めっきり春めいてきました。
東京タワーも、春を感じているようです。
芝増上寺の梅の花も開いて、
春を告げています。
昨日は、朝から、大門のカスタマーコミュニケーションズで、
定例の取締役会。
「WEB×リアル」の面白い提案を始めている。
ネット販売と店舗販売の比較によって、
共通に売れる商品と、共通には売れない商品が、
明らかになった。
それが私の理論と合致している。
このブログで、ご紹介する日も近いし、
講演で提案することも増えてくるに違いない。
午後は、機械振興会館で講演会。
といっても、今回、私は聴講者。
財団法人流通問題研究協会の特別セミナー。
講師は、戸張捷さん。
「ゴルフ・トーナメントをマーケティングする」。
戸張さんの話は、
テレビとおんなじで、
面白かった。
1時間50分、
原稿もレジュメもなしに、
マイク片手に、
かたりつづけた。
宮里愛と石川遼とタイガー・ウッズ。
三題話。
宮里愛の米国最初の勝利の前日。
「勝つ準備はできています」
石川遼の初勝利の時。
「今日は女神が付いていました」
二人とも、きちんと挨拶ができるし、態度がいい。
考え方と話がしっかりしている。
親の育て方がよかった。
タイガー・ウッズに関してジャック・ニクラウスのコメント。
ニクラウスはメジャー18勝している。
タイガーは14勝。
「タイガーは、やがて私の記録を抜く力量をもっている。
しかしもし抜くとしたら今年、最低一つ勝たないと、
私の記録を抜くことはできないと思う。
だから今年、マスターズから出てくるといい」
タイガーの事件のことは一言も触れずに、
そのことに関する自分の意見を言いきった。
面白いセミナーだった。
セミナーと言えば、
毎日書いているお知らせ。
3月9日火曜日。
テーマは「2010知識商人の経営の流儀」
「㈱成城石井大久保恒夫社長と結城義晴の
二人のビッグセミナー」
大久保さんとは、じっくりとディスカッションしてみたかった。
それが実現します。
私も大いに期待しています。
ディスカッションと言っても、
ただ順番に話すだけといったものが多いのですが、
中身を突き詰め、練っていく。
時には対立がある。
その結果、現時点の問題点と解決策が、
一段と進んだレベルで導き出される。
そんなディスカッションを展開したいと思います。
ご期待ください。
詳細とFAXでのお申し込みはこちらから。
WEBでのお申し込みはこちらから
お問い合わせ電話は045‐350‐6651。
さて、さて、講談社の決算。
最終損益が57億円の赤字。
前期が76億円の赤字だったが、
ほんとうによくつぶれないもの。
私も、元出版社社長として、講談社の苦悩は理解できる。
雑誌広告収入が26%も減じてしまった。
それに書籍は5.9%マイナス、雑誌は9.6%マイナス。
これでは経営にならない。
出版社として第1位の規模を誇る講談社。
1995年が年商のピークだったという。
2033億円。
それが現在、1245億円と6割まで減った。
マスコミ人、出版人。
変化に対して最も敏感なはずな人種が、
もっとも鈍感な行動しかできない。
よくあるが、恐ろしいことだ。
以って自戒とすべし。
一方、日経新聞の1月の平均店頭価格調査。
日経POSデータをもとに、食品38品目・日用品22品目を調べた。
結果は34品目が値下がり。
19品目が値上がり、
5品目が横ばい。
日経は「原料値上がり、売価値下がり」と表現する。
日経MJは一面特集。
「広がる内食 NBを磨け」
トップのコメント。
「消費者は節約疲れしており、
日常にちょっとしたぜいたくを求めている」
(日清製粉グループ・村上一平社長)
「同じ調味料を様々な料理に応用する賢い消費者が増えている」
(味の素・伊藤雅俊社長)
「企業が元気であり続けるには、
一定量の新商品が必要だ」
(ハウス食品・浦上博史社長)
私は、顧客の「節約疲れ」には反論したい。
節約できることを節約するのは、
消費者にとって快感である。
それが賢い消費者の本質だ。
コモディティ消費である。
一方、「ちょっとしたぜいたく」は求めている。
ノンコモディティ消費。
だからメーカーは、ノンコモディティの開発を、
使命をかけて続けねばならない。
それがメーカーの役目。
「元気を出すには新製品」
顧客が既存の商品を、
様々に使い分けているとしたら、
それはメーカー、卸、小売りの、
サプライチェーンの側の怠慢である。
多様化、個性化、高度化するライフスタイルを的確にとらえて、
それを迅速に商品化し、店頭で提案する。
内食が増えていると、安心してはならない。
コモディティは値下がりする。
ノンコモディティは新しい価格帯をつくる。
その組み合わせで商売が成り立つ。
その組み合わせで生活が成り立つ。
<結城義晴>