Everybody! Good Monday! [vol 17]
[商人舎オフィスの窓から見える風景]
2010年第17週、4月第5週の始まり。
いよいよ今週からゴールデンウィークに突入。
4月30日に休暇をとれば、7日間連続。
さらに5月6日、7日の休暇を付け加えれば11日間連続。
今日から3日間を先にとれば、12日間連続。
6日間の休暇を取って、全部つなげれば、
なんと、16日間連続となってしまう。
そして企業社会に、
それが許される空気もある。
ただし、4月30日に重要会議が開催される企業が多い。
だから、役員や幹部にとって、ゴールデンウィークは、
会社にとっての大切な稼ぎ時だったり、
あるいは夏に向けての戦略思索の時期だったりする。
ピーター・ドラッカー先生は、
「時間管理法」を提唱している。
①時間を記録する
②時間をコントロールする
③時間をまとめる
3番目は、自由に使える時間を大きくまとめること。
それが「知識商人」にとって、
ゴールデンウィークのもう一つの意味。
ドラッカー先生は言い切る。
「時間を管理できなければ何もできない」
だからといって私は、
自分や周辺をがんじがらめに縛り付けて、
オウム真理教の麻原彰晃のように念じるつもりはない。
「ステージを上げよ、ステージを上げよ」と。
時間を管理することによって、
ゆったりとした時を過ごすことも必要だ。
外山滋比古さんのいう「思考の発酵や熟成」は、
ゆったりとした時間の中から生まれる。
そんなゴールデンウィークにしてほしい。
ただし、私の場合、5月1日土曜日、
F&Bマーケティングの講義と結城ゼミは休みません。
念のため。
今週は、一般のサラリーマンが、
そんな休暇を謳歌する週の始まり。
しかし小売業・サービス業の現場は、
店を開ける。
まさに書き入れ時。
尊い仕事が待っている。
順番に休暇をとりつつ、
お客様を迎える。
自分たちのお客様が楽しんでいることを、
自分たちの楽しみに、
自分たちのお客様が喜んでいることを、
自分たちの喜びに。
こう考えることができる人が、
本当の「知識商人」である。
今をときめくプロゴルファーの石川遼、18歳。
大雨の中でのトーナメント後のメッセージ。
「雨の中、わざわざ来場してくださったお客様に、
喜んでいただけるプレーをしたかった」
優勝した先輩ゴルファーは、
自分のプレーに関するコメントしか出せなかった。
ゴルフのお客様は、休暇の日に、
プロのプレーを楽しみに来る。
小売業・サービス業のお客様と店も同じ。
プロゴルファーは、
人々が休暇のときに、
仕事する。
小売業・サービス業も、
ゴールデンウィークに、
仕事する。
そして、やって来てくださったお客様に、
感謝し、配慮する。
これです。
さて、昨日の日曜日、
私にはとても嬉しいことがあった。
プロ野球の千葉ロッテ・マリーンズ。
今年、入団した大谷智久投手。
パリーグの新人最初の勝利投手となった。
そのドラフト2位・大谷投手のコメント。
「千葉マリンの大声援の中で投げられるのは幸せです!
どうか、この海坊主をよろしくお願いします!」。
「海坊主」とは丸刈りの頭を自称しての愛称。
「マリーンズの丸刈り」の意味。
大谷君も、お客様の大声援への感謝を語った。
彼が小学生のころ、
私は合同チームのコーチとして、
いつもボールを受けていた。
彼はジュニア・ソフトボールのエースだった。
あまり大柄な選手ではなかったが、
凄い速球を投げた。
チェンジアップは一瞬、
ボールが消えたかと思わせるほどの球だった。
その後、神戸に引っ越し、
高校は報徳学園。
3年生の春の甲子園選抜大会で優勝投手。
その後、早稲田大学に進み、
ここでも六大学リーグ優勝と全日本大学選手権優勝。
さらに社会人野球ではトヨタ自動車のエースとして、
全国大会優勝。
大柄な選手ではないという点で、
高校卒業の時にも、大学卒業の時にも、
プロ野球には入らなかったが、
社会人までの実績を積んで、
今年、マリーンズに新入団。
そして、4月中に初勝利。
小学生の時の監督は荏田ブランチーズの北谷弘幸さん。
北谷さんは、若い監督ながら、合同チームの総監督を務めていた。
北谷さんも感慨ひとしおだろう。
私も、本当にうれしかった。
この喜びを、みなさんにおすそ分け。
野球はチームプレーのスポーツ。
今月の商人舎標語。
「知恵・力」合わせて動け!
ゴールデンウィークに、店を思った通りに動かすには、
全員のチームプレーが、いつも以上に必要だ。
代わり番こに休みをとりつつ、
密な連絡を取りながら、
売り場の水準を維持する。
店長やリーダーは、大変だ。
けれど誰かがその代役をして、
全体の基準が保たれる。
まさに、「知恵・力」が結集されねばならない。
いよいよ始まる黄金週間。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>