昨日の日経MJは保存版にしたいくらい。
インタビューも粒ぞろい。
ファーストリテイリング柳井正会長兼社長、
ヤマダ電機・山田昇会長。
柳井さんは強調する。
「今こそグローバルマインドが経営者にも、
個人のビジネスマンにも必要。
一国で閉じようとか、
昔に戻ろうとか考えると自滅する」
「グローバルで売れるようにしないと、
日本でも売れない」
シンク・グローバル、アクト・ローカル。
いや、シンク&アクト・グローバル。
決してユニクロだけの話ではない。
山田さんは、デフレ基調に対して反論する。
「むしろ日本は価格下落が抑えられている。例えばテレビ。
米国や中国では32型が円換算で3万円台で売られており、
メーカーも小売りも利益が出ない。
当社はセール品でも5万円」
「客は安さだけを見ているのではない」
「安さ優先の人にも対応するが、
価格にこだわらない顧客も確保し、
その中間で利益を出すのが経営だ」
コモディティとノンコモディティの、
プロフィット・ミックス。
それが経営の極意。
私の持論。
さて昨日から、
コーネル大学ジャパンの講座。
今回は、湯河原で合宿。
午前11時に熱海駅に集合。
相模湾が美しい。
バスに乗って、研修所へ。
湯河原の一番奥にある研修所。
三井物産の人材開発センター。
その模型。
宿泊施設、食事施設、研修施設、それに温泉付き。
到着するとすぐに、ランチ。
カレーピラフにサラダとスープ。
そして12時30分から講義開始。
まずは副学長が新年のあいさつ。
脱グライダー人間づくりを標榜してスタートした第二期。
しかし考えてみると第二期生は皆、自分のエンジンを持っている。
グライダー人間など一人もいない。
だから、コーネル・ジャパンは、
そのエンジンを磨くこと、
他のエンジンを知ること、
そのうえで編隊飛行を経験すること。
この三つを研鑚する場である。
そんなあいさつ。
今年もよろしく。
はじめは講座ナンバー25・26。
「52週マーチャンダイジング1・2」
おなじみ鈴木哲男講師。
定評のある素晴らしい講義。
講義内容は、昨年のブログ、
コーネル大学ジャパンのホームページを参照願いたい。
ずいぶん52週マーチャンダイジングを導入する企業が増えている。
しかし間違ってはいけないこと。
「1年間に52回のプロモーションを考えることではない」
それを鈴木さんは強調した。
「52週のお客様の暮らしに合わせて、
マネジメントやマーチャンダイジングを展開すること」
鈴木さんとは、30年来の付き合い。
「横浜会」という若手勉強会があった。
二人ともそれに参加していた。
鈴木さんは、イトーヨーカ堂のRE。
リテール・エンジニアリング担当。
私は『販売革新』編集記者。
互いに年をとった。
そしてコーネル・ジャパンにご協力願っている。
感慨深い。
90分の講義を2本分。
まだ話し足りない感じの鈴木さんと、
荒井伸也主席講師、
中間徳子FMIジャパン事務局長。
夕方から、上田隆穂講師。
学習院大学経営学部教授で、
学習院マネジメント・スクールのヘッド・マスター。
上田先生にも2講座。
講座ナンバー27と28。
「流通新時代における価格決定」と
「プロモーション開発と未来店舗フォーマット開発を考える」
上田先生は、学生に質問を繰り返しつつ、
講義を展開。
講義が終了したのは、7時40分。
合宿だから、時間は自由。
徹夜してでも研修したいところだが、
食事もしなければいけないし、
交流もしたい。
上田先生にも心から感謝。
そして7時50分から、
立食パーティ方式の交流会。
乾杯の音頭は、これまた副学長。
2日目の講師のUSP研究所所長の當仲寛哲さん、
USP出版編集人の鹿野恵子さん。
そして、毎日更新ブログの同志・谷康一さん。
谷さんのブログは「一日一麺」
これが優れモノ。
谷さんは、毎日必ずラーメンを食べる。
そして毎日必ずブログを書く。
昨年まで、ラーメンブログ日本一。
現在、日本第2位。
ぜひ覗いてみてください。
立食パーティが終了すると、
部屋を変えて、二次会。
講師陣も加わって、
深夜まで。
私、したたか飲んだ。
コーネル・ジャパンは、よい。
学生時代のような気分になる。
かくて、湯河原の夜は更ける。
そして明日へ続く。
<結城義晴>