Everybody! Good Monday!
2009年11月9日、11月第二週の始まり。
良い季節です。
今週、来週は、日本中つつましい生活となる。
12月の「ものいり月」の前の月。
「節約、倹約。もったいない」の気分が充満。
ピーター・ドラッカー教授。
「量の成長が見込めない時には、
質の充実を図れ」
今週、来週はそれ。
来週末三連休は、
21日土曜日、22日日曜日、23日勤労感謝の日。
その時、「失敗を恐れない」で、
「感謝される人々」に「感謝」のプロモーション。
しかし、暦のうえではいま、特別なことはない。
だだし食べ物は、おいしいものがたくさん出ている。
先日、ロックフィールドの岩田弘三社長から送っていただいた柿は、
本当においしかった。
まさに、秋の旬のとき。
旬は、「しゅん」と読み、
「出盛り期」などともいう。
季節性の強い食材ごとに、
他の時期よりも新鮮で美味しく食べられる時期がある。
それを「旬」という
「走り」⇒旬[最盛期]⇒「端境期」。
そういえば、30年も前に、池田壽太郎先生から、
何度も何度も教わった生鮮食品の原則。
壽太郎先生は、青果物の最高のコンサルタントで、
何でもよくご存じだった。
その利益理論の一つに、
1品1品の「選別値入れ」があった。
1品種ごとに、旬があり、
その旬の時期は毎年、
産地ごとに変わってくる。
だから小売業にも専門家の存在が必須となる。
もちろん産地や卸売業には、必ず専門家がいる。
その知恵を活かして、1品1品、
品質を見極めつつ、値入れを変える。
1ケース単位ではない。
そのプロフィット・ミックスが、
利益を生む。
旬の商品は、最も大量に生産され、
大量に市場に出回るため、
供給が需要を上回り、
値段も安くなりやすい。
だから、いま、旬を売り込む。
しかし、「旬を売り込む」商品は、
生鮮に限らない。
日配品や惣菜・デリ、
加工食品や菓子。
酒、薬などでも、
「旬」の時期はある。
季節イベントはなくとも、
すべての商品に「旬」がある。
衣料品にも、生活用品にも、
サービスにも、「旬の時期」がある。
商品ごとに、
一番安くて、一番良くて、
一番喜ばれる時期。
それを見定めて、
その時期に、一斉に、最大限、
アピールする。
実は、人間にも、会社にも、
「旬」はあると思う。
ずっと「旬」の人間などいない。
ファーストリテイリングの柳井正さんにも、
「旬」がある。
いま、柳井さんは、何度目かの「旬」の真っ最中。
だから、どんどん、思い切った手を打つ。
どんどん、自分が露出する。
しかしその旬の時が、一番恐ろしいことを、
柳井さんは、知っている。
だから、いま、本を出した。
「成功は一日で捨て去れ」
あれは、柳井正が、柳井正自身に、戒めの言葉をかけてるのだ。
さて話を「旬」に戻すと、
実は「旬」には、厳密にみると、
三通りの異なる使い方がある。
それだけ、注意点として指摘しておこう。
第一、収穫量が最盛期に当たる時期と、
第二、素材がもっともおいしい時期。
生産の最盛期とおいしい時期は、一致することも多いが、
それが異なることもある。
例えば、産卵時に沿岸に近寄ってくる魚は漁獲しやすいので、
水揚げの量が増えるが、魚自体の味は良くない。
青果では、一定期間貯蔵して熟成が進んだ時期のほうが、
おいしくなるものがある。
精肉のエージングも、同様のこと。
すなわち収穫、生産と、食味の時期の違い。
一概に「旬」とは呼べない。
そして第三に、季節を先取りする「走り」を旬と呼ぶことがある。
「初物は75日寿命を伸ばす」
これは、世界的に珍重される。
ボージョレヌーボーがその代表。
初かつおや筍、エトセトラエトセトラ。
しかしボージョレヌーボーにも言われるが、
生産の最盛期や熟成のタイミングの時期の味には、
はるかに及ばない。
こんな注意点を熟知したうえで、
旬をとらえて、旬を売り込む。
それが、今週。
旬といえば、
「紅葉」も今、旬に当たる。
1日の最低気温が10℃以下の日が続くと色付き始める。
5℃以下になると一気に進む。
紅葉の美しい土地の条件。
第一、昼夜の気温の差が大きい。
第二、夏が暑く日照時間が長い。
第三、夏に充分な雨が降る。
第四、湿気が少なく乾燥している。
厳密には落葉樹が、
赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、
黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、
褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」という。
北海道の大雪山は9月から始まり、
これが日本の最初の紅葉。
そして徐々に南下。
だからその推移が「紅葉前線」と呼ばれる。
紅葉が始まってから完了するまでは約1か月かかる。
北海道が10月、東北地方が11月、
その他の地域は11月から12月初め。
それぞれの地域の紅葉の旬の期間は、20日から25日。
1カ月に満たない。
北海道や沖縄を除くすべての地域が、これから、
紅葉・黄葉・褐葉の「旬」に入る。
食べ物も、自然も、
人間も組織も、
それぞれに、
「旬」をとらえ、
「旬」に売り込む。
「それぞれに」が大切。
そして旬以外のときには、
「質の充実」図る。
Everybody! Good Monday!