10月16日金曜日、東京・青山の国連大学。
その3階ウ・タント国際会議場。
コーネル大学RMPジャパン第二期講義がスタートした。
8時50分から、副学長のイントロダクション。
昨日の大会議場に、第二期生と講師陣、事務局。
贅沢な空間づかい。
ちょっとガランとし過ぎのように感じたが、
一日、根をつめて勉強していると、
この広さが心地よい。
店舗も、広くて天井が高いと、
開放感がある。
お客さまももちろんだが、
働く人たちにとっても、
開放感は、必須の要素だ。
さて今日の第一講座は、
エドワード・マクラフリン学長。
テーマは「戦略的プランニング」。
戦略とは何か、
そのプランニングとは何か。
まさに「目からウロコ」。
第一期生の小苅米秀樹さんが聴講に訪れていたが、
「二年目にも聞いて、さらによく分かった」と、コメントしてくれた。
コーネル・ジャパンは、卒業生の聴講を大いに歓迎している。
この講義の中で印象的なことは、
より良く実行する「営業活動」と、
より良いことを実行する「戦略」との違い。
英語では、この差異をこう表現する。
「Doing things better」
「Doing better things」
その上で、マクラフリン先生は、
ポジショニングの問題を解明してくれた。
マーケットにおける自社の位置づけ。
それを明確にしたうえで、
このポジショニングをどのように変えていくか。
それが戦略的プランニングのポイントとなる。
第二講義は、名誉学長のジーン・ジャーマン先生。
テーマは、「小売業の店舗フォーマット」
私は昨年、この講義で、
まさに「目からウロコ」だった。
フォーマット+ポジショニング=バナー
「バナー」とは、店舗のブランド。
基本フォーマットが同じでも、
ポジショニングが異なると、
顧客から見て、異なる店となる。
それがすなわち、自らのカスタマーをつくることにつながる。
ジャーマン先生は、この難しいテーマを、
実にわかりやすく解き明かしてくれた。
朝食休憩をはさんで、
午後の第三講義は、再びマクラフリン先生。
テーマは、ズバリ「ウォルマート」。
ウォルマートの歴史的評価。
そして現在進行形の「プロジェクト・インパクト」の詳細。
マクラフリン先生、ウォルマートの話になると、
どんどん熱が入ってくる。
伝えたい、教えたい、わかってもらいたい。
その熱が、こちらに伝わる。
まったく、結城義晴と同じ。
マクラフリン先生の熱の入った講義のあとは、
第4講義「チームワーク」。
ジャーマン先生。
昨年は、ウィリアム・ドレイク先生が担当した講座。
ドレイク先生からは「Can you change?」を学んだ。
ジャーマン先生からは、最後に、
「チームが失敗する10の理由」を教授いただいた。
一日の講義。
濃密だった。
第二期生には、どのくらい理解され、吸収されたのか。
第4講義が終わると、休みなしで、
質疑応答。
第二期生、活発な質問の嵐。
それにマクラフリン、ジャーマン両先生が、
実に丁寧に、真摯に答えて下さる。
私は、感動した。
先生方も、「鋭くて、よい質問ばかりだった」と感心しきり。
その後、副学長のまとめ。
荒井伸也首席講師の総括。
充実した二日間だった。
第二期生には、レポートが課された。
楽しみなレポート。
レポートを書くことで、自分の考えが一定レベルにまとまる。
それが何よりの成果。
レポートを読むのが、今から楽しみだ。
さて、無事、二日間の講義が終了したら、
講師・事務局で慰労会。
イタリア料理に舌鼓。
マクラフリン先生のスピーチ。
そして、最後の記念写真。
先生方は、一両日中に帰国される。
来年7月の卒業旅行で再び講義を受ける。
これも楽しみだ。
第二期生の奮闘を期待したい。
マクラフリン先生とお別れの握手をしたとき。
「君はoutstandingだった」とほめていただいた。
本当に嬉しかった。
私も勇気と元気がわいてきた。
心から、感謝したくなった。
<結城義晴>