ボクのなまえは、ジジ。
ヨコハマのユウキヨシハルさんのカゾクです。
4月もなかごろだというのに、
ずっとさむかった。
ボクにとっては、
さむさはまったく「ノー・プロブレム」
でも、ニンゲンはこまったらしい。
ボクは、たかみのケンブツ。
カイダンのとちゅうから。
でも、このところのサクラは、
よかった。
さむかったおかげで、
サクラのキセツが、
ながかった。
よろこばしいことです。
なんでも、あるがままにうけいれる。
それが、生きるということです。
たかいところにいると、
ものごとを、
よくみることができる。
ユウキヨシハルさんのすきなコトバ。
心はもやせ、
頭はひやせ。
頭をひやすためには、
たかいところが、いい。
それから、こころがけて、
うつくしいものをみるのが、いい。
もちろん、からだをうごかすことも、
頭をひやすことにつながります。
ユウキヨシハルさんは、
夜ざくらも、すきです。
シノハラ公園の夜のさくら。
心をもやしつつ、
夜ざくらをながむる。
頭をひやしつつ、
夜ざくらをたのしむ。
ボクにも、
そんなときが、
いるのかもしれません。
しずかなジカンが。
そうなんです。
さくらは、
ちりぎわがいいと、
いわれます。
葉ざくらも、いい。
頭がひえていれば、
こまかいことに気がつきます。
ところで、カイダン話。
階段のとちゅうでの話。
おとうさんのゼミ生のみなさんから、
卒業ペナントがおくられてきました。
ものすごく、
よろこんだ。
ひとりひとりが、
カイダンをのぼって、
卒業していく。
サクラの花のように、
また、らいねんです。
おとうさんは、それを、
しずかにみている。
心はもやし、
頭はひやしながら。
おとうさんも、
じぶんでカイダンをのぼっていますが、
ときどき、カイダンのとちゅうで、
とまってみるときが、
いるとおもうのです。
<『ジジの気分』(未刊)より>