新聞記者でいえば、
「特ダネ」をモノにした。
私はなんてラッキーなんだろう。
そして、なんと良い仲間に恵まれたんだろう。
浅野秀二さんと五十嵐ゆう子さん、
そして鈴木敏さん。
今回の商人舎アメリカ研修会Hot編のスタッフの皆さん。
とりわけ今回は五十嵐さんのお手柄で、
「特ダネ」は生まれた。
まだ記事にはしていないし、
いつこれを報道するかは決めていないけれど。
その特ダネは、この会社に関すること。
私は、㈱商業界の社長時代に連載記事を書いていた。
まだそれは完結していない。
タイトルは、
「誰がウォルマートを殺すのか」
私は、書き続ける気持ちでいる。
そして今回の特ダネは、一昨年昨年、
このアメリカに来て、
ウォルマートに関する調査・研究を続けてきたことの、
延長線上にある。
「ウォルマートが殺されるのか」
いや「ウォルマートは生き続けるのか」
現時点でそれを占う材料がそろい始めた。
今回の特ダネは、そのことに大きなヒントを与えてくれる。
今日も元気に、バスで走り回った。
結局、9店舗を訪れた。
私にとっては定点観測。
団員にとっては勉強。
さて昨日の続き。
「森の熊と二人の男」
強大な熊に出会った二人の男。
一人は、連邦破産法11条。
もう一人は、虎の協力を得て、
生き延びようとしていた。
しかしそれ以外の、生き残り方をしようという者がいる。
ホールフーズだ。
ホールフーズは、熊や虎や人間といった動物の争いごとには参加しない。
たとえると植物だ。
それも高根の花。
だから熊もこの植物を食ったり、
踏みつぶしたりはしない。
ホールフーズが、蘇った。
この大不況で、業績がちょっと悪くなっていたが、
見事に復活している。
私にはそれがうれしかった。
ホールフーズは、
「原点に戻る」ことを盛んに強調している。
ジョン・マッケイCEOがそれを推進している。
鮮魚部門のチーフは、「MSC」に関する哲学を語った。
ホールフーズが「働きたい企業」であることを、
楽しく充実した働く場であることを、
この写真が物語っている。
そしてそれが、売場と商品で、
実行に移されている。
マーケティング・マネジャーのジュディさんは、
今回も熱心に丁寧に説明してくれた。
心から、感謝。
ホールフーズの買い物袋。
「健康はここから始まる!」
とてもいい。
「今日、変化をつくる」
これもいい。
森の熊と二人の男。
高根の花は、ブルーオーシャンを切り拓いた。
夕方、ホテルに帰ってから、
2時間のセミナー。
午後8時まで。
何時間あっても語りつくせないほど。
しかし時間通り切り上げて、
試食&交流会。
今回の団長・松元努さんの音頭で、乾杯。
松元さんは㈱阪食取締執行役。
「ワクワクが、どんどん高まってきました」
その後、全員が一人ずつスピーチ。
この模様は、商人舎ホームページの「スタッフ日記」で、
近日公開予定。
(鈴木さん宜しく)
最後の最後に、私もスピーチ。
ドラッカーと倉本長治の話。
ドラッカーは三つのことをとても大切にした。
第一はintegrity。
倉本は「尊徳より先に善悪を考えよう」と言った。
第二は、innovation。
倉本は「創意を尊びつつ良いことはまねろ」と表した。
第三は、marketing。
倉本は「お客に有利な商いを毎日続けよ」と諭した。
アメリカでドラッカーと倉本に学びたい。
これが私のスピーチ。
今日もいい日だった。
「特ダネ、特ダネ」
呟きながら、私はいつの間にか、
疲れ果てて、寝入っていた。
<結城義晴>
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