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本当にありがたいことです。
「ありがたい」とは「有難い」こと。
すなわち「めったにない」こと。
心から感謝したいと思います。
めったにないことといえば、
昨年10月の商人舎第4回アメリカ研修会。
私たちは、アリゾナ州フェニックスにいました。
いつものように、
朝の講義を終えて、
店舗視察に出掛け、
マーケット・サイドを訪問。
店長インタビューの後、
親しくなった店長の言うことには、
ウォルマートの実験店が、
この近くにオープンしたばかり。
是非、見ておいたほうがいい。
早速、予定変更。
訪れたのが、
『コンパクト・スーパーセンター』
わたしは、勝手に命名しました。
「ハーフサイズ・スーパーセンター」
この店は、ものを考えるのに、
とても良い材料を提供してくれます。
いや、この店を体験すると、
小売流通業人なら、
ものを考えざるを得なくなる。
全米に3000店近くの展開。
現在、最強のプロトタイプ。
そのスーパーセンターが間違いなく、
そして間もなく、飽和になる。
ウォルマートは、どうするのか。
この疑問に答えるのが、
ハーフサイズ・スーパーセンター。
約3000坪の店舗面積。
これは日本の総合スーパーと同規模。
しかしワンフロアで、
通常のスーパーセンターから、
購買頻度の高い商品に絞り込んでいる。
正規のスーパーセンターが7000坪クラスだから、
その半分のサイズの店。
ウォルマートはいかに引き算して、
新しいフォーマットをつくろうとしているのか。
いやそれとも、まったくの新型を模索しているのか。
通常のスーパーセンターのアイランド陳列もまったくない。
あの島のことを「アクションアレー」と言います。
それを取り払って、すっきりとして買い回りしやすい店にした。
9月にオープンして、2週間後のコンパクト型を、
私たちは、「観察と考察」の材料として、
好奇心いっぱいで、歩き回ったのでした。
このタイプの特徴。
①ローコスト店舗づくりをさらに進めたこと。
②ローコストオペレーションは、さらにさらに進められたこと。
③品揃え商品は、売れ筋に絞り込まれたこと。
⇒だからウォルマートの売れ筋が何かを知るには、
この店を見ればよい。
④購買頻度の低いアイテム、カテゴリーが絞り込まれ、
カットされたこと。
⇒ウォルマートがどのカテゴリーを重視しているかは、
この店を見れば一目瞭然。
⑤ウォルマートがその売れ筋商品群をどう陳列し、
どう売り込もうとしているかがわかること。
⑥しかし逆に、「つまらないウォルマート」になっていること。
⇒これは顧客にとってつまらないということ。
プロにとっては、きわめて興味深い売場になっている。
さて、この「ハーフサイズ・スーパーセンター」
半年後に、どう変わっているか。
実験店であるから、どんどん変更されているに違いない。
私は今から3月の訪問をドキドキしながら、待っている。
商人舎アメリカ視察セミナー。
今年度第1弾「Hot」編は、
ウォルマートの全業態を網羅的に視察し、考察し、
業態とはなにか、
業態転換とは何か、
業態開発はいかに行われるかを、
学んで、学んで、学んで、学ぶ。
トップ、幹部の皆さん。
本物の学びを、一緒に体験し、
一緒に、考えましょう。
<結城義晴>
[追伸]
同じツアーの中で「有難かった」もう一つのウォルマート。
「スーパーメルカド」
こちらは、アリゾナ州に住むメキシコ系アメリカ人向けの店。
まさしく、ターゲット顧客が鮮明な店。
こちらは来週火曜日に紹介の予定。
よほどの事件がない限り、
毎週火曜日は、
アメリカ「Hot」情報の日。
乞う、ご期待。