奄美地方に梅雨明け宣言。
日本列島を北上して、
この1週間ほどで、全国的に梅雨は明ける。
すると真夏、夏休み。
今夏の海外旅行者数は、
リーマン・ショック以前のレベルに戻る。
その分、国内消費には影響が出るけれど。
今週もあっという間にウィークエンド。
商人舎のホームページと結城義晴のblog毎日更新宣言のご愛読、
心から感謝。
このホームページ右段の新着ブログ。
今日の金曜日は「林廣美の今週のお惣菜」
週末に向けて、1週間に1品、これとお勧めの惣菜の注意点を、
林先生が、毎週、提案。
8月の13日の金曜日のブログで、
記念すべき「100回目」を迎えます。
秋から冬にかけて、また、
林先生とセミナーをやりたいと思っています。
昨日の木曜日は「五十嵐ゆう子のWeb小説」
「Thank you~命をありがとう」
もう第26話となりました。
それから「立教大学結城ゼミ・ブログ」
ときどきゼミ生と私からの書き込みがあります。
連絡帳のようなものになっていますが、
大学院のゼミはどんなことをやっているのか、
どんな連絡をしているのか。
まあ、興味のある方はのぞいてみてください。
まだまだブログとしては、一定のリズムとレベルにはなっていませんが。
毎週火曜日には、
「二宮護の物流業界の基礎知識」
第11回を迎え、来週は最終回。
二宮さんは『物流業界大研究』(産学社刊)の著者で、
正確な情報と的確な分析には定評のある物書き。
ご愛読ください。
さらに「杉山昭次郎の流通仙人日記」。
もう43回目を迎えますが、
7月の4日に書き込み投稿がありました。
ヒロロさんからのコメント。
「休日に職場で噂に聞いていた杉山先生のブログを覗いてみました。
一気にこれまでの連載を読みました。
自分の経験不足もあり、理解の難しい話もありましたが、何となく、
スーパーマーケットを運営する上で、
考えるべき視点が分かるような気がして、
大変勉強になりました」
これに対して、杉山先生から返事が寄せられました。
こういった双方向の意見交換や質疑応答。
私は、心から嬉しく思います。
杉山先生も、2カ月ほど、
ブログが途絶えていたのですが、
83歳にして、元気回復。
かつて、私が『食品商業』の編集長だったころ、
「杉山昭次郎の辛口書評」という好評連載を続けていました。
まさしく「辛口」の書評で、
毎月、痛快な批評で、たくさんの愛読者に支持されていました。
1995年、『往復書簡 P・F・ドラッカー 中内功』という本を、
この書評で取り上げました。
しばらくすると、編集部あてに、ダイエー社長だった故中内さんから、
墨文字で書かれた巻物のような手紙が届きました。
杉山先生へのお礼が、
丁寧な毛筆で書かれていました。
今回のヒロロさんからのコメントに対しても、
杉山先生は中内さんと同じように応えてくれました。
有難いことです。
商人舎のホームページのブログ、
このほかにも 『物流クレート標準化物語』、
『浅野秀二のアメリカ寄稿』(今週からイタリア紀行がスタート)など、
充実を図っています。
ご愛読のほど、お願いします。
さて、私は昨日、長野県の軽井沢から帰ってきました。
アウトレットモールは相変わらず大繁盛。
東京・横浜など高温多湿状態でしたが、
軽井沢は雨上がりのさわやかな陽気。
木々の緑も豊かで、
本当に疲れが癒された。
考えてみると、 4月からずっと、
土曜日には立教の授業が4時限分くらい入っていて、
それが先週の土曜日で終わり、
コーネル大学RMPジャパンも1年間が終了し、
仕事に一気に区切りがつき始めた。
さらに5月の米国出張の後、
講演や講義などに追われて、
気を抜いて休みむときがありませんでした。
しかも来週からコーネル・ジャパンの卒業旅行で、
ニューヨーク州に出かけます。
だから、精神的な休養をとるのは今しかなかった。
そんなタイミングでの軽井沢訪問でした。
本当に、有難かった。
成果も十二分に出たし。
信越新幹線の軽井沢駅では、
おぎのやの「峠の釜めし」ショップが、
観光客でにぎわっていました。
「名物にうまいものなし」
果たして、断言して良いものか。
私は、否。
おぎのやの創業は明治18 年、1885年。
国鉄横川駅の開業と同時期のスタート。
峠の釜めしの登場は昭和33年、1958年。
有名な田中トモミさんの発案だとされる。
田中さんはその後、同社の副社長に就任して、
伝説的な存在となった。
栃木の益子焼の釜に入っています。
醤油味の炊き込みご飯で、
具は鶏肉、椎茸、筍、さらにささがきごぼう、鶉の卵など。
私は特に、椎茸と筍が好き。
器の釜は持って帰って、
飯ごうのように1合分のご飯をたくことができます。
荒井伸也先生のように、自宅の庭の芝生の上に二つ並べて、
ゴルフコースのティーマークの代わりに使うこともできる。
この峠の釜めしは現在、軽井沢駅、長野駅など主要な駅、
上信越自動車道や国道18号線のドライブイン、
さらに長野新幹線「あさま」の車内などでも買うことができる。
ただし車内販売は、高崎・軽井沢間の両駅に停車する列車のみ。
もちろん、百貨店やスーパーマーケットの駅弁大会でも人気の商品。
しかし私は、駅で購買して、車中で食べたり、
お土産として持って帰って、家で食べたりするのがよいと思います。
旅情と釜めしの結びつき、
その気分が大事。
「峠の釜めし」はそんなノンコモディティ商品ということになります。
軽井沢では、最後に、前原山荘で交流会。
左から、荒井伸也先生。
ご存知、作家にしてオール日本スーパーマーケット協会会長。
コーネル大学RMPジャパン首席講師でもある。
そのお隣が、荒井令夫人の恭子さん。
私の隣が、主催者の前原章宏さん。
㈱とりせん会長。
そして㈱あづま食品社長の黒崎英樹さんと、
㈱土佐屋商店社長の中津直三さん。
写真には写っていませんが、まだまだ、メンバーは多かった。
㈱関西スーパーマーケット社長の井上保さん、
サミット㈱社長の田尻一さん、
㈱スーパーアルプス社長の松本清さん、
㈱千葉薬品社長の神﨑彰道さん、
フジッコ㈱社長の福井正一さん、
そして㈱とりせん社長の前原宏之さん。
皆さん、本当にありがとうございました。
さて今日の日経新聞コラム「大機小機」。
私の愛読するコラム。
各界の一流の人物がペンネームで順番に書いているけれど、
不思議に一貫したものがある。
今日は、コラムネーム・カトー氏「人口動態デフレ論の不思議」。
日本の「デフレの正体は人口動態だという議論」に人気が集まっている。
「少子高齢化が生産年齢人口の減少をもたらし、
それが構造的な供給過剰につながる」
さらに供給過剰が「商品・サービスの単価下落につながっている」
これが「人口動態デフレ論」。
カトー氏は指摘する。
「なぜ生産年齢人口の減少は供給ではなく、需要を減らすのか」
「人がいなくても機械化でものが多く供給されていく」
「高齢者には欲しいものがない」
こんな理由が「人口動態デフレ論」の論拠だとカトー氏は言う。
しかしこれらは「きちんとしたデータ分析の裏付けに乏しい」と一喝。
生産年齢人口減少とコモディティをストレートに結びつけるから、
私は、この論議になると思います。
世の中にコモディティの商品とサービスしか存在しないとするならば、
人口動態デフレ論になっても仕方がない。
現実はそうではありません。
峠の釜めしも、旅情が加味されるから、
「名物がうまいもの」となる。
カトー氏は、人口動態デフレ論が受ける理由を上げます。
第一に「少子高齢化への懸念や恐れが人々の間に共有されていること」。
私は「高齢社会は成熟社会」と捉えるべきだと考えています。
生産年齢至上主義は、20世紀的な「成長至上主義」から出ています。
高齢社会を恐れることはありません。
カトー氏の指摘の第二は、
「マクロ経済政策」よりも「構造改革的なもの」への欲求。
そして第三は、
おそらくマクロ経済学者であろうカトー氏自身の「マクロ経済学」に、
人口動態デフレ論者が不信や反感を抱いていること。
少子高齢化すると、デフレになる。
これは短絡でしかありません。
そんな脅しに乗ってはなりません。
カトー氏の見解に私も賛成。
ただし、人口動態が最も重要な経済要素の一つであることは、
カトー氏も私も否定はしない。
<結城義晴>