばならない」  

これが私のメッセージ。

第二期生は、必ず、奇跡を起こすに違いない。

<結城義晴>  

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