Everybody! Good Tuesday!
ハッピー・マンデーの翌日の火曜日には、
いつものご挨拶。
Everybody! Good Tuesday!
今日から今週の仕事が始まる人も多い。
2000年から始まったハッピー・マンデー制度。
国民の祝日に三連休をつくることが目的とされた。
果たして「幸福な月曜日」だったのか。
飛び石でも、それぞれに、
由緒のある祝日のほうがよかったか。
例えば昨日の成人の日は、
小正月の1月15日だと決まっていた。
私の成人の日には、
必ず、大学ラグビーの決勝戦があって、
それを楽しんだ。
どちらがよいか。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科の結城ゼミ。
ゼミ長の名古屋文彦さんは、
「サービス業のコモディティ」を修士論文のテーマにしている。
私との議論を何度も繰り返してきて、
私自身とても勉強になった。
その論文が昨夜午前2時過ぎにメールで送られてきた。
完成したのだ。
おめでとう。
この論文のサービス業のコモディティ。
サービスの同質化からコモディティ現象が始まる。
翻って、2000年のハッピー・マンデー制度。
「祝日の同質化」だった。
もちろん私は、コモディティの有益性を唱えるものだが、
本来、ノンコモディティの祝日を、
コモディティ的発想で三連休にしてしまったのは、
「機能的サービス」からは良しとしても、
「情緒的サービス」としては頂けなかった。
まあ、それが終わって、今週に入った。
さて、先週1月7日の木曜日の「財界賞」授賞式。
ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが語った言葉。
「どうも悲観的なことを言う人が多すぎる。
しかし日本は、よく考えると、恵まれている。
何よりもインフラが揃っている」
これが本当に重要だと思う。
週の初め、月の初めには、
意識したいものだ。
「人がいる。金がある。
情報がある。技術がある。
そのうえ、今後、
大きな成長が見込めるアジアの一員である。
さらにあらゆる面でアメリカに近い」
「こんなに条件に恵まれた国はない」
その通りだと思う。
「だから元気を出そうよ」となる。
今日の日経新聞の一面コラム『春秋』。
東レ社長の榊原定征さんのプラス思考が出てくる。
「成長を制約する要因にこそ、
商機があるんです」
榊原さんは「成長戦略」だったら何時間も語れるそうだ。
ただし「傾いた船がひっくり返らないように、
コスト削減はとことんやっています」
「社内には過度に悲観的になるな、
前向きにチャレンジしていけと言っています」
そして最後に、言う。
「失敗ならいっぱいあります。
ワッハッハッ」
ご承知のように東レは、ファーストリテイリングと組んで、
「ヒートテック」を開発し、国民生活を一変させた。
柳井正と榊原定征。
「前向き・ポジティブ・挑戦者」
この経営者が、日本経済を引っ張る。
一方、朝日新聞の一面コラム「天声人語」。
トヨタのプリウス開発を取り上げて、
こちらも前向きだ。
自動車史は石油消費の歴史。
そのなかで1993年にトヨタで始まったのが「G21」プロジェクト。
開発コード890T。
それが「電気とガソリンの混血」のハイブリッド車となった。
「かけ合わせた品種は、
しばしば『両親』より丈夫で発育がいい。
これを雑種強勢と呼ぶ」
すなわちプリウスには、
雑種強勢の自然界の法則があると天声人語は言う。
「環境に気遣いながら、企業と消費者が、
共に満足する道は必ずある」
図らずも、今日の春秋と天声人語、
「前向き・ポジティブ・挑戦者」だった。
それが、週の初めの心構えというものだ。
Everybody! Good Tuesday!
<結城義晴>