日曜、月曜と一歩も外出せず、
しかも二日続けて完全徹夜。
もちろんそれでは体も神経も持たないので、
日中、2~3時間の仮眠。
立教大学ビジネスデザイン科結城ゼミ生の修士論文・研究レポートの締め切りが、
今週末金曜日に迫っていて、それを熟読しているため。
私は1989年の正月に編集長になって、
2002年8月末まで現役の編集長・編集局長を務めていた。
13年8カ月間。
その間、毎月、2日から3日、印刷所に出張校正して、
ゲラを読み続け、文章を直し続けた。
ちょっと古い言い方だが、当時、
単行本1冊は400字詰め原稿用紙にして360枚。
月刊雑誌はその約3倍で1000枚。
だから私は毎月、40万字分の校正と文章手直しをしていた。
もちろん林廣美先生のような文書書きのプロもいらっしゃったが、
コンサルタントといっても、
アマチュアに毛の生えたごとき原稿が多かった。
私の辛抱強さはこの時代に培われた。
現在は、年末から正月のこの時期、
同じことをやっている。
修士論文で6万字が下限、
調査研究レポートで4万字。
ところが結城ゼミ生は、
皆がみんな6万字を超え、7万字、8万字書いてくる。
玄人はだしもいれば、素人崩れもいる。
それでもひとり一人、一字一句、
愛情をもって、丁寧に読み、丹念に直す。
すると夜は明けてくる。
まあ、楽しいひと時。
辛抱強くはなるが。
さて、商人舎ホームページ。
巻頭の「世界小売業エコバッグ・カタログ」にお気づきだろうか。
この間の、商人舎エコバッグ研究会の成果の集大成。
エディター・スタッフ鈴木綾子の苦心の作。
覗いてみてください。
それから新着ブログは「人を育むストア」。
小林清泰の環境デザイン研究。
さらに毎週初めの「常盤勝美の2週間天気予報」
さらにさらに「林廣美の今週のお惣菜」や「流通仙人日記」
すべて短くて、読みやすいブログです。
ご覧ください。
もうひとつお知らせ。
毎日更新ブログ同志の佐藤勝人さんの人気ブログ。
「佐藤勝人の一刀両断」
この商人舎ホームぺージ「なんでもリンク集」に掲載していますが、
最新ブログが面白い。
タイトル
「サトカメが新聞折込みチラシを止めて半年 1577号」
佐藤さんは通称サトカメのサトーカメラ㈱代表取締役専務にして、
日本販売促進研究所代表取締役。
勢いのいいローカルチェーン企業のトップマネジメントにして、
優秀な専門コンサルタント。
著書に『日本一のチラシ』以下、好書多し。
そのチラシの本を書いている佐藤勝人の会社が、
昨年の夏から新聞折り込みチラシを止めた。
新聞折り込みチラシは20数年間続けたサトカメの有力販促手法。
それをきっぱり止めた。
そうしたら、
「おかげさまで
効果良好
結果絶大です」
もちろん有力な代替案がある。
ローカルチェーンの強みを活かした、
新たな「メディアミックス」への挑戦。
昨年夏まで、月2回のセール用の新聞折込みチラシだった。
それをメディアミックスした。
★AMラジオのCRT栃木放送毎週金曜日サトカメGOGOショッピング
★FMラジオのレディオベリー番組「サトカメGT」
★とちぎテレビ毎週木曜日番組「サトカメGT」
★ケータイメルマガ
★サトカメ竜宮城ブログ
★下野新聞のテレビ欄全3段
★読売新聞の栃木欄全3段
★得ダネクーポン券へのクーポン掲載
セールチラシそのものは50万部から1万部に削減。
チラシは現在、店頭手配り用とホームページのみ。
「自らを変えた」と、自己総括。
素晴らしい。
このブログも是非、読んでください。
そして佐藤さんを講演に呼んでください。
必ず、いいことが起こります。
さて、3連休の商売の成果はいかがだったろう。
しかし振り返ってはいられない。
今日の新聞は3連休後だから、めぼしいものはない。
しかし昨日の日経MJ。
イオンリテール社長の村井正平さんと、
ユニー社長の前村哲路さんが登場。
村井さんは冒頭で、3月のマイカルとの合併の話をする。
これで総合スーパー業態の「売上高は2兆5000億円となり、
本当のスケールメリットを追求する」
ファッション・マーチャンダイジングにはマイカルに「一日の長」がある。
食品はイオンリテールのジャスコが強い。
「全店に各長所を注入する」
「商品仕入れ先もゼロベースで見直す」
取引先にとっては大変だ。
しかし小売業は定期的に取引先を見直し、
変えねばならない。
「お客様のために」
合併完了後は全国8カンパニー制となる。
そして「特に食品は各カンパニーに大幅に権限を移す」
「去年と同じことをしていてはいけない」
こう、まとめる。
一方のユニー前村社長。
今年の消費は、「節約疲れで改善傾向にある」
しかし「楽観できる状況にはない」
だから「消費者に付加価値を提案し続けること」
聞き手が名古屋支社の岩野孝裕記者で流通専門ではないみたい。
ユニーは2011年度から新たな3カ年計画をスタートさせる。
「国内では新規出店よりも、既存店の建て替えなど、
232店の資産を再活性化させることが重要」
この前村さんの判断も、妥当だ。
年間に5~10店のリニューアルや増床に取り組む。
そして「連結営業利益500億円に挑戦したい」
これも前村さんは、アナリスト、株主を始めとする外部、
及びトップマネジメントやミドルマネジメントに向け発言している。
11年度以降はサークルK サンクスの支援を強化したい」
コンビニの専門家・小森勝先生が正月に、言っていた。
「今年はサークルKサンクスが注目です」
その通り。
セブン&アイ・ホールディングスの連結決算を見ていても、
「コンビニで利益を稼がずして何で稼ぐ」と言えるほど。
村井さん、前村さん。
ともに「今日を固めて、明日に臨む」
すべての人にとって、今は、
この姿勢です。
<結城義晴>