Everybody Good Monday!
2009年11月30日、最後の日です。
明日から、今年最後の月・師走。
そんな12月に、
大変なことになってきました。
世界の金融経済。
ドバイのバブルがはじけかけて、
それが世界株安連鎖につながった。
1929年10月24日、
「ブラックマンデー」に始まった世界恐慌も、
ニューヨーク証券取引所の株式暴落が端緒となった。
アメリカ株式市場のパニックが、
次々と他国へと波及し、
結果として世界的規模に広がった。
このときのアメリカ株式市場は、
1924年中頃からの「投機を中心とした資金」の流入によって、
実は、長期上昇トレンドに入っていた。
投機バブルが、世界恐慌の原因であった。
それからちょうど80年経過した現時点の世界連鎖株安は、
波及スピードが想像もつかないほどの瞬時性をもっている。
だから油断がならない。
投機や株式の恐慌的低落は、
経済不安を促し、
消費不安へと飛び火する。
人間はいったい、歴史から学習しているのだろうか。
成長を遂げているのだろうか。
こんな時に、私たちがやらねばならないこと。
それは自分の城を守ることだ。
大統領や首相は自分の国を守る。
社長・会長は自分の会社を守る。
店長は自分の店を守るし、
一人ひとりは自分の仕事や自分の家を守る。
なにかを守る時に必要なのは、
とにかくそこに存在することだ。
デンと居続けることである。
この12月、私たちは、
現場に居続けねばならないと思う。
今週も、来週も、その次も、
私たちは顧客とともに、仲間とともに、
自分の現場に居続ける。
現場には、世界恐慌を引き起こした投機的な要素がない。
現場にあるのは確かなものだけだ。
それを体で感じ取り、自ら確かな仕事を果たしていく。
それが今週の、そして今年の12月の私たちの姿勢である。
今日からの1カ月は、
とても大切な日々である。
これまで以上に、自分の現場から、
学びとることができる日々。
その12月の心構え。
故上野光平先生の『自己啓発のすすめ』
そのあとがきは、以下のようにまとめられている。
「学ぼうと思えば、誰からでも学べる」
それがこの12月には、自分の現場にこそある。
「ごく普通の人が、それと知らずに他人に教えてくれる」
さらに、上野先生は続ける。
「我々の耳は二つで、口は一つだ。
つまり少なくしゃべり、たくさん聞くためだ」
12月こそ、たくさん聞く1カ月だ。
「不正確な知識は、無知より始末が悪い」
つまり「愚かな人ほど教えたがり、賢い人ほど学びたがる」
「教育とは他人が考えたことを教えるのではなく、
どう考えたらよいかの方法を教えること」
従って、
「本当の勉強とは、
学んだものをすべて忘れてしまった後でも、
なお自分に残っているものをもつこと」である。
激動の12月。
浮かれることなく、
現場に根を下ろした仕事をしたい。
それが、私たちに本当の「学び」を教えてくれる。
Everybody Good Monday!
<結城義晴>