いよいよ、今夜。
南アフリカでは。
日本では明朝。
うっすらと明けてゆくころ。
FIFAワールドカップのE組予選。
日本対デンマーク。
明日の午前中は、日本中の会社やお店が、
朦朧としているかもしれない。
今夜は、早寝する人が多いに違いない。
本当に久しぶりに、
胸がドキドキする90分間です。
さて今週は重要な小売調査が、連続的に発表されます。
月曜日は、百貨店とコンビニの5月販売統計。
火曜日は、チェーンストアの統計。
水曜日は、日本ショッピングセンター協会の統計。
そして金曜日が、スーパーマーケット三協会の販売統計。
これらの情報は、全て、
商人舎ホームページの巻頭に流れるテロップ「流通ニュース」 に掲載される。
毎日、流通ニュースと商人舎ホームページのチェックをお勧めする。
流通ニュースにも写真が入り始めた。
『食品商業』編集長の時代、
私はひとつの編集方針を編み出した。
それが『食品商業』誌を圧倒的な一番誌にした。
その方針とは「網羅主義」。
専門性を追求するならば、
その専門分野においては、
情報を「網羅」しなければならない。
「流通ニュース」は毎日、
流通情報を網羅している。
それはややコモディティ情報だが、
コモディティ情報が網羅されている。
すごいこと。
私のブログは私しか発信できないノンコモディティ情報。
流通ニュースのコモディティ情報、
商人舎ノンコモディティ情報。
両者のプロダクト・ミックス。
流通・サービス業界へのネット情報提供として、
私たちは最強のコンビだと自負している。
もちろん情報の収集と整理、分析に対しては、
あくまで謙虚で、ジャーナリズムの王道を行く。
流通ニュース編集発行人の松見浩希さんは、
その意味で本物のジャーナリスト。
㈱ロジスティクス・パートナー代表取締役社長。
月間100万ビューを誇る「流通ニュース」。
ご愛読のほど。
さて日本チェーンストア協会の5月月報。
既存店売上高は前年同月比でマイナス5.3%。
新店を含めた総販売額は1兆204億円で、前年同月比マイナス6.2%。
会員企業62社、7852店だが、
この62社のうちスーパーマーケット企業は45社。
総合スーパーは9社。
その総合スーパーの売上高が、
協会全売上げの5割を超える。
だから総合スーパーの統計という要素が強い。
食料品販売額が既存店でマイナス5.8%。
全店売上げは6366億円で前年比マイナス7.2%。
衣料品は既存店マイナス3.0%。
トータルで1102億円のマイナス3.3%。
住関品は既存店マイナス4.3%で、
全店トータルは2094億円のマイナス4.0%。
さらにサービスは既存店は昨年並みで、
総売上げは34億円のマイナス2.1%。
こうみると、5月は食品が悪くて、衣料品の不調が少し和らいだ。
住関連にはこの協会に属しているニトリやダイソーの売上げが入っているから、
総合スーパーやスーパーマーケットの住関連は、
衣料品や食品以上に悪かった。
金曜日のスーパーマーケット三協会の「販売統計」がどうなっているか、
楽しみになってきた。
もうひとつ、日本ショッピングセンター協会の販売統計。
既存SCの総売上高はマイナス2.4%。
これは21カ月連続。
ただし、4月5月と、マイナスの幅が2%台に戻ってきた。
なんとも悲しい話だが、マイナスの幅が少なくなった。
ワールドカップサッカーでいえば、
負けたけれど1点差負けだった、といった内容。
その前の試合は3点差負け、2点差負けだった。
キーテナントは既存店前年比がマイナス4.6%。
サブテナントはマイナス1.4%。
核店舗の総合店が悪くて、周辺の専門店が持ち直してきた。
ショッピングセンターのテナントでは、
カジュアル衣料・服飾雑貨専門店と家電量販店が好調。
立地別にみると、
大都市中心地域のショッピングセンター全体がマイナス1.7%、
郊外地域はマイナス2.0%。
しかし、郊外地域のサブテナントはマイナス0.1%。
これは日本全体の消費傾向からみると大健闘。
これに対して、大都市周辺の中都市のサブテナントはマイナス3.3%、
小都市のサブテナントはマイナス3.2%。
大都市周辺地域のキーテナントはマイナス5.9%。
百貨店統計、総合スーパー統計、
そしてショッピングセンター統計を分析すると、
「不況の中」で、「小売業は立地産業」ということがよくわかる。
いい勉強になる。
昨日は大阪駅前のハービスホール。
TERAOKAニューバランスフェアで講演。
テーマは「Practice Comes First!実践躬行、実行第一」
商人舎標語を紹介し、
「不況は商人をきたえる」のあと、
ケーススタディは二つ。
ウォルマートの「プロジェクト・インパクト」の正しい理解の仕方。
㈱成城石井社長の大久保恒夫さんの経営方法。
こちらは商人舎ホームページの「知識商人対談」でも、
読むことができます。
たくさんの人にご参加いただいた。
ご清聴を感謝したい。
午後1時から90分のところ、
はじめからお断りして、120分。
ご堪能いただけただろうか。
最後にお土産を二つ。
ピーター・ドラッカー先生の「時間管理」と「フィードバック分析」。
講義の後は、この日即売した『小売業界大研究』(産学社刊)へのサイン会。
おひとりお一人、丁寧に筆で書をしたためる。
できるだけ、その人に向けた言葉を選ぶ。
本はささやかながら、完売。
ありがとうございました。
サイン会が終了して、㈱寺岡精工のお二人と写真。
専務取締役の高野公幸さんと営業企画室長三木桂さん。
今回もお世話になりました。
ニューバランスフェアの講演の後、
梅田の地下のビアホールで「田中会」に参加。
講演の後のビールはひとしおうまい。会話も弾む。
左からカゴメ㈱大阪支店家庭用営業部長の小林寛久さん、
㈱アキタ大阪鶏卵センター所長の竹内信和さん、
敷島製パン㈱チェーンストア部長の田中文夫さん、
私の右隣が三栄乳販㈱専務取締役の田口富保さん、
紅一点は日本食育コミュニケーション協会の徳永ひろみさん。
皆さんありがとうございました。
今夜から明朝にかけて、
日本中が異様な興奮の中にある。
きっと日本人が全員、若返っているに違いない。
良いことです。
みなさん、素直に楽しんで、
若返ってください。
今日だけは、
自分だけ仕事している、
なんてポーズはつけずに。
では、明日。
今月の商人舎標語。
「やさしいことから手をつけよ」
<結城義晴>