ここのところ、
アメリカ出張を控えて、
忙しい。
今回は10日余りテキサス、ニューヨーク、ネバダを行くが、
その準備があるのにもかかわらず、
原稿執筆に追われ、
テキストやレジュメづくりに迫られ、
講演・講義、研究会に勤しむ。
求められていることに、
幸せと喜びを感じるものだが、
追われ追われているうちに、
心を亡くすことがないよう。
それだけを気にかけている。
さて昨日のお昼時は、
東京・日本橋。
飯能の流通仙人・杉山昭次郎先生が、
本当に久しぶりに東京のど真ん中に出てこられるので、
「あなごめし」。
髙木和成さんとも待ち合わせて、
「箱めし」
美味。
その後、日本スーパーマーケット協会会議室で、
商業経営問題研究会5月例会。
まず、世話人のお一人・SJ流通戦略研究所代表の和田光誉さんが、
2月期決算の総合スーパー企業の決算分析報告をしてくれた。
和田さんならではの豊富な取材と鋭い分析。
総合スーパーは、アメリカ・ヨーロッパでは、
「ハイパーマーケット」という業態分類に属する。
ウォルマートのスーパーセンターも、
ハイパーマーケットの一つのフォーマットである。
そのアメリカのハイパーマーケット、
ヨーロッパのハイパーマーケットは、
すこぶる業績が良い。
しかし日本では、衰退業態の代表のようになってきた。
イオンの「ジャスコ」というバナーに対する政策、
セブン&アイ・ホールディングスの「イトーヨーカ堂」に対する政策。
和田さんのご報告から、みんなが意見を開帳しあう。
その後、本日のメイン講師。
杉山先生。
杉山理論は、
「ソシオテクニカルシステム論」
マネジメントの理論。
そこに杉山流のマーケティングを展開して、
新しい杉山理論を構築中。
それが商人舎のホーム―ページにも掲載される。
ほぼ毎週、更新される。
私も杉山先生の83歳まで、
いや杉山先生に何とか勝って85歳までは、
毎日更新する決意。
杉山先生の講話は、
フィリップ・コトラー言うところの
「マーケティング・マネジメント」の領域に入ってきた。
今回の最後は、キングストア専務の臼井旬さんの報告。
52週のマーチャンダイジングを、
実際にどんな風にやっているかの報告に、
先輩諸氏がみんな感服。
良い報告と良い議論で、
今回の5月例会も満足。
例会の終わりに、
日本スーパーマーケット協会会長の川野幸夫さんが、
ご挨拶に見えた。
ご存知、㈱ヤオコー会長。
有難いことだ。
その後、私は、学習院大学へ。
学習院マネジメントスクールの講義。
DSCMスクールの2010年開講講座。
この講座は故田島義博院長が創設された由緒あるスクール。
上田隆穂学習院大学マネジメントスクール所長のご挨拶。
上田先生には、コーネル・ジャパンでもご講義いただいて、
大好評。
今後ともよろしくお願いします。
そして私の講義。
「潮目の時代の流通概論」
夕方6時40分くらいから、9時まで、
結局、140分くらい。
講義延長、ご迷惑おかけしました。
しかし大学での講義は、きっちりやります。
私の持論「コモディティ論」と私なりの「流通論」。
いかが?
そのあと恒例のポットラック。
ここでも上田先生のご挨拶。
そして全員で記念写真。
20名の学生諸君とともに、
半年間の研究と勉強の成果を誓った。
心から感謝。
<結城義晴>