Everybody! Good Monday!
[vol51]
2010年という区切りのよい年もあと2週間。
今年51回目の週です。
10年の区切りのことを、
ディケードという。
decadeと綴る。
意味は、「10個1組, 桁, 歳代, 一昔, 十年」など。
20世紀は、西暦1901年から始まって、
2000年に終わった。
その間に、10のディケードがあった。
10×10で、100年。
100年を1世紀という。
2001年から始まった21世紀は、
今年で最初のディケードが終わる。
今年がどうだったかを考えることも大事だが、
この10年がどうだったかを顧みることも大切。
自分の10年、
会社の10年。
店の10年。
私にとって、この10年は、
まさに「蛻変」のディケードだった。
2001年には、
㈱商業界の取締役編集担当兼『販売革新』編集長だった。
2002年に同専務取締役編集統括に就任し、
2003年には代表取締役に昇格した。
そして2期4年後の2007年に、退任。
2008年に㈱商人舎を興した。
2008年からはコーネル大学RMPジャパンが発足し、
副学長に就任。
2009年からは立教大学大学院MBAの教授になった。
雑誌や書籍をつくり、販売する仕事から、
人に教える仕事に変わった。
しかし、「なに」をつくっていたか、
「なに」を売っていたか、
そして「なに」を教えているか。
その中身は変わっていないし、
有難いことにむしろ、
発展・進化していると思う。
そんな10年間だった。
だからこれからの10年間は、
きっとこうなるに違いないと、わかる。
十年一昔というが、
まさにこの10年が、私にとって大事だった。
それまでの50年はみな、
この10年のためにあったようにも感じられる。
さて今週は、
ロマンティックな1週間。
まずは明日21日の夕方17時、
3年ぶりに、
日本列島ではほぼ全面的に、
皆既月食を見ることができる。
店で働いている人は、
それどころではないかもしれないが、
皆既月食が日本を覆っていることは、
知っておいていい。
人びとの気持がロマンティックになっている。
そして明後日22日水曜日が冬至。
一年で昼間が一番短い日。
ただし、何度も言うから耳タコかもしれないが、
夕方に日が暮れるのは少しずつ遅くなっている。
朝の日が昇るのが遅くなっていて、
トータルすると、冬至の日が一番、昼が短い。
冬至の日には柚子湯に入る。
私はこれを大事にしている。
だからスーパーマーケットでは、
明日は柚子が必須のアイテム。
カボチャも食べる。
大好きというほどではないが。
これも大事。
カボチャも必須。
皆が買うわけではない。
こぞって買うわけでもないだろう。
しかしそこに、その店の色が出る。
私は、お客様の暮らしに、
細かく、丁寧に応えていくような色をもってもらいたいと思う。
私がトップマネジメントになったら、
そんな店を創る。
そんな会社を創る。
そして、23日天皇誕生日。
この日はクリスマス・イブ・イブ。
そして24日の金曜日がクリスマス・イブ。
金曜日がクリスマス・イブなんて、
ロマンティックでよいものだ。
一般のサラリーマンは、
「今日の仕事が終わり、
今年の仕事がほぼ終了。
あと1週間で今年が終了」
その家族も同じ気分。
小売流通業やサービス業は、
逆にこの時期が書き入れ時。
顧客の気持ちになれば、
ほっと一息つく12月24日の夕方。
クリスマス・イブが訪れている。
ついでにこの日は、
25日土曜日の前倒しの給料日。
このニーズに対応する。
ロマンティックな顧客に、
ロマンティックに応える。
そのうえ懐は暖かい。
いいもんです。
そして土曜日25日、日曜日26日。
一気に年末の「際モード」。
しかし消費と購買の傾向は、
ほとんど普段と変わらない。
ここでも辛抱辛抱。
クリスマス商材は、この日、
ギリギリ消費で売れる。
いかがだろう。
今週1週間をイメージしてみる。
シミュレーションしてみる。
ロマンティックで、心温まる7日間を、
みなさんの顧客は過ごすことになる。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
私が言い続けている、
日本消費者の最大公約数的なニーズ。
菅直人首相は「最小不幸」を言うが、
私は最大公約の幸福を訴えたい。
それが小売流通業・サービス業の仕事、役目。
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
それが今週、
私たちが自分の顧客に提供するものの目標。
目標を掲げたら、それを実現させねばならない。
今月の商人舎標語。
「実践躬行」
今年最後から2番目の週、
是非とも「実践躬行」してもらいたい。
今週の私のスケジュールは、
比較的おだやか。
忘年会シーズンは続くが。
その間に、勉強し、人に会って、
単行本の執筆準備と結城ゼミ生の論文のチェック。
今週も、「今日も一日、優しく、強く」。
では、
Everybody! Good Monday!
<結城義晴>