[お知らせ]
10月5日~10月11日。
第8回商人舎アメリカ視察スぺシャル・コース。
10月開催の研修会ですが、
締め切りは8月20日金曜日。
募集人数35名。
商人舎定番の大好評「経営戦略コース」。
対象はトップマネジメント、幹部、幹部候補生。
テキサス州オースティン&ダラスとニューヨーク。
まずHEバット、ホールフーズ、トレーダージョーなど、
先進企業の経営戦略を学ぶ。
もちろん徹底的にウォルマートを裸にし、
その原理原則を習得しつつ、
それへの対抗策を考察する。
セグメンテーション、ターゲティング、
そしてとりわけポジショニング。
アメリカでしか理解できない、体験できない最重要概念と経営戦略。
「差別化、独自化」などの経営政策は、
全体像を「鳥の目」「魚の目」でとらえ、
そのうえで自社、自店の「ポジショニング戦略」を策定しない限り、
独りよがりの「矮小化作戦」となってしまう。
その学習において、現在、全米で最適の地テキサスで学び、
その後、最もエキサイティングなニューヨークにわたって、
様々なニッチの在り方を知る。
ウェグマンズ、スチュー・レオナード、
ゼイバーズ、フェアウェイマーケット、エトセトラエトセトラ。
ここには「働きたい企業」の真実が存在する。
研修と学習満載の7日間。
結城義晴、浅野秀二、メリッサ・フレミング女史。
三人の講師がめいっぱいの熱演。
是非のご参加を。 [㈱商人舎]
Everybody! Good Monday! [vol31]
2010年8月の始まり。
8月に入ると、学校は夏休みシーズン、
会社はいわゆるお盆休み。
「盆」(ぼん)は、
もともと仏教用語の「盂蘭盆」(うらぼん)が省略されて、
一般にも、日常的にも頻繁に使われるようになった言葉。
マクドナルドが関東では「マック」といわれ、
関西では「マクド」と呼ばれるのと同じ。
「盆」という言葉は、
祖先の霊に対する供物(くもつ)を置く容器の意味でもある。
さらに、その供物を供えられる祖先の霊の呼び名でもある。
つまり仏教と古神道が融合した、日本特有の一連の行事。
太陰太陽暦の7月15日、現在の新暦では8月15日を中心に、
日本各地で行なわれる。
したがって、地域の風習やしきたりに、
忠実に従うのがよい。
品揃えしなければならない商品も、
提供しなければならないサービスも地域によって異なる。
それが「お盆商戦」の特徴。
そのお盆休み、夏休み、
今年は「国民大移動復活」の様相を呈する。
JTB調査によると、今年の夏休みの総旅行者は、
7626万人で、昨年比41%増。
海外旅行者数は244万人だが、
日本国内旅行者数はなんと7412万人。
従って、人口急減地区と人口急増地区が、
極端になる。
人口急増地区は、また、お盆が終わると人口急減地区に変わる。
人口急減地区は、人口急増地区になる。
これも忘れてはならない。
店舗ごとの客数の予測、発注量の決定、人員配置が、
今お盆商戦の最大テーマとなる。
さて、商人舎恒例の8月の標語。
あえて、提言したい。
「現状を否定せよ!」
この言葉は、8月に限ったものではない。
なぜなら故渥美俊一先生の哲学を集約したものだからだ。
日本商業にチェーンストア理論とチェーンストアシステムを持ち込み、
チェーンストア産業づくりをした渥美先生には、
商業界の故倉本長治先生のような数々の標語はない。
言葉よりも、体系が残されている。
しかしその体系の根本にある渥美俊一の言葉を、あえて選ぶ。
すると確実に、有力な言葉のひとつが、これであると、私は思う。
企業は、企業人は、常に、現状に甘んじてはいけない。
そのためには、現状を否定するくらいでなければならない。
いつも危機感を持つ。
そして常に現時点に立ち止まることを拒否する。
立ち止まることは、すなわち、
下りのエレベーターにのっていることと同じ。
だから「現状を否定せよ!」
渥美俊一は、自らにそう言い聞かせつつ、
84年の人生を疾駆した。
今月は、その渥美先生の遺志を継ぐ意味を込めて、
私たちは、自らの現状を否定したい。
それがイノベーションの原動力でもあるからだ。
「現状を否定せよ!」
8月の商人舎標語。
よろしく。
さて昨日から、私は、長野県清里。
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科結城ゼミ、
第二期生夏合宿。
清里のキープ自然学校に、
昨年度卒業の結城ゼミ第一期生と現役の第二期生が集合。
入口にお出迎えの掲示。
嬉しい。
午後は、それぞれの研究発表。
第一期生が加わると現役第二期生も手が抜けない。
それがこの合宿の良いところ。
夜は、バーベキュー。
目いっぱい楽しみ、討論し、研究する。
卒業生のなかには、仕事する者も。
朝4時まで頑張ったつわものがいた。
現状に甘えていては、成長はない、飛躍もない。
「現状を否定せよ!」
そして成長せよ。
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>