7月です。
ますます、
あつくなります。
ボクのなまえはジジ。
ヨコハマのユウキヨシハルさんのカゾクです。
ヨコハマの7月は、
あついけれど、
よるは、だいじょうぶです。
じゅうたんのうえでも、
ぐっすり、ねむることができる。
おとうさんがかえってきたら、
すぐに、めがさめるけれど。
ひるも、
つめたいいすのうえで、
ねむります。
ここはボクの定位置です。
すごくあついときには、
廊下のヒンヤリしたところで、
じっとしています。
ちょっとでもうごくと、
あつくなります。
でも、ニンゲンは、たいへんです。
シゴトするひとは、たいへんです。
ユウキヨシハルのおとうさんも、たいへんです。
おとうさんは、7月から、
「クールビズ宣言」。
じぶんたちの着るものは、
あつさしのぎで、
らくにして、
オフィスも、
おうちも、
省エネ。
そのかわりに、
へんなもの、
買ってきた。
いったい、
なんでしょう。
センスといいます。
字が、かかれています。
ボクには、よめません。
「以、呂、波、仁、保、部、止」
「い、ろ、は、に、ほ、へ、と」
対談しているときも、
クールビズ。
対談でも、講演でも、
おとうさんはからなず、
うわぎをぬぎます。
それもクールビズ。
もちろん、
こうふんしてくると、
うわぎをぬぐのが、
くせなんですが。
対談がおわると、
センスをだす。
なんだか、ほっとした顔。
そして、センスで顔をあおぐ。
これが、おとうさんのクールビズ。
クールビズは、
ひとりひとりのニンゲンが、
じぶんのセキニンにおいて、
省エネやカンキョーへのイシをしめし、
コードウにあらわすもの。
おとうさんは、そう、いっています。
ニンゲンは、たいへんです。
シゴトするひとは、たいへんです。
おとうさんも、たいへんです。
ボクは、あついときには、
ねています。
<『ジジの気分』(未刊)より>