毎日、言うけれど、いい天気。
さて今日から、
コーネル大学ジャパン第二期の第二回講義。
毎月、2日ずつ講義がある。
場所は、東京・市ヶ谷の法政大学。
お間違いなく。
そのコーネル・ジャパンの「伝説の第一期生」。
副級長で、今期から講師陣にも加わってくれる大久保恒夫さん。
ご存知、㈱成城石井代表取締役社長。
今夜、10時からのNHKテレビ番組に出る。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」
タイトルは、
「小売のすご腕が登場」
ユニクロ・無印で改革
驚き!変わるスーパーリーダー道
是非、ご覧ください。
なお、大久保さんは、
CDオーディオセミナー「知識商人登場!」にも、
登場してもらっていて、
写真は、その時のもの。
商人舎ホームページの「知識商人登場!」のブログでも、
その主張を丁寧に語っている。
こちらもご覧いただきたい。
さて、新聞には良いコラムがある。
もちろん一面の看板コラムは、
どれも格調があって、良いが、
カッコつけすぎるのと、
いろいろなところに気を遣いすぎるのとで、
ハッキリ言って、面白みには欠ける。
その点、経済コラムは、
その都度、主張がはっきりしている。
今日の、朝日新聞の「経済気象台」と、
日経新聞の「大機小機」は、
同じテーマをとらえて面白い。
どちらも金融庁と日本郵政に文句を言っている。
「経済気象台」は、
「前車の覆るは後車の戒め」という題。
「金融庁に貸し渋りをチェックさせることは、
不良債権の認定を緩和させることとなり、
金融検査官の裁量権が硬軟両方向に拡大する」
「モラトリアム法案」に批判的。
「高リスクの中小企業融資に、
経験も厳格な融資規律も持たない金融機関には、
新銀行東京の悲惨な顛末(てんまつ)が、
前車の覆轍(ふくてつ)となろう」
さらに言う。
「日本郵政の委員会制度という会社統治方式では、
指名委員会が社長を指名する仕組みである。
この会社法の精神を踏みにじった大臣と、
即座に就任を受諾した元次官の順法精神には疑問符もつく」
「国民の最も保守的な層を顧客とする金融機関が、
市場への投機に走る危険は、
サブプライム問題で巨額の損失を出した農林系天下り金融機関の失敗が、
後車の戒めとなろう」
もったいぶった言い回しだが、
亀井静香と鳩山政権のやり方に注文をつけている。
一方、日経の「大機小機」。
タイトルは「金融社会主義に活路なし」
こちらも亀井静香の「モラトリアム法案」は、
「民間金融の流れをゆがめる」と批判している。
日経は、ずっと小泉シンパだったし、財界の応援団だ。
だから、日本郵政の「郵政民営化は、
先進国では異例の巨大な公的金融を民営化し、
金融の流れを効率化、活性化するのが狙いだった」
竹中理論の擁護派である。
「この段階で金融社会主義に逆戻りしては、
金融の流れはさらに非効率になる」
学者、マスコミこぞって、
鳩山・亀井批判。
見出しも、強烈だし、
二大新聞の経済コラムでの合唱には、
冷静に社会と経済を見つめるために、
耳を傾けておきたい。
<結城義晴>