鳩山由紀夫首相の退陣問題。
私など、すっきりしたと感じたが、
新聞など大メディアは、これにも否定的。
「政権のたらい回し」で自民党となんら変わらない、と。
なんでも反対、なんでもいちゃもん。
一億総斜め目線は、いただけない。
さて昨6月2日は、
平成22年6月全国セルコグループトップ会。
新横浜ホテルで開かれた。
猪瀬直樹氏を迎えた記念講演会の後、懇親会。
協同組合セルコチェーン理事長の佐伯行彦さんの開会の挨拶。
「われわれ中小企業は、常に前向き、上向きでなければいけない」
「平(富郎エコス)会長が言うように、バックのギアはない」
私は「バック・ギアがない」という言い回し、
平さんらしくて、大好きだ。
そのうえで、「ライブネットワーク」の導入の話。
佐伯さんの意欲がひしひしと伝わった。
つづいて、経済産業省商務情報政策局流通政策課長の高橋直人さん。
ジョギング中に足を怪我したとのこと。
そのためもあって、近隣の商業機能の重要性を説いた。
スーパーマーケットの基本的な意味が、
行政官の口から出ることは少ない。
さて、この日の本命。
清水信次さん。
㈱ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO。
清水さんは、この7月の参議院選に出馬する。
これまで「スーパー」と呼ばれる流通業の経営者から、
国会議員になった者はいない。
ドラッグストアや労働組合からの国会議員はいるけれど。
「流通業界の結束力が試されている。
私が先陣を切って国会議員となり、
その後の人々に道をつくりたい。
まさに天下分け目の闘い。
100年の道を拓くためにご支援いただきたい」
清水さんのスピーチは、最近、
どんどん短く、簡潔になっている。
確実に若返っている。
続いて日本スーパーマーケット協会会長、
ヤオコー会長の川野幸夫さん。
川野さんのスピーチも、「清水応援」一色だった。
川野さんのような冷静な人が、熱く語った。
「私たちが、清水さんを当選させるのは当たり前のことだが、
その当選の仕方も、1票でも多くとること。
それが流通業の地位を上げることになる。
民主党でも自民党でもなく、
清水さんは小売業党、スーパーマーケット党である。
全力を上げて1票でも多くの得票に邁進したい。
ご協力願いたい」
1票が積み上げられれば、
流通業の地位が1票分上がる。
私も、そう思う。
この後、食品卸売業トップのスピーチが続く。
まず、國分勘兵衛さん。
国分㈱代表取締役会長兼社長。
「日本は総論賛成、各論反対が多い。
日本の国、スーパーマーケット業界のために、
総論賛成、各論も賛成で、一致してほしい。
清水会長を支援したい」
重鎮、㈱菱食特別顧問の廣田正さん。
「食品産業にかかわる我々は、
日本のために力を合わせて、
『いい流通』をつくっていく必要がある。
店頭を起点として、卸し、メーカーが一致団結して、
『いい流通』をつくっていく」
廣田さんは「いい流通」を強調した。
㈱日本アクセス代表取締役社長の田中茂治さん。
「セルコのライブネットに参画して、
業界の生産性向上に尽くしたい」
伊藤忠食品㈱取締役専務執行役員の足立誠さん。
「グロサリーを生鮮食品のような位置付けで、
マーケティングを変えていきたい」
しんがりは、
三井食品㈱代表取締役社長の水足眞一さん。
「佐伯理事長の言葉を借りれば、『風土はフード』。
ライブネットの活用で、いかに地域性を発揮させるかが重要だ」
乾杯の音頭は
㈱エコス代表取締役会長の平富郎さん。
協同組合セルコチェーン理事相談役で、このグループの牽引者。
「流通業界は大変厳しい。
しかし厳しいのは勉強が足りないからだ。
セルコのトップ会は昨日から、『もしドラ』と『経営者の条件』で、
ドラッカーを学んだ」
「国家の安全保障、食文化の向上を図る上で、
清水さんを国会に送りたい。
清水さんは無党派である。
全力を挙げて応援しよう」
そして乾杯。
その後、交流会。
2020主幹の緒方知行さん。
日本スーパーマーケット協会専務理事の大塚明さん。
同じく日本スーパーマーケット協会の江口法生さん。
ブルーチップ㈱常務取締役の松浦克行さんと、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサーの松井康彦さん。
廣田さんからは中国のレクチャーを受けた。
まだまだその先見性は、私たちに学びを与えてくれる。
川野さんと、ツーショット。
私は「クレイトン・クリステンセンのイノベーション」と、
スーパーマーケットのイノベーションの一節をレクチャー。
最後に中締めは、
協同組合セルコチェーン副理事井原實さん。
㈱与野フードセンター代表取締役会長。
ジョン・F・ケネディの言葉を原語で引用して、
「ライブネットワーク」への結束を評価した。
「10社が公開したことに意味がある。
それを現場の店長たちが歓迎して活用している」
この懇親会は、清水信次党立ち上げと、
セルコチェーンの「ライブネット」の効用でもちきりだった。
閉会の宣言後、出口で、理事長・佐伯さんと固い握手。
最後は平さん、㈱セルバ代表取締役社長の桑原孝正さん、井原さんと勢ぞろい。
その後、二次会では、
素晴らしいひらめきとすごい出会い。
不思議なことの連続。
いい夜だった。
<結城義晴>