Everybody! Good Monday!
(Vol4)
2010年1月最終週。
あっという間に、1カ月が過ぎ、
来週の月曜日から2月。
今週は、節分一色のプロモーション。
さらにそのあとのバレンタインデーを意識する。
節分は、本来、各季節の始まりの日の前日のことを言う。
季節の始まりとは、立春・立夏・立秋・立冬のこと。
しかし最近では、特に立春の前の日を「節分」という。
豆まきなどの風習が根強く残っている。
節分は「季節を分ける」ことを意味しているが、
冬と春の分け目こそ、一番喜ばしい。
大寒から立春の今の時期が、1年のうちで一番寒い。
だから立春は、これから暖かくなるという期待を、
人々に分け与えてくれる。
2月4日の立春の前の日、
2月3日の節分は、
人の心に喜びをもたらす日。
それから2月14日のバレンタインデー。
2月は、そんな意味で、
「歓喜への期待」が始まる月と考えたい。
今週は、そのための準備期間。
ワクワクしながら仕事に臨みたい。
もうひとつ、
多くの小売業では2月末の決算が待っている。
あるいは3月末の決算。
ということは、これから決算に関連する仕事が待っている。
それはすなわち来期の予算づくりの仕事に直結している。
どこの会社もそうだが、
コンピュータの導入によって、飛躍的に、
数字を計算する仕事の量が減ったはず。
しかしだからこそ、中身は、
よく練られなければならない。
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんではないが、
「願望の予算」をつくってはいけない。
大久保さんは言う。
「まずお客様の満足がなければならない。
その次にお客様の満足を実現させることができる行動が、
考えられなければならない。
その行動があるから、計画数字がある」
まったく同感。
今年こそ、「願望の予算」をつくってはならない。
これまでは、「願望」が、
願うだけでかなえられることもあった。
そこで「強い願望」などという気合と根性が語られもした。
しかし、今年は、
「単なる願望」が叶うことは絶対にない。
きちんとした行動計画があって、
それを実行することでしか、計画は実現しない。
“Practice comes first!”
「実践躬行・実行第一」
そのために、「行動」のプランニングが必須。
今年は、計画を実行しても、
さまざまな外的阻害要因によって、
計画が実現されないことのほうが多いかもしれない。
だから「最悪を覚悟して、最善を尽くす」
私は、1989年1月㈱商業界の管理職になった。
『食品商業』編集長の役職、36歳の時だった。
そのときから、ずっと、自分の予算は、
「背伸びと爪先立ち」をモットーとしてきた。
お陰様で、その予算を、全うし続けて、
1997年には取締役編集担当に、
2002年には専務取締役、
2003年には代表取締役という重い役目を授かった。
この「背伸びと爪先立ち」には、
読者の満足が満たされることが条件だった。
山本浩史という先生に言われた。
「編集長になったといっても、
読者に何を訴えるかが大事だ。
部数や売上げは、当たり前のように、
伸ばすことができなくてはいけない」
数字だけ追いかけていると、
数字が達成できない。
何を伝えるか、
何をもって顧客に喜んでもらうか。
それが数字につながってくる。
「歓喜への期待」の1週間。
来期は、何をして、お客様を喜ばそうかと、
考えてみる7日間にしたい。
さて、待ちに待った『FORTUNE』誌。
「2010年度働きたい企業100社」が発表された。
[100 Best Companies To Work For]
ベスト10に、
ウェグマンズとナゲット・マーケット。
1 SAS 2% 5,487
2 Edward Jones 8% 37,079
3 Wegmans Food Markets 0% 36,770
4 Google N.A.% N.A.
5 Nugget Market -16% 1,342
6 DreamWorks Animation SKG 13% 1,825
7 NetApp 0% 5,033
8 Boston Consulting Group 3% 1,737
9 Qualcomm 3% 12,255
10 Camden Property Trust -6% 1,743
(%は雇用拡大率、その後の数字はアメリカ人雇用者数)
ウェグマンズが、昨年の5位から3位に戻り、
ナゲットは10位から5位に躍進した。
2007年に続いて、
ベスト5にスーパーマーケットが2社入った。
私にとっても、本当にうれしいこと。
2007年は、3位ウェグマンズ、
5位ホールフーズ・マーケット。
その間の4位に、コンテナストアが入って、
ベスト5のうち3社を小売業が占めた。
今年は、ウェグマンズとナゲット・マーケット。
3月の商人舎アメリカ視察研修会「Hot編」。
まさにホットなナゲット・マーケットを、
視察日程の最後に持ってきた。
ナゲットを表面だけ見ても、わからない。
「虫の目」でみると、その本質は理解できない。
たった12店舗のスーパーマーケットが、
いかにして「全米の働きたい企業第5位」に入ってきたか。
それこそが、重要となる。
すなわち「鳥の目」「魚の目」がなければならない。
ちなみに、「働きたい企業100社」には、
小売業・外食産業からは以下の企業がランク・インした。
14位Recreational Equipment -6% 8,640
18位Whole Foods Market -9% 47,478
36位Container Store -9% 3,233
51にMicrosoftが入っている。
53位Nordstrom -8% 45,853
58位Four Seasons Hotels -9% 12,345
64位Stew Leonard’s -6% 2,037
68位Men’s Wearhouse -9% 14,764
80位Build-A-Bear Workshop -14% 4,588
そして86位Publix Super Markets 2% 139,578
93位Starbucks Coffee -27% 116,357
とりわけ食品スーパーマーケットは、
100社の中に、5社。
1000店を超える企業は、パブリックスのみ。
100店を超えるのは、ホールフーズ274店。
50店を超えるのはウェグマンズ72店。
ナゲットが12店。
スチューレオナードは4店。
いかが?
今年の「働きたい企業ランキング」も、
私たちに元気をくれた。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>