今日からゴールデンウィーク。
ほぼ全国的に「晴れる日が多くなる」と気象庁。
そしてその最初の祝日の今日が、
「昭和の日」。
一般に「祝日法」といわれる「国民の祝日に関する法律」では、
それぞれに意味づけがなされている。
その趣旨によると今日は、
「激動の日々を経て、
復興を遂げた昭和の時代を顧み、
国の将来に思いをいたす」という日。
私も昭和27年生まれで、
「激動の日々」の中に誕生したことになる。
そして「復興を遂げた」この国を見てきた。
そのうえで今日は、
「国の将来に思いをいたす」日でなければならない。
私は結構、こういったことには素直に従う。
素直に従って、前向きにとらえる。
それが私のライフスタイル。
祖父は商人だったが、父はサラリーマンだった。
私には祖父の遺伝子が強く反映されているらしい。
商人は、そういった世間の決まりなどに、
素直である方がいい。
もちろん、自分の仕事に社会的理不尽が及ぶ時には、
「反骨の士」でなければならない。
だから、今日が、
2007年から加えられた最も新しい国民の祝日であるとか、
もともとは昭和天皇の誕生日で、
かつての「天皇誕生日」だったとか、
そんなことにはこだわらない。
「国の将来」に「思いを致す」。
司馬遼太郎の『この国のかたち』
その中の「日本人の二十世紀」という文章。
「近代国家は、航海している」
「芯の疲れること」だが、
「歴史がそのように選択してしまっている」
まさに現在も、この状況。
「明治元年に国家として出航してしまった以上、
我々は常に次なる目標を考えなければいけない」
これもその通り。
「結局、物をつくって売って国を航海させている」わけだから、
「やはりお得意さん大事という精神」、
「このリアリズムだけが、
日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神」
そして司馬遼太郎は「日本は商人国家」といい、
こう総括する。
「歴史的に日本の商人は十分に魂の入った存在でした」
元気の出る発言だ。
「勝海舟などはまったくの商人的発想です」
「出藍の弟子だった坂本竜馬を含めて」
ゴールデンウィークのキックオフの今日。
司馬遼太郎さんの言葉を胸に、
「十分に魂の入った仕事」をしたい。
さて昨日は、東京・日本橋。
日本スーパーマーケット協会会議室をお借りして、
「商業経営問題研究会」の4月例会。
写真右の代表世話人・髙木和成さんから最初のご報告。
ライフコーポレーション会長の清水信次さんが、
7月の参院選に立候補する。
清水さんは日本スーパーマーケット協会名誉会長、
日本セルフ・サービス協会名誉会長。
日本チェーンストア協会でも会長を務めた重鎮。
全協会が清水さんを正式に支援することになった。
今日の例会の主題は、写真左の世話人、
RETEC商業技術研究所所長杉田幸夫さんの研究発表。
「大型店の衰退問題に関する考察」
その杉田さんのプレゼンテーションを聞いて、
全員が率直に意見を闘わせる。
内容は、この商人舎ホームページの中の、
「商業経営問題研究会」のブログに後日、掲載の予定。
「GMSと呼ばれた総合スーパー」。
その「業態の衰退」の原因を探り、
「業態進化」の方向性を考察する内容となる。
ご期待願いたい。
今年中には、この例会の議論をもとに、
小冊子を発刊する予定。
杉田さんの議論は、そのキックオフとなるもの。
杉田さんに続いて、私の報告。
総合スーパーの業態は、
国際的には「ハイパーマーケット」という。
アメリカのウォルマートのスーパーセンターは、
そのハイパーマーケットの一つの類型。
アメリカでは「スーパーセンター」が絶好調。
日本では「総合スーパー」が絶不調。
なぜなのか。
そして日本の「GMS総合スーパー」は、
どのようにリモデルされるのか。
まだまだこの議論は続く。
このゴールデンウィーク、
モノを考え続けたい。
「魂の入った仕事」を成し遂げたい。
<結城義晴>