チリ北部コピアポ近郊の
サンホセ鉱山落盤事故救出劇。
救出用カプセル「フェニックス(不死鳥)」が、
地中に下ろされ、
そして地上に姿を見せた。
地下700mから69日ぶりに地上に引き揚げられた作業員たちは、
出迎えた家族やピニェラ大統領と抱き合って喜んだ。
現代の奇跡のように見えるが、
このリーダーはピーター・ドラッカーの信奉者だった。
2カ月余りの地下生活。
その苦境を救ったのはドラッカーの目標管理だった。
日本もそうだろうが、こちらでも、テレビ中継が流れっ放し。
世界中がこの奇跡を見つめた。
人間は、凄い。
ところで私の欧米の旅は中間地点で一服。
昨日から、ロンドンの郊外、
ケンブリッジのそばのバリー・セント・アダムスへ。
午後5時ころ、
ヒースロー空港から、
車で2時間余り。
真っ暗な中に見えてきた民宿。
オウンス・ハウス「Ounce House」。
1970年ごろに建てられた立派な商家がホテルとなっている。
広大な庭園とアンティークな調度が売り物の五つ星ホテル。
3階建ての家から暖かい光が漏れる。
居間は、瀟洒なつくり。
もちろん重厚な暖炉もある。
キッチンも典型的なイギリス中流階級の家庭的なつくり。
玄関から2階へ。
2階に宿泊の部屋がある。
さらに3階に登る。
そこが私の部屋Yoxford。
窓辺。
くつろげそうな暖かな色調のいい部屋だ。
ベッド回り。
そしてバスルーム。
バスルームには、明かりとりの窓がある。
夕食は、近所のレストランへ。
普通のイギリス人の生活がある。
海外を飛び回っていると、こうした風景にほっとする。
ビールを2杯と赤ワイン・グラス1杯。
そして前菜はイカのフライ、
メインはポーク・チョップのソテー。
素朴でしっかりした味。
イギリス人は味音痴などというが、
とんでもない。
素朴な民衆の味にこそ、
国民性が出ている。
それがうれしい。
ご一緒している方々。
真ん中が、㈱マックスバリュ西日本の藤本昭社長。
私の隣が同じくマックスバリュ西日本取締役SSM事業本部長の渡辺哲久さん。
藤本さんの隣は、㈱寺岡精工取締役の片山隆さん。
片山さんは、現在、フードインダストリーシステム事業部長を務めるが、
海外事業のキャリアが長い欧州小売業の専門家。
そして、その隣が寺岡精工神戸営業所長の中川悦明さん。
アメリカ、イギリス、フランス。
そしてポルトガルのスーパーマーケットの話題。
チェーンストアのあり方。
議論百出。
一夜明けて、オウンス・ハウス。
キッチンの窓から庭がみえる。
この庭が、女ご主人の自慢。
イギリス人はガーデニングを生きがいとする。
それが良く表現されている。
朝の居間も心地よい。
私はここで、ブログを書いた。
そして女ご主人のジェーン・ポートさん。
お手製のイギリス式朝食は絶品だった。
ありがとうございました。
異国の地でのつかの間の休息。
オウンス・ハウスに、心から感謝。
皆さんありがとうございました。
<結城義晴>(つづきます)