立冬をすぎたのに、
秋まっさかりです。
ボクのしっぽも、
秋、まっさかり。
rikkyoのイチョウも、
秋まっさかり。
もしかしたら、秋のイチョウは、
地面のしっぽなのかもしれません。
「ね? そう、おもいません?」
そのrikkyo大学に、
ユウキヨシハルのおとうさんは、
毎週、かよっています。
きのうも、おとうさんは、
一日中、rikkyo。
キャンパスも、
いまがいちばん、
うつくしい。
朝から、そのキャンパスに、
でかけていきました。
ユーキ・ゼミの卒業写真。
ことしは、
6人のゼミ生のひとたちがいます。
みんな、きのうまでに、
論文の仮提出をおえて、
ひと安心のようです。
「卒業」というのは、
それをめざしてがんばってきたのに、
それがちかくなると、
なんだかさみしくなるもの。
ふしぎです。
ボクには、卒業のこと、
わかりません。
でも、卒業するひとがいて、
おくりだすひとがいる。
それは、いいことなんだろうと、
かんがえたりします。
<『ジジの気分』(未刊)より>