米国レディスゴルフツアー、
現在はエビアン・マスターズが開催されている。
しかし、ところはフランス南東部エビアン。
その予選ラウンドが終わり、
宮里美香選手が通算9アンダーで単独首位に立った。
海外にいると、世界舞台での日本人選手の活躍が、
ことのほか身近に感じられて嬉しい。
日本の大相撲では、
野球賭博騒ぎの中、
モンゴル人の横綱・白鵬が、
あの大鵬と並ぶ45連勝を記録。
史上第3位。
白鵬のひたむきさ、誠実さがいい。
日本人の特性を日本人以上に備えているのが不思議。
そしてプロ野球オールスターゲームが開催された。
読売ジャイアンツの阿部慎太郎捕手と、
広島カープの前田健投手が活躍した、らしい。
盛り上がっています。
日本も世界も。
小売商業の世界では、
日本ショッピングセンター協会が6月販売状況を発表。
既存店売上高は前年同月比マイナス1.5%。
22カ月連続ダウンだが、
これは総合スーパーやコンビニの6月営業数値と合致する。
6月の売上げはマイナス1.5%くらい。
詳細は「流通ニュース」をどうぞ。
さて、私のブログは昨日の続き。
現地時間は7月22日木曜日。
午後、3時30分。
全講義が終了して、
コーネル大学キャンパス・ツアーへ。
案内役は、もったいなくも、
コーネル大学食品産業学部学部長で、
コーネル大学RMPジャパン学長のエドワード・マクラフリン教授。
我が宿舎スタットラーホテルの前には、
経済学部の校舎。
全員で小学校の遠足みたいに歩く。
「森と♪ 泉に♪ 囲まれて♪」
広大なコーネル大学キャンパス。
その広さ3平方キロメートル。
このイサカの街の人口は3万人、
コーネルの学生数2万人。
まず向かったのが、
アメリカンフットボール競技場。
なんと3万人収容。イサカ中の人を入れることができる。
その前で、揃いの写真。
ここではVIPルームに通していただいて、
見学。
グランドが見下ろせるようになっている。
さらに歩いて、アイスホッケー・スタジアム。
真夏の7月というのに、
紅白戦が展開されていた。
みんな、氷のリンクに視線を落とす。
さらに農学部専用の図書館。
地上3階、地下7階の巨大な図書館。
コーネル大学はアメリカのIBリーグに属するが、
その伝統の8校の中で農学部を持っているのは、
ここだけ。
だから農学部図書館も全米ナンバー1。
マクラフリン先生を先頭に、
どんどん中に入っていく。
夏休み中とて、学生数は少ない。
しかししっかり勉強や研究をする者はいる。
分厚い書籍を机の上に出しているわけではない。
全員がインターネットで論文検索したり、
その論文を読んだりししている。
学び方は、変わっている。
この光景は立教大学でも同じ。
小学生の遠足のようなキャンパス・ツアーは続く。
だがわれわれも、夏のキャンパスをあるく者も小学生ではない。
その証拠に、キャンパス内に、パブが登場した。
「ビッグ・レッド・バーン」という看板がかかっている。
そして最後にぐるりと回って、
広大なコーネル大学キャパスの中心部に到着。
一番古い区画。
ここもそれだけで、
日本の大学キャンパスがひとつ入ってしまいそうな広さ。
真ん中に一本のアスファルト道路が通っている。
道路の右端に、白い足跡。
左端には、赤い大きな足跡。
その先に創始者エズレ・コーネルの銅像。
反対側の端には、
コーネルの親友で初代学長のアンドリュー・ホワイトの銅像。
二人は今も、この道を行き来して、
ディスカッションを続けているという。
コーネル大学は1865年に創設されている。
南北戦争終結の後。
エズラ・コーネルは上院議員で、
自分の広大な農地と莫大な私財を寄付して、この地に大学を設立。
「誰でも何でも学ぶことのできる学校」が創立理念。
従って、伝統的なリベラル・アーツ教育はもとより、
技術者養成のための教育プログラムや、
ビジネススクールが多種多様に用意されている。
先ほどの農業学、ホテル経営学、食品産業プログラム、
さらに獣医学部やケミカル、工学・コンピューター科学。
40名のノーベル賞受賞者を輩出し、
幅広い分野の研究によって、
世界の大学をリード。
それらもすべて、
イズラ・コーネルとアンドリュー・ホワイトによってまかれた種から始まった。
大学院生の校舎が見えてきた。
大学生はアメリカ人が中心だが、
院生となると外国人の比率が多くなる。
中心部のコーネル大学の象徴タワー。
そして教会。
キャンパス・ツアーの最後は、コーネル・ストアー。
2フロア500坪くらいの店舗には、
学用品から衣料品まで、
コーネル・ブランド商品が揃っている。
ホテルの裏側には、
ヘラクレスの彫刻。
驚くほどの作品が、さりげなくキャンパスに配置されている。
マクラフリン先生にご案内いただいたキャンパスツアー。
奇跡の二期生にとって、コーネル大学を理解するうえで、
極めて有効だった。
われわれはこの大学の一員になったのだ。
「コーネリアン」になろうとしているのだ。
学長に心から感謝。
さらにスケジュールは続く。
夕方6時ごろから、
レイククルーズへ。
コロンビア号。
イサカの街から大きな湖を見下ろすことができる。
カユガ湖。
夏の湖の上をコロンビア号でクルーズしながら、
夕食を楽しむ。
コーネル大学ファカルティ(講師陣)のみなさん。
右から、ビル・ドレイク教授、
エドワード・マクラフリン教授、
ロッド・ホークス教授、
そしてFMIジャパン事務局長・中間徳子さん。
赤灯台と白灯台の間を通過すると、
船は湖の中心部へ向かう。
このカユガ湖を中心にして、イサカ周辺には大小11の湖が点在する。
これらは、氷河の運動によって生まれ、
南北に延びる湖が「指」のように見えることから、
「フィンガーレイクス」と呼ばれている。
カユガ湖に夕日が落ち始めた。
遠くイサカの街とコーネル大学が見える。
ビールやワインを楽しみ、
サラダ、スープを堪能し、
メインディッシュで腹を満たし、
会話し、交流し、1時間半。
最後に、先生方にお礼のプレゼント。
まず、マクラフリン学長から。
風鈴、和風装飾の施されたフラッシュメモリーなどなど。
先生、本当に喜んでくださった。
コーネル・ジャパン主任講師のドレイク先生。
そして今回の最終講座で講義を務めてくださったホークス先生。
ファカルティを代表してマクラフリン学長の挨拶。
そして副学長、結城義晴の締め。
10カ月にわたる80カリキュラムの講義、
さらにイサカでの最終講義。
素晴らしかった。
すべての教授陣と第二期生、事務方、
そしてコーネル大学RMPジャパンを推進してくださった日本セルフ・サービス協会に、
心から感謝。
ニューヨーク州の北、
イサカの街とカユガ湖に宵闇が訪れていた。
<結城義晴>