Everybody! Good Monday!
[vol34]
2010年第34週、8月第4週。
ずいぶん、暑さそのものも、
さわやかに感じられるようになってきた。
昼間はつくつく法師の声が聞こえるし、
夜は虫の音が響く。
今日は、処暑(しょしょ)。
「暑さが峠を越えて後退し始めるころ」
二十四節気というが、
この節目、結構、当たる。
まさに人間の観察と知恵によって生まれた経験法則。
今日から9月8日の白露(はくろ)までの16日間がひとくくり。
ちなみに白露は「大気が冷えてきて、露ができ始めるころ」。
今週は、8月の総括をして、
9月を展望する7日間。
2月決算の企業は、
8月末が第2四半期の締め日となる。
様々な統計からも、
7月8月の酷暑・猛暑・炎夏で、
好調な3カ月だった。
好成績期間を締めるときには、うきうきしてくる。
そのうきうき感を「グライダー効果」にして、
次の四半期に臨みたい。
売場づくりや商品展開は、
常に半歩先を準備するもの。
だから、今週の売場の気分は、
9月のイメージ、「処暑」真っただ中。
子供たちは、夏休みの宿題に邁進する。
母親のマインドは、「早く学校が始まってくれないか」。
コーネル大学RMPジャパン第二期生も、
卒業論文の締め切りが8月31日。
結城ゼミの院生は9月4日から合宿で、
それまでに研究の目途を立てる。
だから締め切り。
皆さん、頑張ってください。
私も、原稿やレジュメづくり、
秋に向けた計画づくりなど、
目の前の課題が山積。
頑張ります。
さて、日経新聞「景気指標」のコラム。
「日本企業、広告でも空洞化?」のタイトル。
広告業界はこの4年間、深刻な不況に見舞われた。
それが「最悪期」を脱し始めた。
電通は、2010年度の決算見込みを上方修正。
2006年度以来4期ぶり。
4月から6月の第1四半期は、
新聞広告関連の収入が前年同期比でプラス2.4%、
テレビ広告関連もプラス7.4%。
一方、イギリスのフィナンシャルタイムズ幹部は、
「日本法人の広告営業は過去数年、一貫して好調」と発言。
コラムは「日本企業は広告・宣伝費を、
成長機会がありそうな海外市場に優先的に振り向けている」と分析。
海外に経営資源を振り向ける「空洞化現象」を強調する。
しかし同時に、 この数年、「不況不況」と喧伝されながら、
海外市場に広告・宣伝できるほどの余力を持った日本企業が、
海外で活躍していたということ。
不況の時にも好調企業はある。
ユダヤ商法は、恐慌時にも儲ける。
イオンの前身岡田屋には有名な家訓が残されている。
「上げで儲けるな、下げで儲けよ」
今朝の日経MJでは、
総合商社丸紅㈱社長の朝田照男さんが、
インタビューに答えている。
丸紅の2010年3月期決算は、
純利益953億円で前期比14%減だった。
来年度からは、3カ年計画で、
「川下分野の強化」を掲げる。
現在、ダイエー、マルエツ、東武ストア、相鉄ローゼンなどが、
丸紅傘下の小売業。
インタビューそのものは、あまり特徴のない内容だが、
朝田さんの日曜夜の過ごし方が、いい。
「好きな酒をたしなむのが息抜き」。
「これから新しい1週間が始まる」
こう、気が引き締まるという。
今週も「気を引き締めて」過ごしたい。
今月の商人舎標語は、
渥美俊一先生からいただいた。
「現状を否定せよ」
この標語、この夏から始まって、
自分が仕事を続ける限り、
肝に銘ずべきものだと思う。
最後にお知らせ。
商人舎ホームページの右段の「新着ブログ」。
newやtodayの赤い表示が出る。
今出ているブログの中で、
「浅野秀二のアメリカ寄稿」のなかの「イタリア紀行」。
抱腹絶倒、面白い。
是非のご愛読を。
連載「物流クレート標準化物語」も、
少しずつ佳境に入ってきます。
さらにもうひとつ右段から「毎日宣言最新コメント」欄。
投稿コメントとそれへの回答も、
最近、力を入れて書いています。
特に「新秋刀魚の売り場づくり問題」はご一読を。
商人舎ホームページは、
流通サービス業総合サイトを目指しています。
様々なブログやコメント、
時間の許す限りお楽しみください。
では今週も、
丸紅の朝田三流に言えば、
「これから新しい1週間が始まる」
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>