百貨店、コンビニに続いて、
9月の総合スーパーの売上げも悪かった。
日本チェーンストア協会の発表。
全体で、既存店前年同月比マイナス2.4%。
これは8月のマイナス3.4%と比較すると、
減少の幅は少なくなった。
しかしダウントレンドであることは、
変わらない。
日本チェーンストア協会に加盟する企業の、
食料品の実績は、マイナス1.8%。
住居関連が、マイナス1.3%。
衣料品がとりわけ悪くて、マイナスの6.8%。
しかし百貨店同様に、
サービスはプラスの0.2%。
サービス総額は36億円と少ないものの、
この分野は伸びている。
ちなみに9月の、
日本チェーンストア協会加盟社の既存店総売上高は、
1兆0080億円。
10月も、当然ながら厳しい環境にある。
日本銀行の「経済・物価情勢の展望」。
消費者物価の上昇率を予測している。
正式にはこの30日に発表されるが、
今年2009年はマイナス1.3%、
来年2010年はマイナス1.0%。
そして再来年の2011年にも、まだ、マイナスだとの予測。
もちろん、マイナス幅は縮小されるが。
私は、2011年1月末まで、
「無呼吸泳法」をお勧めしているが、
日銀の予測では、
それが2011年末まで続きそう。
ただし、私は楽観的な見方をとる。
脅したり、すかしたりして、
激励するのは私の性に合わない。
「消費は伸びない、
競争は厳しくなる一方だ。
だから、自分の言うことを聞け」
これは悪質な宗教屋のやり口。
私はいつも、
楽観的で、積極的で、
伸びやかで、明るいのが、
好きだ。
それが商業・サービス業に、
あっていると思っている。
日銭が入る小売業やサービス業という業(なりわい)は、
つぶれにくいし、生き残りやすい。
だから真の商人は、根本的に、
伸びやかで、明るい。
そういう財務体質で出来上がっているビジネスだからこそ、
人々に夢と勇気を提供できるのだと思う。
日本郵政社長に斎藤次郎氏内定。
物議を醸しているが、
会社人事の善し悪しは結果で決まる。
ただし、国民は楽しくはない。
日本プロ野球のクライマックスシリーズは、
順当に、1年間で一番だったチームが制しそうだ。
米国メジャーリーグは、
ナショナル・リーグを2年連続でフィリーズが勝ち取り、
アメリカン・リーグはヤンキースがリード。
どれも面白いことになってきた。
スポーツは、
経済不況の時代でも消費不振のときでも、
人々に、伸びやかで明るくて、
熱狂的な喜びを提供する。
その意味で、異質のビジネスである。
商業・サービス業も、
プロスポーツのようにありたい。
だから、景気が悪い、
物価が上昇しないなどと、
嘆いてはいられない。
自分のお客様を喜ばせること、
楽しませること。
それに邁進する。
それが私たちの役目だし、
私たちの仕事である。
<結城義晴>